【詩】妖精のオルゴール

プレゼントにもらったオルゴール

正方形の小さな箱には
クローバーの可愛い模様

フタを開けると音がはじまる

妖精が踊っているような
軽くて澄んだ音がする

フタを閉じると音がおわる

その仕組みがわからなくて
ボクはフタを開けたり閉めたり

細く開けては中をのぞく
ここだと、まだはじまらない

やっぱり中に入らないと
どうなってるのかわからないのかなぁ

もしかして、妖精が入っているのかな

そっと箱をふってみる
なんの音もしない

気づかれたかな

ゆっくりフタを開くと
音が鳴らなくなった

「母さーん、妖精がこわれた！」