【詩】三丁目の魔法使い
昼すぎになると三丁目の公園に
小さな魔法使いが集まってくる
彼らは素敵な魔法で
いろんなものを変身させる
去年の手帳は、警察手帳に
「タナカ 3時 公エン前」と書かれた
電話横の走り書きは、犯人が残した暗号に
そして、彼らの右手は
いつのまにかピストルに変わり
公園前の人を密かにチェックする
今日は警察、昨日は海賊
ジャングルジムという船に乗り
近所の地図を持ち出して
宝探しの冒険に出る
警察署のマークは宝のありか
見えない舵をきりながら
彼らの瞳は、冒険者に変わる
公園のベンチで
ぼくは右手でピストルをつくる
彼らは知らない
大人も魔法が使えることを
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