【詩】恋わずらい
あるはずのないものと
ないはずのあるものが
記憶と視覚を曝露して
ぼくのリアルが構築される
血中に混ざる
濃度の高い切なさ
流れても 流れても
流れ落ちずに心にもどる
落ちるのは いつも
同成分の涙だけ
失った赤が感情になる
このまま漂うように
優しい平行線が続くのだろうか
すべて 分かっているから
言葉は生まれない
造られたリアルなら
つみ木のように崩してほしい
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