とにかくセンスの塊!とにかく見て!って思う5つのマンガをピックアップしてみた
マンガファンの愛で作るマンガサイト「アル」
このキャッチコピーいい!とまず思いました!
↓これで「5つのマンガ」作れます。ぜひ!
「アル」を使って僕自身も作ってみました。
こうして僕自身を構成する「5つのマンガ」を並べると、おぉ〜という感じ。(ため息混じり)だって、全部みんな大好きだと思う神作品だから。
小説と違って、並べたら色とりどりになるのが楽しいところ。テンションの上がり方が違うんよな。勝手に頭の中でキャラが動き出すし、キャラの独特な口調ってついつい真似して口走っちゃう。
たとえ小説や映画を並べたとしても、、、
あ、この人こっち系が好きな人かぁ、
あんまり趣味合わないかも、、
って思ってしまうことが多いところを
それがマンガだと、、、
わかる!!それめっちゃいい!!
って共感する機会が圧倒的に多い!
たぶん、マンガって読者への配慮というか、
誰にでも面白くて楽しく読めることを意識しまくって作ってるような気がする。世界観のゴリ推しだけじゃなくて、何でもないけど笑えるシーンとか、そういうところがいいよな〜って思う。
マンガってすごい。
愛で溢れてる。
とまぁ、こんなところで、
僕自身が構成されている「5つのマンガ」をご紹介しようかなって思います!もしよかったら付き合ってください!
1.難しいテーマでありながら伏線を全回収した屈指の完成度
「鋼の錬金術師」
こんなにも完成されたファンタジーマンガって他にないと思います。(と言いたい、けど他にあるのも、もちろん知ってますよ!)
ハガレンみんな大好きなはず!!
分かります。←(勝手に同意)
何が良いって色々ありますが、
まず、文明にこだわっているところ。
出てくる名称のセンスが良すぎる。
「錬成陣」
「機械鎧(オートメイル)」
「真理の扉」
「銀時計」
「アメストリス」
「人造人間(ホムンクルス)」
「等価交換の法則」
「イシュヴァール殲滅戦」
など、など、
西洋や東洋の文明が出てきまくるのが本作の素晴らしいところ!難しいけど読んでいて面白い。
名言として注目されるハボックの再登場シーンでも、雑貨として棚に並ぶ小物アイテムや使い込んだかのような車椅子に対する手の込みようがすごい。
そして、これはよく言われていることですが、全27巻で難しいテーマの伏線を全回収して終わらせた完成度の高すぎる作品だということ!ここまでできたマンガって他にないですよね。荒川弘先生に脱帽です。
鋼の錬金術師は、今考えると僕が小説を読めるようにしてくれた、トレーニング作品だったのかもしれません。色んな物事について思考をはりめぐらせ、深く考えることは面白い!!そのことを実は教えてくれてたんではないかと思います。なんか東洋思想的ですよね。
最後のシーン。エド恥ずかしかっただろうけど、よく頑張って言ってくれた。ちなみに告白してOKなことはみんな知ってたぞ。
2.青春ど真ん中のタブーとされていたバスケマンガ
「スラムダンク」
バスケマンガは当時、売れないテーマとして有名だったそうです。そんな中でのスラムダンク。井上雄彦先生、かっこよすぎる。
僕は中学生の時にバスケをはじめました。
部活仲間の家にはスラダンが全巻揃っていました。それもあって、まぁ読んだ。何度も何度も繰り返し読みました。
椅子に座りながら、ベッドに寝そびりながら、友達と遊びながら、シュート練習した後に休憩がてらバスケットコートの脇で体操座りしながら、こんなに僕が様々な体勢で読んだマンガはこれしかない気がします。
そして、流川がドリブルで相手を抜き去る画像をガラケーの待ち受けにもしてました。
思い出深いこの作品はいったいどのシーンを、どの試合を切り取ってピックアップしたら良いのか見当もつきません。
ただ、僕は仙道が好きだった!
飄々とした様に何度憧れを抱いたことか。
飄々(ひょうひょう)
(1)性格や考え方などが世間一般とは異なっており、とらえどころのない様子を意味する表現。
(2)風が吹く音、またそのさまを意味する表現。
(3)ふらついているさまを意味する表現。
実用日本語表現辞典より引用
釣りしてるだけでかっこいいと思ったよ、仙道。
こういう熱い瞬間もかっこいいよ、仙道。
見返すと絶対にバスケがしたくなる。
そんな気持ちが、どんな時でも、いくつ年を取っても湧いてくる、スラムダンクが大好きです。
安西先生...バスケがしたいです.....
いく言ったよ、ひさし。
3.田舎者だからって関係ねぇジャズの野心家たち
「BLUE GIANT」
ジャズなんてそんな聞きやしません。
村上春樹の小説を開いた時だって、ジャズ名称はわかんないので飛ばします。おしゃれなカタカナ、もはやただの記号。だって分からないもの。
だけど、ジャズ、バカにしてすいません。
僕がバカでした。ジャズカッケェ。
やばいですね。何だこの絵。
おいおいおい、ライブハウスがとんでもないことになってるぞぉぉ。
仙台市出身の少年、宮本大は中学時代に友人の家でたまたまジャズを聴いてジャズにのめり込みます。ジャズの面白さ、その奥深さに目覚め、高校卒業後は東京への上京まで決意し、仲間を作ってこのライブハウスまで辿りつきます。
仙台から東京へ持って行ったのは、
不安が募る少額のお金とサックス一本。
そう、「田舎者の持ち物はこれだけで良いんだ!!」
この感覚、僕は大事にしていきたい。
田舎者にとって東京に持っていける物なんてたかがしれてる。そんな物よりは未来に向かって爆進する熱い気持ちと、田舎で過ごした絶対的でかけがえのない物語。これが大事な気がするんですよね。
就職したばかりの兄が分割払いで店にある一番高いサックスを弟の宮本大の為にプレゼントするシーン。兄の初給料の使い道は、弟のためのバカ高いサックス。宮本大はこの後、泣きます。
仙台での高校時代、レッスン代が無料でも指導してくれた宮本大の師匠、由井。厳しくも優しく、ジャズというものが何なのかを熱く教えてくれるすごいおっさん。
「10年後...ポルシェ」
そんなこと言われるの、悪くないなぁ!
金がないってのは甘くないけど、時にはそのパワーって飛躍に繋がる気がします。
総じて、ブルージャイアント最高です。
4.美大生活を舞台とした片思いの難しさ
「ハチミツとクローバー」
「ハチミツとクローバー」略して「ハチクロ」。
僕の浪人時代の空白の一年間で見たとあるブログ(今もそのブログのURLを保存してある)でオススメしていた大学生が読むべきマンガ。浪人期が終わってすぐにブックオフで立ち読みした気がします。
「ハチクロ」は初めて読んだ少女マンガでした。
少年マンガにはない登場人物の気持ちが、ポエムのようにツラツラと並んでいるのが特徴かもしれないです。誰かを思い続ける時に、浮かび上がって溢れ出てくる言葉が、この作品に宝箱のようにしまわれている気がします。
黒い帯に白い文字(気持ち)。
これが羽根海チカマジック。
エモってやつです。
登場人物がそれぞれみんな片思いしますが、その恋愛の関係性はコロコロ変わったりしません。常に一緒、一途と言ってもいいかもしれません。上手くいく人は上手くいって、上手くいかない人は上手くいきません。片思いってなんて残酷。
恋愛って難しいーー
山田さんはいつも辛い思いをしてます。泣ける。
美大を舞台としたキラキラ青春マンガですが、作者の羽根海チカさんの学生時代、キラキラキャンパスライフとは程遠いものだったそうです。友達が多い美大生活とやらを、自分の妄想をぶつけて書きあげた作品は、今や色んな人の胸の中に隠れた言葉を掬いとることのできる名作です。作者の内向的な繊細さと画力センスが素敵すぎます。
5.画家ゴッホの弟が主人公の二次創作
「さよならソルシエ」
二次創作という言葉もろくに知らない時に大学でできた友達が教えてくれたのがこのマンガ。この作品はマイナー作品なのではないでしょうか。(メジャーだったらすいません)
このジャケ、、
ジャケ買いありなのではと思いませんか。
全二巻で完結するこの作品。いわば短編小説みたいなもの。
アイディア、雰囲気、設定、などが詰め込まれております。
きっとみんなこの作品知らないと思うので、
あらすじ
舞台は1885年・パリ。
テオドロス・ファン・ゴッホ(テオ)は、モンマルトル通り19番街で画商をしていた。テオは支店長という役職にありながら、上流階級特有の品を求められる行為が嫌いな変わり者。知性があり、人や時世を読むことに長け、商売上手であるが、彼は絵が上手くなかった。
一方で絵が得意なのは、兄のフィンセント・ファン・ゴッホ。兄のような商才はないが、絵を描けば右に並ぶ人は誰もいないほどの画力に恵まれていた。
世界中の誰もが知るゴッホの絵。
その制作秘話にまつわる兄弟の物語。
ストーリーが二巻とは思えないほどの重みがあって、日本の作品でありながら海外のマンガを翻訳されているような錯覚。パリの空気感が今にも伝わってきます。こういう異文化との組み合わせが好きになる傾向が僕にはある気がします。
二次創作や短編小説の良さみたいなものをマンガでやったらこんなにすごいんだということを感じました。二巻でも、短くても、いい作品はいい。そこに感動したからこそ今細々と僕も文章を書き続けれているのかもしれないです。(だいぶ良く言った。ごめんなさい、かっこつけました。)
銃を自分に突きつける弟に対し、
普段はおとなしい兄が感情的になるシーン。
映画にありそうなワンシーンがマンガになるとこんな感じなんだな、、
***
いかがだったでしょうか。
マンガっていいですよね。
好きなマンガで共感するのって楽しい!
皆さんを構成する「5つのマンガ」もぜひとも読ませていただきます。
それでは。
優雨