優雨

25歳/社会人/職業ホテル作り/千葉大学卒/都内住み/素敵な物づくりと物語を/猫/文学Twitter:https://mobile.twitter.com/yu7_momiji

優雨

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  • 短編小説

    自作の短編小説をまとめています

  • [自分用]好き!と思ったエッセイ・コラム集

    ステキだと思ったクリエイターさんのエッセイやコラムをまとめています。自分用に作ってます

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[青春短編小説]白球とバックネット#応援したいスポーツ

 スポットライトの当たりすぎで人が死んでしまった事件が1つや2つ、スポーツ史には存在したのではないかと思った。それほどまでにバルコニーから見える球場やスタジアムに設置されたライトが放つ強いエネルギーを感じた。 「なぁ、ミサキこっち来てみろよ。」 彼女はまだ実家の母と電話をしている。 「ちょっと待ってー。もうちょいで終わるからー。」  僕たちが泊まっているホテルは、新国立競技場の目の前にある。オリンピック景気で最近建設されたそうだ。新国立競技場、東京スタジアム、明治神宮球場

    • 映画「はじまりのうた BEGIN AGAIN」の挿入歌 「Lost stars」を和訳してみました

      「はじまりのうた BEGIN AGAIN」 AmazonプライムとかNetflixでも高評価が付けられてるこの映画を知ってる人は案外多いんじゃないでしょうか。 キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロが主演のこの映画にはマルーン5のヴォーカルであるアダム・レヴィーンが出演しています。 映画内でのデイブ役のアダム・レヴィーンとグレタ役のキーラ・ナイトレイはお互い恋人役で、デイブは現実同様、大手レコード会社と契約を結ぶ程才能のある歌手として役を演じています。 この映画はストー

      • 『荒野のおおかみ』を思い出して

        社会人2年目、本を読まなくなって久しい。 暇だし昔読んだ本でも振り返ってみようかなと。 いつ忘れるかもわからないし。 てか社会人って時間経つの早すぎるよね、、、 『荒野のおおかみ』1927年 ヘルマン・ヘッセ 「物質の過剰に陶酔している現代社会で、それと同調して市民的に生きることのできない放浪者ハリー・ハラーを“荒野のおおかみ"に擬し、自己の内部と、自己と世界との間の二重の分裂に苦悩するアウトサイダーの魂の苦しみを描く。本書は、同時に機械文明の発達に幻惑されて無反省に惰性

        • 村上春樹『遠い太鼓』の「今ここにいる過渡期で一時的な僕の営み」

          「僕には今でもときどき遠い太鼓の音が聞こえる。静かな午後に耳を澄ませると、その響きを耳の奥に感じることがある。無性にまた旅に出たくなることもある。でも僕はふとこういう風にも思う。今ここにいる過渡期で一時的な僕の営みそのものが、要するに旅という行為なのではないか、と。そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ。」村上春樹 村上春樹の『遠い太鼓』' 最後にー旅の終わりに ' の中に上記のような文章があって、自分のなかではその文章がえらく気に入っている。 最近は資格の勉

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        [青春短編小説]白球とバックネット#応援したいスポーツ

        • 映画「はじまりのうた BEGIN AGAIN」の挿入歌 「Lost stars」を和訳してみました

        • 『荒野のおおかみ』を思い出して

        • 村上春樹『遠い太鼓』の「今ここにいる過渡期で一時的な僕の営み」

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          クリームソーダの空を舞うエアレース①

           北向きの部屋の窓から見えるアスファルトは輝かしい光の色とアパートの影の色で一直線に別れていた。明暗がくっきりとした境界線をうろうろとする猫は、体温が上がって頭がぼーっとしてくると影に隠れようとする子どもの本能のように、行ったり来たり境界線を跨いでいた。猫も人間も照りつける太陽の陽射しの前では、所詮同じような行動をとることに興味が湧いた。  真夏のアパートの部屋の室内環境はもちろん人間には適しておらず、僕の首や額、その他の部位までも熱を帯びていた。ヒートポンプを利用した冷気

          クリームソーダの空を舞うエアレース①

          憂鬱になって、大好きな洋楽を聴いて、また憂鬱になって、翻訳して歌詞を書いた

          コロナ生活は憂鬱になりがちになる。 仕事における様々な配慮、ソーシャルディスタンス、マスクの着用、遠隔でのやり取り。 休日でも家にいる時間が長くなる。 日本中が、誰かを応援して元気を届けようとする時期、踏ん張ろうとあらゆる策を練っている時期、新しいシステムの導入を検討する時期。 シリアスに考えないといけない時期であることは間違いないけど、無理に元気になろうとするのは今の僕の気分としては違う。海の奥底にゆっくりと沈み込むみたいに、今の憂鬱さに少しばかりは浸りたい。 そうし

          憂鬱になって、大好きな洋楽を聴いて、また憂鬱になって、翻訳して歌詞を書いた

          "自信"の源になるのは個人的な経験値(固有性)

          当時、結果を出そうと思った。 平たくその時の状況を言えば、 “おいこまれていた”ということになる。 その当時在籍していた大学を2ケ月で辞め、もう一度別の大学を受け直す決意をした。受験合格を目指し、もう一度勉強に励まなくてはいけなかった。当たり前だが、お金もかかった。 受験勉強なんてくだらないと思われるだろうけど、合格すれば一応何かが切り開かれる。環境を変えるきっかけにもなるし、それはまぁ間違ってはいないと思う。受験勉強がくだらないと思う人の気持ちはわかる。(僕は受験勉強は

          "自信"の源になるのは個人的な経験値(固有性)

          とにかくセンスの塊!とにかく見て!って思う5つのマンガをピックアップしてみた

          マンガファンの愛で作るマンガサイト「アル」 このキャッチコピーいい!とまず思いました! ↓これで「5つのマンガ」作れます。ぜひ! 「アル」を使って僕自身も作ってみました。 こうして僕自身を構成する「5つのマンガ」を並べると、おぉ〜という感じ。(ため息混じり)だって、全部みんな大好きだと思う神作品だから。 小説と違って、並べたら色とりどりになるのが楽しいところ。テンションの上がり方が違うんよな。勝手に頭の中でキャラが動き出すし、キャラの独特な口調ってついつい真似して口走

          とにかくセンスの塊!とにかく見て!って思う5つのマンガをピックアップしてみた

          [掌編小説]「K」の空間#原稿用紙二枚分の感覚

          建物の前には「K」の形のプロダクト。ギィ、と鳴るのは重い扉。漂うのは白ワインのコロンの香り。そんなお部屋にお邪魔します。扉、ガタン。 香りの先には笑みを浮かべた白髪老婆。受付カウンターの天板はテカテカで。そこに両手を添えて待っていた。 呪文が聞こえた。フランス語。 手を突っ込む。ひんやりとしたコロナコイン。ポケットの中ジャラジャラしてる。3枚掬って老婆の手元に。脇から垂れる酸っぱい汗。 老婆の顔、みるみるシワ増え奇妙な笑みに変化した。置いたコインをサッと払い、人差し指

          [掌編小説]「K」の空間#原稿用紙二枚分の感覚

          [#猫を棄てる感想文]猫を棄てる〜父親について語るとき〜村上春樹

           父に一度だけ殴られたことがある。当時住んでいた社宅の近くの公園で、僕は家に帰りたくないと父にごねていた。たぶん、帰る時間になってもまだ遊んでいたかったのだと思う。頰をぶたれて尻をつき、続いて背中と頭が芝についた。びっくりした、というのが当時の印象だったと思う。一度空を見上げた格好から起き上がると、父は家に帰る方向に歩み始めていたため僕は泣きながらその背中を追いかけた。  背の高い大人の早歩きに追いつくには短い足の僕にとって時間のかかることで、泣きながら走るのはやけに呼吸が

          [#猫を棄てる感想文]猫を棄てる〜父親について語るとき〜村上春樹

          ローランドの学生時代の悩みに共感。実は繊細で悩みのある熱い男

          先日YouTubeのおすすめ欄に急に出てきたのが、ローランドのYouTubeチャンネル「THE ROLAND SHOW」 急におすすめに出てくるのあるあるよな。 動画タイトルは“劣等感の塊だった学生時代” テレビに出演している番組でチラッとしか 見たことがない薄っぺらい印象で言えば、 ・ホスト ・金髪 ・サングラス ・自信家 ・女かっていうくらい肌が綺麗 そんな表面だけの印象だったんですがこの動画を見てローランドって実は内向的でも純粋な気持ちで努力を続けてきた熱い男なん

          ローランドの学生時代の悩みに共感。実は繊細で悩みのある熱い男

          ドゥブロヴニク旅行記 17歳のお土産店員

          大学の時にひとり旅をしたクロアチアのドゥブロヴニクで立ち寄ったお土産屋での出来事です。 部屋中にお土産屋のアルバイト店員が肌につけている白ワインのコロンの匂いが漂っていた。彼女の年齢を聞いた時、俺はまぁびっくりした。 「本当にまだ17歳なの!!」 「よく言われるわ。姉と一緒に歩いてたらどっちがお姉ちゃんなのか分かんないとかさ。可愛く見られないのよ。」 声に高校生離れした気品さを感じた。彼女は高校を卒業ばかりだそうだ 「大人っぽいってことだろ。」 「どうもありがとう。」

          ドゥブロヴニク旅行記 17歳のお土産店員

          アナザースカイに出演した安藤忠雄の心に響いた言葉を振り返る

          この頃仕事に対し苦戦中。そんな熱い言葉で自分を震えたたしたい!!そこで、アナザースカイの安藤忠雄さんの熱い言葉たちを振り返ってみようと思います。あの時、この番組を見て、感動したのをよく覚えています。 2012年11月30日 日本テレビで建築家”安藤忠雄”がアナザースカイ に出演。 当時の自分は建築家という職業を知らなかったので、さほど興味を示さなかった。ただ、実家の母親が録画した放送をDVDに焼いてくれていたことで、建築系の大学に入り直した後、運よく見直すことができた。

          アナザースカイに出演した安藤忠雄の心に響いた言葉を振り返る

          おうち時間でも、ひとり呑み。 アルザス料理店の記事を読んで

          いつもだったら休みの日は気が赴くままに夜を散策して、最後に必ずたどり着くのは武蔵小山の行きつけのカジュアルなバー。 そこでスコッチウイスキーをまぁまぁ呑んで 家に帰ってぐっすり眠るのが楽しみだけど、 今回ばかりはそうはいかない。 仕方ないので、数日の休みで読める小説をと思い、近所の本屋に足をのばした。 だけど、ふと思いつきで雑誌を購入した。 雑誌を購入するのは、実に高校生ぶり! あの時は青年の夢が詰まったバスケ月刊誌と ファッション雑誌を買っていました。 ふと雑誌を買お

          おうち時間でも、ひとり呑み。 アルザス料理店の記事を読んで

          勝手に村上春樹 おすすめランキング

          村上春樹という作家を皆さんご存知でしょうか? ノーベル賞をとるのか、とらないのか?というニュースは、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 村上春樹は日本でおそらく唯一の世界文学者です。この先世界のどこかで生まれている子どもたちが、親の本棚を見て、 「パパ、ママ、このほんよんでもいい?」と許可をもらって、もしくは勝手に村上春樹の本を開いちゃって、生涯その子どもの考え方や人生に影響を与えてしまう力を持っています。 そんな世界を代表する作家は文体にクセがあり、 読むのが

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          ドゥブロヴニク 旅行記

          コロナだし、旅行へなんて絶対に行けないから旅行の記憶に浸る。 ただただ自己満に浸る日に乾杯。 「プシューぅぅぅ」バドワイザーで今日もお疲れ様ー! 1缶128 円のお店がなんと家の目の前!!これはお買い得!!!! ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー 「城壁ってすごいんだな。今まで知らなかった。」ドゥブロヴニクの市内にバスで到着したのは19時だった。 ホテルのチェックインは21時にしてあったから、たぶんホテルにちゃんと泊まれるだろ

          ドゥブロヴニク 旅行記