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#88. 【要約】AI分析でわかった トップ5%社員の読書術

本日8/30にAudibleでリリースされた書籍。
(紙書籍ではないので、本の実体はない)

さっそく聴了したので、恐らく世界最速となる要約を書いてみます。

~要約を読むのにかかる時間  およそ10分~



本書の要点

要点1

ビジネスパーソン1万7千人のアンケート結果では、年間読書量の平均はわずか2冊である。日々の仕事に追われ、読書する時間も気力もないというのが実情だ。
しかし、各企業で突出した成果を出し続けるトップ5%社員たちは、忙しい日々を送りながらも、年におよそ43冊もの読書をしている。それは、彼らが読書から成長と学びを得ようとしているからある。
そして、その読書法は誰でも容易に真似することができる。

要点2

時間的余裕が決して多くはないトップ5%の社員(以下、5%社員)が読書を習慣化できているのは、「何かをやめたから」。何かをやめるという小さな勇気を持つことが、読書習慣をつける第一歩となる。

要点3

5%社員が読書するときは、本の選び方と準備にこだわっている。そして、常識にとらわれない読み方をしながら、読後の行動に差をつけている。


要約

読書を習慣化できない理由を知る

読書を習慣にしたい人は多いものの、習慣化できている人はごくわずかである。そこで、読書の習慣化を妨げている理由を考えていく。

まず、活字アレルギーで長文が読めないことが挙げられる。現代社会のデジタル化の浸透により、脳がデジタルコンテンツに最適化されてしまっていることが、活字アレルギーを引き起こす大きな要因である。

また、積読(積み重なった未読の本)の山を目にして、読書のモチベーションが低下してしまうことも理由のひとつだ。

他にも、本を読んだのに効果が出なかった経験や、かつての夏休みの読書感想文に苦い経験があることなど、過去の経験が読書の習慣化を妨げているケースもある。


5%社員のユニークな本選び

常に高いパフォーマンスを発揮し続ける人は、戦略的で意図的な行動によるユニークな選書法を持っている。

彼らが本を選ぶときに用いている方法論として興味深いのは、セレンディピティ5対2の法則と呼ばれるものである。セレンディピティとは、偶然の幸福に出くわすこと。その方法とは、自分の専門分野や直面している課題に対応する本を5冊選び、残りの2冊は偶然の出会いや新しい分野の本を選ぶ、というもの。これにより、思いがけない知識を得たり、新しい可能性を見出すことに繋がったりするなど、変化の激しいビジネス社会を生き抜くための力となる。

また、1月は薄い本を選ぶことで、新年に立てた読書の目標において小さな成功体験を得ることや、初動を早めるなどのハードルを下げる仕組みを作っている。この小さな成功体験が、習慣化へのモチベーションを高めているのだ。


5%社員は、読書習慣を支える「準備」に注力する

読書習慣を身につけるには、特別な努力が必要なわけではない。環境準備・心の準備・物的準備の3つの準備に注力することで、一般的なビジネスパーソンでも読書習慣を身につけることができる。

環境準備

読書の場所と時間を定めることは、読書を習慣化するために重要な要素だ。自分にとって快適に感じられる場所や、集中できる時間を見つけることが大切になる。

読書に集中する環境をつくっている5%社員には、読書中はスマホを見えない場所にしまっておく人も多い。スマホを遠ざけることにより、より集中力を高め、読書に没入できると考えているのだ。

他にも、読書用の服を用意する、読書休暇を申請するなどの行動により、読書の環境準備を整える方法もある。

心の準備

読書を苦行のように捉えないマインドセットが、心の準備として重要である。読書自体をリラックスタイムとして設定することや、1冊の本から要点を掴むだけでも良いと考えることで、読書を続けることができる。

また、高価な本を買うことや読書用のツールへの投資、読書の時間をあらかじめ確保することなども、費やしたお金と時間を無駄にしないという思考になることで読書習慣を作りだすことに繋がる。

物的準備

読書の満足度を高めるために、読後に感想をノートに書き留めるという方法がある。他人には見られない自分だけの「こっそりノート」を準備すると良い。

5%社員は、付箋を準備している人が多い。彼らは、単に気になる個所に付箋を貼るだけでなく、色分けを徹底している。例えば、赤い付箋は重要な概念や定義、黄色は自分の解釈やアイデア、緑色は質問や疑問点といった具合に、用途によって使い分けている。

また、読書タイムの後に何かしらの自分へのご褒美を用意しておくことで、読書のプロセス自体を楽しむことができる。これも、継続するための意識的な戦略である。


【必読ポイント!】再現可能な5%社員の読書法

5%社員が読書を通じて自己成長を遂げる方法には、一見すると常識に反するような独自のアプローチや工夫が含まれる。

興味深い方法は、あとがきを先に読むことだ。5%社員の32.1%はあとがきから読み始めており、その他の95%社員と比較すると実に14倍もの差があることが明らかになった。あとがきから先に読む目的は、著者との深い共感を覚えることである。あとがきには、著者の深い思いや、書籍を書くに至った動機、挫折と成功体験などが綴られる。あとがきを先に読むことで、本の内容をより深く、個人的なレベルで理解しようとしているのだ。

5%社員の多くが実践する「選読」も、一見すると常識に反するユニークな読み方だ。選読とは、本のなかから特定の章や項目だけを選んで読むことである。選読の実践によって、自分にとって最も関連性が高く、直接的な価値を提供する可能性がある部分に焦点を当てて読むことができる。そして、限られた時間のなかで最大限の学びを得ることができる。

隙間時間での読書を実践させる3つのステップ「ジジジの法則」もおすすめできる。まず、自分が費やした「時間」を可視化して、どこに隙間があるかを見つける。次に、その隙間時間に向けた「準備」をする。電子書籍やオーディオブックをすぐに使える状態にしておくことなどだ。そして、隙間時間を実際に活用できたら自分を褒めて「自己効力感」を得る。自分でもできたという感覚が、行動継続力を高めるのだ。
この3つの「時間の可視化」「準備」「自己効力感」の「ジジジの法則」を利用して、隙間時間を有効活用する習慣を身につけよう。


読後に差をつける5%社員のアウトプット法

5%社員にとって読書の真の目的とは、得た知識をすぐに実践に移すことで自己成長とビジネスの成果に繋げることである。だからこそ、彼らはインプットとアウトプットの間隔が狭い。

具体的な方法の1つは、本を読み終えた後に10分以内に何かしらのアウトプットをすることだ。例えば、感想をメモに書く、読書ログに記録する、SNSに投稿する、読書コミュニティで共有するなどの方法がある。こうしたちょっとしたアクションの継続が、大きな成果に繋がっていく。

メモと2本の蛍光ペンを使って読書している5%社員も多い。読書を通じて理解したこと、感じたこと、意外であったこと、自分の行動が正しかったことの確認などを、自分の言葉でメモに残すのである。蛍光ペンに関しては、1本は重要な学びを強調するために使い、もう1本の蛍光ペンを使って実践に移すためのアイデアに線を引く。
ただし、メモや蛍光ペンを使うといった方法は手段であり、読書を通じて自分の成長や仕事の改善に結びつけることという目的を忘れないことが重要だ。

5%社員が体系化している読後のアウトプット法のうち、一般社員が再現しやすかったのは「3I」のフレームワークである。3Iとは、「Information(情報)」「Insight(洞察)」「Intelligence(知恵)」を指す。この3つを、ノートやブログに整理して書き起こすことがおすすめだ。3Iにまとめるプロセスを習慣化できれば、読書を実践的な学びのツールへと変換することができる。

読書を習慣化している5%社員は、読書会などのラーニングコミュニティに参加し、読書の感想を言い合っている。社外や家庭外の繋がりを深めることにより、新たなネットワークを構築しようとしているのである。このアクションによって、彼らは読書習慣を社会的な交流と相互学習へとアップグレードし、多角的な理解を得ているのだ。また、他者との議論を通じて思考の幅を広げ、問題解決能力や批判的思考力を養うことができる。これらのスキルは、現代のビジネス環境において非常に重要であり、5%社員が成功を収めている理由の一つと言える。


一読(一聴)のすすめ

本書は、ビジネス書としては日本初のAudible発のリリース作品である。読書に悩む人々へ、活字アレルギーの方でも簡単に内容に触れることができるための配慮や、読書の挫折を経験した方でも簡単に取り組める工夫が満載されている。
読書は本を目で読むという固定観念とらわれない「聴書」の体験ができた。常識を疑うというのは、著者のシリーズ作であるトップ5%社員の行動にも通ずるものがある。
また、読書の技術がテーマではあるが、本作で紹介されているメソッドは生活や仕事に活かせるような時間術の考え方、思考法を深めてくれるだろう。


著者

越川慎司
タイパ専門家/働き方デザイナー/800社17万人の働き方改革と業務効率化を支援/年間400件のオンライン講演・講座を提供 受講者満足度96%/メンバー全員が週休3日のクロスリバー創業社長/元マイクロソフト役員 パワポやExcelなどの責任者/音声メディアVoicyパーソナリティ/メディア多数出演 フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など

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