「価値ある情報発信」とは?
ユーシロです。
世間で名を轟かせている経営者のTwitterやFacebook、ブログ等を見て、どう思うでしょうか?
起業化希望の人たちからしたら、「価値あるもの」として捉えるでしょう。
では、そもそも、「価値」とは何でしょうか?
「価値ある情報発信」と言いますが、「価値」が何なのか分からなければ、何も議論が出来ません。
当たり前のことですが、「情報」とか「モノ」それ自体には、「価値」はありません。つまり、価値なんて、「受け手」が感じるものであって、相対的なものでしかないわけです。
砂漠で餓死寸前の人からしたら、1億枚の1万円札よりも、一杯の水の方が、「価値」があるように。
「ただ話を聞いて欲しい」だけの人には、「ただ話を聞いてあげる」だけで、「価値ある存在」になるように。
「価値」があるかどうかは、常に「誰にとって?」からになります。
特に、ビジネスで上手くいく人は、「誰に?」からスタートしています。「自分」ではなく「相手」から考える、「逆算思考」です。
ちなみに、この反対が「積み上げ思考」です。「自分はどうしたいか?」「自分に何ができるか?」から、発想が出発し、「相手(=誰に?)」がその次です。
分かりやすく言うなら、「目的地」をはっきりさせて、そこまでのルートを決めるか、とりあえずブラブラしてみて、行き当たりばったり、着いた場所を楽しむか、という違いとも言えます。
そして、「望んだ結果を出す」という観点から言えば、言うまでも無く、結果が出やすいのは「逆算思考」です。
行き当たりばったりの「積み上げ思考」では、「結果(目的地)」に辿り着けないとまでは言いませんが、それは「運」が強いだけです。
つまり、早く結果が出る場合もあれば、結果が出ない場合もある、ということです。
メリットとしては、自由きままで、先が読めないからこその醍醐味もありますが、デメリットとしては、地図も持たずに目的地を目指すようなものなので、いつ目的地に着くのか分からず、場合によっては「逆走」していても、全く気付けないことが挙げられます。
「○○大学に合格したい」
「お金を稼ぎたい」
という場合なら、確実に「逆算思考」の方が、早く結果は出ます。
情報発信に限らず、
「とにかく〜する」
という発想は、やることが決まっていない場合は、典型的な「積み上げ思考」です。
たまに「情報発信しているけれど、結果が伴いません」ということもありますが、「積み上げ思考」で行動する限り、「結果」が出るのを過度に期待してはいけません。
その「道程」を楽しむくらいの気持ちでやれば、いずれ思わぬ場所に辿り着くかもしれません。
「とにかく〜やる」という気持ちで何かに取り組み、「結果」を過度に期待するとどうなるか?
答えは明白です。「結果」が出ずに、「結果」が出る前に挫折します。
「どうしたら、結果が出るのか?」
「どうしたら、価値を与えられるのか?」
どちらも、「自分」を出発点にしている時点で、根本が違います。
そうなると、発言とか発信の内容が「独りよがり」になりがちなんです。「誰か」が聞きたいことではなく、「自分が」言いたいことを言うってことになります。
それに関して、本人は無自覚なんです。「価値を与えたい」とか「結果を出したい」とか思うなら、
「誰に?」
「何を?」
から発想しないと、偶然に頼るしかなくなります。
「この発信に価値があるか?」といくら「自分なりに」考えるのではなく、「他人から」どう感じられるかを考える。
自分に出来ることを洗い出す時も、「これは誰に役に立つ?」を起点に考えることを忘れないようにしましょう。
「誰に?」の視点が抜けた発信は、自己満になります。
結果にこだわらず、行き当たりばったりを楽しみたいのなら、別に良いですが、結果にこだわるなら、自分の言いたいことを脇に置いて、
「これは誰の役に立つか?」
「その人の、何の役に立つか?」
から考える必要があります。