「就活メイク」が似合わない
先日、対面のサマーインターンに参加した時のことだ。家を出る前に「就活メイク」という名のメイクをした。
本来、メイクはコンプレックスを見えなくし、自分の気分を上げるためにするものだと思っている。実際、普段メイクをするとその日のモチベーションが全然違う。
しかし、就活メイクは私のモチベーションを上げなかった。理由は3つ。
①目が寄っているため、普段は目尻にアイラインを引き、目が寄っていないように見せているがそれができない。
②アイシャドウが茶色だと物足りない。
③リップが濃いものでないと私の顔には似合わないが、就活メイクは薄いものでなければならない。
この理由を踏まえ、詳しく見ていこう。
普段の私のアイメイク
主にオレンジのアイシャドウで囲み、こげ茶のアイシャドウで陰影をつける。涙袋を書いて目を大きく見せ、アイラインを長めに引くことで求心顔を改善。
中学生の時から研究し始め、昨年末にやっとこのメイクに定まった。7年くらいはかかった。
就活メイク(アイメイク)
就活メイクは茶色のアイシャドウが基調。アイラインはまつげを埋めるように描き、目尻からはみ出てはいけない。涙袋のところにハイライトを少し入れる。(涙袋がない人からしたらあまり意味がない)
「就活メイク」はブラック校則に近い
就活メイクは元々顔が整っている人なら似合うと思う。モデルさんがナチュラルメイクが似合うのと同じだ。美人は素材がいいからどんなメイクをしても映える。
だが元々顔があまり整っていない人はメイクでコンプレックスを隠していることが多い。だからアイラインを長く引いてみたり、アイシャドウのグラデーションを変えてみたりする。
普段は自分に合うメイクができる。しかし、就活となると美人である人もそうでない人も同じようなメイクが求められる。
これは私の中で、「髪の毛は黒でなければならない」というブラック校則と一緒だと感じている。人種や個性などを度外視したもの。
人の顔は十人十色で、また似合うメイク十人十色である。それなのに「就活のメイクはこうあるべき」という基準が存在することはおかしい。もっと人の個性を尊重すべきである。
就活メイクをした自分を見て
就活では自信を持っていそうな人が好まれるらしいが、私は就活メイクをした自分を見て幻滅した。
自分の顔が気持ち悪すぎてマスクなしでは外に出られなかった。初めて、このご時世に感謝した。
自分らしくないし、コンプレックスは残ったまま。結果、モチベーションは上がらず自分に自信が持てないままインターン先に向かった。
それでも「就活メイク」を続ける
こんなに就活メイクに違和感を感じているのにも関わらず、就活メイクを私は続けると思う。
何かスキルを持った人でもなければ、特別に頭がいいわけでもない。そんな人が企業に就職しようとするのだから、「就活メイクを私はしません」なんて自分勝手すぎる。だから私は就活メイクを続ける。(こう思って何も言わないことが日本人の良くない点だとも思うが…)
しかし、ブラック校則は問題視されているのに、同じような就活メイクは問題視されてないことに違和感は感じている。
もっと就活で自分らしいメイクができ、自信を持ってインターンや面接に挑める日が早くきて欲しいものだ。