漫画の名言が深い件φ(・ω・`)[英語訳付]
ドラゴンボールヲタ全開でアホなことばかりNOTEに認めている私ですが、本業の英語について、今回は、ちょっとちゃんとしたこと(?)を記事にしようと思います(/ω\).💕 ※普段はちゃんと真面目にお仕事してます 笑
日本の漫画にはたくさんの奥深い名言があります。そして、日本の漫画は英語に翻訳され英語圏の国々でも出版されています( • ̀ω•́ )っ
、、、ということで、今日は私の大好きな漫画からの名言をいくつか英語版を含めて紹介していきたいと思います(o・ω・)o♪ 元の漫画のセリフを知っている人も知らない人も人生に役立つ、ちょっとドキッとする名言たちです♪
何の漫画の名言か、英文を読んで是非、まずは考えてみてください(^_−)−☆
まずは、こちら、、、
"When you give up, that's when the game is over."
"The game isn't over until the moment you give up.”
この名言はアメリカで出版されているViz mediaの翻訳版の英語セリフです。
直訳すると、上段は「君が諦めたら、その時がゲームが終わる時だ」という意味で、下段が「君が諦めるその瞬間までゲームは終わっていない」となります。
もうお分かりかと思いますが、正解は、、、
『スラムダンク』より、翔北高校・安西監督のセリフ
「あきらめたら そこで試合終了ですよ…(?)」
言わずと知れた超有名なスラムダンクの安西先生のお言葉です。(ちなみに「安西先生」は英語版でも、英語文化圏の先生の読み方であるMr.〜ではなくローマ字でAnzai Senseiと表記されています ( ˘灬˙ ))
このセリフは作中で二度登場し、山王戦では、日本語版では語尾に?がついて「もうわかってるよね?」と問いかけるような感じで少しニュアンスが違っています。上段が中学生時代のミッチーに放ったセリフで、下段が山王戦でのセリフの英語版となっています。
うまく翻訳されていますが、個人的には日本語版がやっぱりグッときます(*-ω-)ウンウン♪ この名言はスポーツのみならずあらゆる分野で自分を鼓舞する、短くもとても深い言葉だと思います。様々な経験を重ねた安西先生の深みが感じられますね。「もう、ダメかな」って諦めてしまいそうな時にはいつも頭をよぎる名言です(( ˘ω ˘ *))
続いても『スラムダンク』からです、、、
"Your experience that you had lost the match will become a great fortune later."
"Yes, you guys had lost, but the defeat will raise you all higher."
こちらは、「試合に負けたことがあるというあなたの経験が後に素晴らしい財産になる」という意味です。fortuneは「幸運・運」という意味の他「財産・富」という意味があります。同じく「財産」を表すpropertyという語がありますが、こちらは所有物としての財を指し、負の財産や価値の無い財なども含みます。fortuneは主に財としてのお金を指す語です。Time is money.「時は金なり」のように比喩的に「貴重なもの」を表しています。
下段の英語版のセリフは、別の言い方やわかりやすい表現にはできないかなと考えて、自身で翻訳したものです。「財産」という言葉を直接的に使わないで噛み砕いて表現してみました。「負けたのは確か、でもその敗北は君たちをより成長させるだろう」という感じです。
ということで、正解は、、、
『スラムダンク』より、山王高校・堂本監督のセリフ
「「負けたことがある」というのが いつか 大きな財産になる」
このセリフは先程の安西監督のセリフのように認知度は高くありませんが、無敵の常勝チームである山王の監督が負けた選手たちに贈る、人生においてとても深いメッセージであると思います。その時はうまくいかなくて辛かったり、敗北したと思うような経験であっても、後に財となる貴重な経験になる時がくる。そう考えると人生に無駄な経験や意味のない敗北はないように思います(( ˘ω ˘ *))
次は、別の漫画からの名言です、、、
“Stand up and walk. Keep going forward. At least you have strong
legs to take you there."
直訳すると「立ちなさい、そして歩け。前へ進み続けろ。少なくともお前にはそこへ連れてってくれる立派な足がある。」この名言は命令文で動詞で始まっています。命令文は必ずしも「命令」でなくても用いるのでもう少しライトな感じで「〜して」とか「〜しなよ」みたいな感じに訳してもいいと思います。このセリフは『鋼の錬金術師』から抜粋しています。
正解は、、、
『鋼の錬金術師』エドワード・エルリックのセリフ
「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついているじゃないか」
亡くなった恋人が蘇ると信じ、とある宗教に献身的に尽くしてきたロゼという少女が、その望みが叶わないことを悟り絶望するシーンでエドがかけた言葉です。一方、エドは、亡くなった母親を復活させるために行った人体錬成に失敗し、手足を失くし、機械鎧(オートメイル)という義足、義手をつけています。そんな彼が、放ったこの言葉は厳しくも愛のある名言だと思います。エドがもがきながらも一歩一歩、歩みを進め真理に近づいていく姿はとても逞しく、勇気をもらえます。答えが見つからなくって立ち止まってしまう、、、先が見えなくて怖い、、、それでも一進一退しながらも歩みを進めていくことで何かにたどり着くと私は思います(`・ω・´)🌟
最後に、こちらも『鋼の錬金術師』より、、
"Knowledge becomes a treasure more than else. It never becomes a burden, and on the contrary, it will be your energy to live."
こちらのセリフは、この巻の英語版単行本を持っていないので、自身で翻訳したものです。(※持っておられる方がいましたら、出版されてる翻訳版の英語をコメント欄にてぜひ教えてください!!)
日本語に訳すと「知識は何よりも宝物になる。それは決して重荷にならず、それどころか生きるための力となる」となります。on the contraryは対比を表す表現で前の内容を否定するイメージが強い「それどころかむしろ」という意味の表現です。
ということで、作中でこのセリフを放ったのは、、、
『鋼の錬金術師』フラスコの中の小人(はじまりのホムンクルス)のセリフ「知識は何よりも宝になる そして重荷にならない 生きていくための力だ」
フラスコの中の小人とは、『鋼の錬金術師』のラスボスであり、古代文明クセルクセスで誕生した「はじまりのホムンクルス(後におとうさまと呼ばれる黒幕)」のことです。このセリフは、フラスコの中の小人がクセルクセスの奴隷であったヴァン・ホーエンハイム(当時は奴隷23号と呼ばれていた)に対して述べた言葉です。
賢者の石を造らせることでフラスコの中にいる小さな存在である自分が肉体を得て外に出るために、ホーエンハイムに知識を与え、彼を拐かし、王を拐かしクセルクセスという国家とそこにいる国民全てを一夜にして消してしまう(国民はすべて賢者の石と化してしましました)、、、というとんでもない悪者なんです。「悪者の発言なんて!!」と思うかもしれませんがそういう先入観を持たずに考えるとこの言葉には色々な解釈ができると思います。
フラスコの中の小人(おとうさま)のセリフにはこのセリフ以外にも、私たちが生きているこの社会にも通じるような良くも悪くも意味深なメッセージが散見されます。
知識は大いなる人生の糧になりますが、先入観や常識に囚われず、得た知識や情報をどう消化していくかがとても重要ではないでしょうか(*¯ω¯*)✨
ということで、いくつかの漫画名言を持論と共に紹介して来ましたが、、
英語版には英語版の味がありますし、翻訳する際に、似たような語がある場合、翻訳家がどういった単語や表現を選んでいるか考えるととても勉強になります。とはいえ、日本語のニュアンスやキャラクターの個性が翻訳ではだしきれないことも多々あります。(※日本人の感覚からすると特に)例えば、『スラムダンク』では桜木花道が対戦相手の山王(サンノウ)工業高校のことを「ヤマオー」と呼ぶセリフがあるんですが、英語版では"Sammo"となっていて、ひねってはいるのですが、花道のオチャメさがあまり引き出せてないように感じます ガクゥ━(っω`-。)━リ
それでも、英語漫画の中に登場する「学校で習ったり受験で覚えた単語や熟語」を見ると、言葉はやはり生きていて、テストなど一問一答でその意味を訳したり答えたりするものではないことに気づくでしょう(・∀・*)
あなたの好きな漫画の名言は何ですか?
もし英語を勉強するなら、教科書だけじゃなく、外国の方にどうやったらあなたの好きなセリフのその意味を伝えられるか、、、ちょっと考えてみるのも楽しいですよ *゚ω゚)/ ♪
漫画の名言は人生にちょっとしたヒントや激励をくれます(*゚∀゚)*。_。)*゚
またの機会にドラゴンボールの名言も英語版を紹介したいなと思います
(☆ゝω・)b⌒☆.