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ふきのとう摘んでたら「桃太郎かよ」というツッコミが生まれた話

はじめまして、山菜摘み。

先日、町のおばあちゃんからごはんにお呼ばれし、伺うとなんとメニューは大好きな山菜の天ぷらだった・・・!!!!!
採れたての山菜を食べるなんて初めて。
山菜の天ぷらなど、定食屋さんの限定メニューか、スーパーの山菜天ぷら詰め合わせでしか食べたことがなかった都会人のわたし。

みんな揃って「いただきます」する前に、
「あったかいうちに食べていいよ」
と言われたお言葉に甘え食べ始めたら美味しすぎて、いただきますの前にふきのとう天を完食してしまった。なんてこった

もちろんふきのとうの天ぷらもおいしかったが、その他にも、雪下にんじんのかき揚げは今まで食べたにんじんの天ぷらの中で最も甘くおいしかったし、自家製のほくほくじゃがいものサラダもとってもおいしかった。いつも自炊をしていると、たまに誰かに作ってもらうご飯がほんとうにおいしい。幸せ者である。

あまりにわたしが喜んだからか、後日、ふきのとうを採りに来る?という話になった。
そして昨日。すばらしい小春日和だったため、急遽帰りにおばあちゃんちに寄ってふきのとうを採ることに。

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そもそも、加工されていないふきのとうを見ることすら初めてだったわたしは、一体山にどんなふうに生えているのか全く知らなかった。
(「どこにでも生えてるのに!」とおばあちゃんには驚かれた)

長靴履いて、手袋して、バケツを持って家の目の前の山に入ると、生えてる生えてる。
太陽に輝く綺麗な黄緑色が、山肌にポツポツと。
その光景だけで、美しい。

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当たり前の光景を写真に撮りまくるわたしは笑われながら、咲いている野草の名前などを教えてもらいながら、人生初のふきのとう摘みを楽しんだ。

あれよあれよという間にたくさん採れ、ふきのとうたちは山から流れ出た水をせき止めてざるで洗った。
「この水で、野菜も車も洗うんだよ」
自然と共存している、素晴らしい生活だなと心から思った。

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途中、水をせき止めていた板が流されるハプニングに見舞われ、まあまあのスピードでどんぶらこと流れる板をダッシュで取りに行ったのだが、(もう少しで入水時に滑って尻もちをついていた)、内心本気で「桃太郎かよ」とツッコんだのはここだけの話。

そんなこんなで綺麗になったふきのとうとともにお家に帰り、おばあちゃんイチ押しのおかきとお茶で一服したら、さあ、ふき味噌づくり。
「作り方教えてください」と言ったら、
「じゃあ今から作ってく?教えてあげるよ」となったのだ。話が早い。

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刻んだふきのとうを油で炒めて・・・
出汁と味噌(おばあちゃんこだわりの玄米味噌だった。とてもおいしそう)と砂糖で味付け。
そのまま炒め煮ると、とっても良い香りが立ち込めて・・・・・

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最高のふき味噌ができました!!!

さっそく、炊き立てのごはんに乗せて味見をしたらおいしすぎた。
摘みたて、できたては最高である。

田舎暮らし、ましてやコロナ禍、慣れない都会人には大変なこともたくさんたくさんあるけれど、こういった都会では決して味わえない幸せな瞬間もたくさんある。
なにより、優しい町のおばあちゃんたちに孫のようにかわいがってもらえてほんとうに幸せです。

新潟県に来て初めての春。また知らない季節を更新しながら、季節が一周するのをドキドキしながら待ちわびつつ、生活しております。

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Yu Ishisaka
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