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セラピストとしての第一歩は、自分の立ち位置を明確にしておくこと

セラピストをしていると、

“私の肩こりは治るんですか”
と聞かれることがあります。

リラクゼーションサロンで働くセラピストなら、同じ質問をされたことがある人は多いのではないでしょうか。

肩こりに悩む人からすれば、いち早くこの不快な痛みを何とかしてほしいわけですから、思わず上記の質問をしてしまいがちです。


リラクゼーションは「癒しの時間」を提供するサービス業


しかし、まず知っておいてほしいのは、

“リラクゼーション”に分類される業種は『治る』という言葉を使うことはできないということです。

もっと細かくいうと、
効果や状態に対して明言することができません。


意外とこのことを理解している人は、セラピスト、お客様共に少なく、とくに年配の方は、整形外科や、整骨院と同じ部類に捉えている方が非常に多いのです。

なのでお客様から『先生』なんて呼ばれたりします。
これは恐れ多いというか、大きな間違いなんですね。


リラクゼーションは「癒しの時間」を提供するサービス業です。

リラクゼーションサロンの特徴と役割


リラクゼーションサロンは“○○分・・・○○円”という設定のお店が多いのが特徴です。
※同じ民間療法でも『治療』を謳っているところもありますが、そういうところは『1回○○円』と設定しているところが多いです。


“癒しの時間”とか“安らぎの時間”とか、表現はとても曖昧ですが、
本来はそういう役割です。

しかしながら、
「どうせなら肩こりを改善してほしい」というニーズと、
それに応えたいセラピストが相まって、今の業態ができあがってしまってるんです。


“できあがってしまってる”としたのは、本来「マッサージ」というのは按摩指圧師という資格を持った人達だけが行える技術だからです。

リラクゼーションでは「マッサージ」という単一名称は使えないので「“リラックス”マッサージ」とか「“ボディケア”マッサージ」など、マッサージの前に他の言葉をくっつけて使用します。

自分のできることをしっかりやる


正直、そういう業態を不安視していた時期もありますが、私がリラクゼーションセラピストを志したころには、既に世の中がそうなっていたので、自分にできることをするしかありません。

むしろ世の中がどうであっても、
自分のできることをしっかりやること、そして、
できないことはできる人にきちんと任せることはとても大切です。


したがって、治療することはできないことや、使うことができない言葉があることは、はっきりとお客さんに伝えるべきです。


自分の立ち位置を明確にしないと、当然、自分ができることも明確にすることはできないですよね。
お客様と良い人間関係を築き、セラピスト自身が楽しく健康に仕事を続けていくためにも、これを第一歩として踏み出してくれたらと思います。

森脇ゆう/一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会福岡講師


【ヘッドマッサージ・ドライヘッドスパの資格講座】
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会HP『head life』

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