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施術の手順、決めてますか?

皆さんは施術の手順を決めていますか?

施術の手順はセラピストによって違うと思います。
セラピストがお客様に合わせて独自に決めていたり、サロンの方針によるものもあるでしょう。

今回は施術の手順について、実体験をもとに持論を展開したいと思います。

これが正解、これは間違いといった明言は避けたいと思いますので、参考程度にお読みください(^^)


まずは『主訴の施術』からがおすすめ

ボディケアなどの身体を施術対象にしているサロンの場合、お店によって「肩から」とか「足から」と決められている場合もあるでしょう。

私が知っている中には『左肩から』といった細かいものもありました。※理由は忘れちゃいました(^_^;)

様々な理由でそういう決まりになっていると思いますが、個人的には主訴(最も疲れを感じている部分)から施術していくことをお勧めします。

例えば『肩こりが気になる』という方には肩から施術し、『脚のむくみが気になる』という方には脚の施術からはじめます。

なぜこれをおすすめするかというと、お客様が施術の途中で寝てしまうと、気になるところを施術してもらったという記憶が残らず、満足度の低下に繋がるからです。

非常にシンプルな理由ですが、リラクゼーションにおいては大切な部分だと感じています。

リラクゼーション業はサービス業であることを忘れない

リラクゼーション業は多種多様な形式が存在しますが、ひとまとめにジャンル分けすると『サービス業』に分類されます。

サービス業はお客様の要望に応えて満足していただく、というのが基本です。

仮にお客様の要望が『肩こりの改善』で、
そのためにはまず脚の施術が必要、という持論があったとしても、

不調を感じている肩そのものに最初にアプローチすることで、『あなたの要望はきちんと理解しています』という安心を与えることができます。

サービス業において、安心感や信頼感を与えることは重要なので、どんなに理論的且つ効果的な手技を身に着けていたとしても、まずは「要望に応える」ということにフォーカスすることをおすすめします。

あまりに持論に注力しすぎると、それはお客様への提案を通り越して、エゴの押し付けになってしまう可能性があるので注意しましょう。

ヘッドマッサージの場合

ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の専門店の場合、ボディケアに比べると施術する箇所が限定されます。

しかしその場合でも、ボディケアと同様に主訴から施術できます。

肩こりが気になる場合は肩を、
側頭部の頭痛が気になる場合は、側頭部と併せて耳周りの筋肉、耳そのものをほぐしてあげるのもいいかもしれませんね。

足腰が気になる人には、できる範囲でいいので、ふくらはぎの揉みほぐしや、下肢のストレッチなどを取り入れるのもいいかもしれません。

最後に -私の実体験-

とにもかくにも『主訴から施術する』というのが私のおすすめです。

実は私も昔、『腰が痛い』というお客様に、肩から施術したことがあります。
その頃は新人だったので、肩から施術するマニュアル施術しかできなかったのです。

腰の施術にうつった時には、お客様は爆睡状態で、施術修了後、
「腰揉んでくれた?(-.-)」
ってすごく不機嫌になられたことがあります。

正直その時は 
『いやあんたが寝とったんやないかい!』
と思いましたが、

今思えば、お客様が途中で寝てしまうことは想像に容易いですし、腰を痛みの様子などコミュニケーションをとりながらほぐせば、より満足度の高い施術になったと思います。

皆さんも、きっとこだわりの手順かあるかもしれませんが、是非一度『主訴の施術から始める』をやってみてください(^^)


一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
福岡担当講師:森脇ゆう

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