介護は勝負じゃない
父母の介護生活が始まって9ヶ月になります。
まだ9ヶ月?という声もあるかもしれませんが、
私はそろそろ辛さがピークになってきました。
介護サービスが増えると楽になる?
介護サービスをたくさん使わせて頂けば
楽になるか?と言うと、そうでもありません。
サービス提供をしてくださる相手の数が
増えれば増えるほど、
細かなやり取りが、同じ数だけ増えていきます。
書面でのやり取りはもちろんのこと、
電話で確認、メールのやり取り、
サービスを受けた後にチェックする、
サービスを受ける前に準備する、
連絡ファイルのメモ書きにお返事するなど…
1つ1つを忘れないようにしようと
常に気を付けているのですが、
日に日に頭が回らなくなってきています…
家族しかできないこともたくさん
家族にしかできないことへの対応も
私の体力と思考能力を奪っていきます。
お金のこと、お墓のこと、税金のことに始まり、
大事な郵便を捕獲(!)すること
(私宛に住所変更をできるものは変更済ですが
変更できないものもたくさん。。)、
高齢者をターゲットにしたサブスクの罠を
粘り強く1つ1つ断ち切ること、
詐欺メールのトリックに騙されないように、
定期的にメールチェックして削除すること、
訪問販売系の強めの営業を断ることetc.etc…
分からず加入しているカード類や、
電話やネット関係の解約、
ごみ屋敷化した部屋の片づけもあります。
これに父の通院付き添いと日々の家事、
掃除・洗濯。
ほっと一息ついていると、
母のグループホームからの電話や手紙。。
ボーっとしていると、母の面会へ行く間隔が
空いてしまうので気を付けています。
相手先に電話をするにしても、
父と話し合うにしても、
平日のオフィスアワーの間に
あれこれを詰め込んで片付けるよう
頑張っているのですが…
私がのんびりなのかなぁ…
時間がいくらあっても足りません。
3人目の介護?!
さらに、母には任意後見人候補者になっている
91歳の叔母がいます。
叔母のご主人は随分前に亡くなられ、
お子さまもいないので一人暮らし。
そうなのです…遠からず叔母のお世話も
私がすることになることが分かりました。
叔母は91歳とは思えないほど元気ですが、
明日のことなど誰にも分かりませんから。
叔母の細かな希望が記された書類を読み、
「これも私がするのね…」
と、気が遠くなりました。。
理想通りにはいかない
「介護はプロに任せて」
「親とは適度な距離を保って」
これが介護に疲れないために大切なこと、
と書いているのをよく見かけます。
そう…これはきっと正しい。
これが理想だと思う。
でも実際には、そんな風にはできないし、
うまく割り切れないこともいっぱいあります。
本当に難しい…
介護は勝負ではない、修行なのだ
「介護に負けそう…」といつも思っていますが、
ふと「介護は勝負じゃないな…」と思うように
なりました。
私にとって介護は勝つとか負けるとか、
そういうものではなくて、修行に近い感じ。
だから今、「辛い。。もう無理。。」と思っても
修行だと思えば少しだけ気も楽になります。
「負ける」と思うと、気持ちもしぼむから、
辛い修行だと思いこむしかないですね…。
おまけ:太字の実話
〈サブスクの罠〉
「歯を白くする」「息をきれいに」
この2つは、両親の心を動かす〈きらめきワード〉。
歯磨き粉、マウスウォッシュのサブスクを
幾つも幾つも契約してしまっていました。
オペレーターさんに直接、電話をしないと
いけないものばかり、
そして「ご本人でないと解約できません」と
言われるものが多くて困りました。
(正→オペレーターさんと喧嘩になりました)
〈詐欺メール〉
よく名前を知っているカード会社からの
詐欺メールをクリックしてしまい、
パスワードを入力してしまったらしく、
カードを乗っ取られていました。
1年以上にわたり、身に覚えのない請求が
続いていました…
訴求の時期も過ぎていて、返金額はわずか。
〈訪問販売系の強めの営業〉
「このお金で払えばいいから」と、
新聞営業の方から新規顧客になるよう言われ、
現金を受け取っていた父!
もちろん違法な営業の手口なので、販売店に
連絡し、直ぐに解約してもらいましたが、
現金を渡すなんて。。怖いですね。
長々と書きました…
読んでいただきありがとうございます。