文章を書くって進まないね
文章をもっと効率的に書きたいのだけれど、なかなか進まない。いくら書いてもゴールに近づいている気がしなくて、「これ書けてるのか…?」という感触で終わってしまう。読んでもらった人には「ぜんぜん文章になってるよ!」とは言ってもらえてて、いったん安心はするんだけど、また迷ってしまう。
もともと私は絵を描くのに慣れていて、そっちは完成度が目に見えるから「まだまだ」「もう止め時!」がわかるんだけど。文章ってどこまでも書けるし、なんなら書き過ぎたら後で蛇足に見えてくるから、また迷宮に入り込んでいく…。
ライティング講座を受けた。事前のプロットやマインドマップ作りを学んだ。結論を先に書くとか、PREP法も知った。けれど、それに沿って書くと何となく無味無臭の文章になるように感じる。少なくとも、私がこれまで読んで「わあ! この人の文章めちゃくちゃ面白い!」と感じたものからはどんどん離れているような気がする。
この前本棚を整理して、喜国雅彦先生の『本棚探偵の冒険』がほろっと出てきたんだけど、めちゃくちゃ面白かったもん。閉店間際の古本屋の店主に突撃したら、「えっ?」って告白を受けた少女のような顔を向けられて~とか、表現がめちゃくちゃ好きっ…てなった。そういう「面白ーい!好き~」がちょっとでも外に出たら、いいなぁ~。
かと言って、つらつら書くだけじゃ構成が甘くなって、「で、結局何が言いたいの?」になってしまうのもわかる。
感情や面白さもありつつ、「なるほど」となるロジックがある文章。
どちらも両立できる書き方を、自分なりに見つけたいな。
あと細かい話だけれど、文体が「です」「ます」「~なんです」の敬体もしっくり来ない。昔読んだエッセイは常体が多くてそれに慣れていたから、いまいち敬体だと違和感があって迷ってしまう。別にどちらでもいいんだろうけど、ウェブ記事や最近のハウツー本は敬体が暗黙の了解みたいになっているだけなのかな。