個人的頭がおかしくなる6曲でプレイリスト作った
自分の頭がおかしくなるプレイリストを作った。
きっかけは、読書をしていて『自分のテーマ曲を持とう』というアイデアを知ったことだった。
「自分の夢を思い起こさせる音楽を『テーマ曲』にし、繰り返し聴くことで感情とイメージが強化されて、潜在意識に伝わる」というもの。
私は、今まで『自分が感情移入できるから』という理由で、歌を聴いたことはあまりなかった。
「失恋したときに失恋ソングを聞きまくった」「部活で頑張ってたときにこの曲に背中を押された」のような経験がない。
でも、このアイデアを見たとき「なるほど~」と心がわくわくした。
「確かにそれって面白そう!」
さっそく本の内容に従った。
悲しい気持ちや切ない気持ちになってしまうものは避け、自分の夢が叶ったときの感情になれるような曲を思い浮かべ、音楽アプリや動画サイトを開いて…
…。
とやっているうちに、内の自分が「いいや、私は頭真っ白になりたい」とささやき始めた。
この曲を聴くと頭おかしくなる。
そういうのになりたい。
ということで、スタートからズレて『頭をおかしくしてくれる曲』を集めることにした。
曲の選抜基準
選んだ基準はこんな感じ。
そうして選び抜かれた6曲が次。
どれも聴いている間は目がイっていると思う。
(私の)頭おかしくなるプレイリスト
①The Other Side(映画『The Greatest Showman』)
『グレイテスト・ショーマン』といったらきっと『This Is Me』。
けれど私にとってはこれ、『The Other Side』。
このシーンを観るために、劇場に3回足を運んだも同然だった。
仕事話を持ちかける主人公バーナム(右)。
残念だけどごめんだねのフィリップ(左)。
そんな二人の駆け引きの場面を彩る曲。
最初のグラスを置く音! 動作の音ハメ! ボトルを滑らせるマスター!
最初から最後まで、ずーーっと気持ちいい。小気味よいリズム。サビの伸びやかなメロディ。酔いしれて、気づいたら曲が終わっている。
②Crimson Kiss(THE ALFEE)
レゲエ以外は何でもやるRockおじさん3人組。
もともとは『白夜 〜byaku-ya〜』という曲を別プロデューサーがユーロビートアレンジしたものを、セルフカバーしたものだ。
高見沢さんのリードボーカルがギターが、坂崎さんのパーカッションが、桜井さんのベースが、高い高いところへ私をどこまでも引っ張り上げていく。そして下がってこれないのだ。私はもう、3人がキャッキャ囲んで打ち上げている、ボールになったような気持ちになる。
…幸せ!
8分弱の間、「あ〜こんな曲聴けて、幸せ〜!」にずっと浸れる。幸。嬉。我思在楽園。
THE ALFEEはあの曲もあの曲もあの曲もおかしくなるんだけど。
そしてまだ知らない曲もたくさんあるんだけど。
いま一番おかしくなる曲はこれかな…。
③Hopes and Dreams~SAVE the World(ゲーム『Undertale』)
名作『アンダーテール』のラスボス曲の1つ。
実はアンダーテールは語学留学中に知った。
英語学習がてら遊んでいたのだが、途中で手で止まってしまった。
その後日本でも大旋風を起こし、戦闘中のギミックも後々知った。
圧倒的なラスボスに、トモダチとなったモンスターたちを奪われる主人公。それでも『GAME OVER』のシステムを超え、モンスターたちを、そしてラスボスを『SAVE』することを選ぶ。
絶望的な状況で流れるにしては、あまりにも希望と力強さにあふれた音楽。
音だけでも持っていかれるのに、こんなの頭おかしくなるやろがい。
④少林少女(映画『少林少女』)
テレビで聞いたあの曲。
実は映画本編は見たことがない。
けれど、この音の力にいつも平伏する。
太鼓のハードさと、女性ボーカルのソフトさ。コントラストに狂わされる。
⑤Gravity Falls OPテーマ(アニメ『Gravity Falls』)
ディズニーのアニメシリーズ『Gravity Falls(邦題は怪奇ゾーン グラビティフォールズ)』のオープニングテーマ。
このテーマは全24話通して変わらない。
けれど、最後には「このオープニングあってのグラビティフォールズ!!」ってスタンディングオベーションせずにはいられなくなる。
『海外カートゥーン』のイメージを、いい意味でぶっ壊してくれた作品だ。
サマーホリデーを、オレゴン州グラビティフォールズ(つまり田舎)の大叔父の元で過ごすことになった12歳の双子が主人公。
ミステリーや伏線が張り巡らされた作風は、大人が見ても十分面白い。
キャラクターたちは人間らしく、愛嬌があり、愛おしい。
最後には『グラビティフォールズ』という世界そのものを愛してしまった。
この軽妙なリズムと、口笛のメロディを聞くたび、あの夏の物語が思い出されてわけがわからなくなる。
⑥21世紀を手に入れろ(映画『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』)
大人の涙腺を崩壊させた、劇場版『オトナ帝国の逆襲』の挿入曲。
世界を『昭和』に戻すため、エレベーターでタワーを上る敵役。それを止めるためにしんちゃんがタワーを駆け上がるときに流れる曲だ。
クレヨンしんちゃんの劇伴とは思えない、壮大なトランペットからの展開。クライマックスの激しいヴァイオリンに毎回泣ける。いつでも泣ける。
脳内で妄想MAD作るときはだいたいこれだ。
まとめ
最近、こんな言葉を聞いた。
ひとつひとつはささいな心地よさ、小さな思い入れかもしれない。
でも、この曲に出会わなかった可能性だって十分ある。
例えば、この時代に、この日本にいなかったら。
この分野に興味がなかったら。
出会ったとしても、何かのタイミングによっては、同じような「イイ!」を感じなかったかもしれない。
「出会わせてくれてありがとう…!!」
その嬉しさに浸りながら、私は狂うのだ。