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人間の感動心理

「最も記憶している物語を教えてください」
あなたは、一体どんな物語を思い浮かべますか?

小説家であれ、歌手であれ、画家であれ、営業であれ、マーケターであれ、エンジニアであれ、
全てのビジネスマン共通して自身の存在を強烈に誰かの「記憶に残す」ことは仕事を広げる上でものすごく大事なことです。
記憶に残るだけで必ずチャンスが降ってきます。

これを読んだあなたが、明日から「記憶に残る人」になれるように私から精一杯の運を届けます。


認識の確認ですが、記憶に残る物語というのは何も実話に限った話しではありません。読んだ小説や、最近聞いた音楽、衝撃的だった人物、なんでも構いません。ただ、私が物語と表現したのは、記憶に残すために必ず伝えなければならないのは「バックグラウンド=背景」だからです。

体験するのが一番早いので試してみましょう。
記憶に残っている物語は、どんなものですか??
と聞くと、あなたは今何を思い出しましたか?

例えば仮にワンピースが記憶に残っているとしましょう。もう少し具体的に言えば、エニエスロビー編が記憶に残っているとします。そうするとあなたには、質問に答えようと頭を働かせた時にロビンの生い立ちや境遇が浮かんできたかと思います。それが記憶に残っている「バックグラウンド=背景」です。だからこそ、背景をちゃんと伝えることが記憶に残る上で大切だということです。

さあ、ここまで私は全て真実を伝えてきました。
引っかかることなく、読み進めていただけたでしょうか?

ここから今日の本題に入りますので、しっかりとついてきてください。


まず最初に、これまでのワンピース例題の流れに「違和感」を感じなかった人は、現段階で自分を記憶に残すことは難しいかもしれません。

なぜかというと、思い出す時にあなたの記憶に残っていたものは、「バックグラウンド=背景」ではないからです。厳密に言うと、あなた自身が背景よりも先に思い出したものがあるはずです。

それが何なのかわかりますか?
表現者である人間にとって自分が体験した表現を振り返ることは、一番と言っていいほど大切な仕事です。

あなたが何より先に思い出したものは、「 感情」です。
人が何かを思い出す時、記憶から真っ先に引っ張り出すのは「感情」。 
背景は、一番最初に浮かばない。

エニエスロビー編が浮かんできた背景には、「胸がキュっと締め付けられたような苦しさ」や「ロビンに感情移入することによる悔しさや怒り」などの感情が込み上げてきたのではないでしょうか?

もう一つ例に挙げて説明します。
あなたがビジュアルのいかつい人(タトゥー×サングラス×筋肉)と出逢ったとしましょう。だけどちゃんと喋っていくと、実は見た目の割に甘党だったり繊細だったりというギャップがその人にあることをあなたは知った。

さて、次にその人を思い出す時、どうやって思い出しますか?
おそらく真っ先に「怖かったなーあの人」「いい人で安心したなーあの人」と思い出した後、
「実はこの人こんな見た目でな〜〜」と後から背景を語り始めるのではないでしょうか。

遡って流れをまとめるとこういった形です。
①記憶に残る→②インパクトが強い→③感情が残っている→④背景の物語がしっかり組まれている→③感情が揺さぶられる→②インパクトを与える→①記憶に残る

背景にある物語が軸として心理が進んでいくようになっています。
つまり、感情に刺さる物語が作れるかどうかが記憶に残すためには、最も大事だということです。

あとは、どうやってそんな物語を作っていくのかという点ですが、その点については、「買われる『話』とは」というタイトルの過去の投稿に記載しておりますので参考にしてみてください。

あなたの作る物語が、誰かの感情に届きますように。
貴重なお時間を使って今日も読んでいただき、本当にありがとうございました。

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