広告における費用対効果の図り方
前々回に続いて広告についてお話ししていきます。その最後として、広告の費用対効果を図る上で重要な指標を紹介しておこうと思います。
知っておかなければならない指標は、主に5つ。
①IMP:impression
→表示された回数
②CTR:Cost Thru Rate
→表示回数に対し何%クリックされたか
③CPC:Cost Per Click
→1回あたりのクリックコスト
④CVR:Conversion Rate
→商品がどのくらい購入されるまでに至ったか(%)
⑤CPA:Cost Per Action
→1回購入されるにあたりいくらかかったのか
これらを踏まえて早速アウトプットしていきましょう。
(問題)
Q.下記数字から
①全体の広告費用②CVR③CPAを出しなさい。
IMP:1,000
CTR:10%
CPC:300
申込数:10
A.①300円×100クリック=30,000円
A.②100クリック÷10申込=10%
A.③30,000÷10=3,000円
という計算になります。
ただ、実際に会社を経営するにあたって単にCVRの数値だけで費用対効果を図ると破産することになりかねません。
なぜか。
サイトには、当然のように複数ページが存在しているからです。
例えば
・トップページ
・価格ページ
・比較ページ(自社の強み)
・申込ページ
があるとしましょう。
各サイトのマイクロコンバージョンまでちゃんと把握しなければ広告の費用対効果を正しく見抜くことはできないのです。
・トップページ:100人
↓
・価格ページ:80人
↓
・比較ページ(自社の強み):20人
↓
・申込ページ:10人
この状態だった場合、最も改善するべきはどこか。答えは、価格ページから比較ページへの流入経路です。
各ページの流入数を見てみると下記のようになっております。
・トップページ:100人
↓80%
・価格ページ:80人
↓25%
・比較ページ(自社の強み):20人
↓50%
・申込ページ:10人
つまり、価格ページから比較ページに移行する際に離脱しているユーザーが最も多いことを意味しています。
この事実を知らずに、トップページをリニューアルするとか補助金を使って新しい制作会社で作り替えるとかしても全く同じように、効果はでません。
表面的な数字だけではなく、しっかりと中身を分析していくことで間違いのない広告費用の使い方とその費用対効果の図り方を知ることができるのです。