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「弱さ」を認められる強さ

「ああ、なんで私ってこんなに持ってないものが多いんだろう。」
他人と比較して「無いモノ」を数えた夜は、これまで何回あったでしょうか。

・あの人はイケメンだし
・あの人はお金持ちだし
・あの人はモテるし
・あの人は気に入られてるし

一度、考え始めてしまえば、他人と比較して自分が持っていないものなんていくらでもでてくるものです。そして、いつの日か劣等感を生み出し、最後には劣等感が自己嫌悪に変わる。隣の芝は青く見えるとことわざを皆んなが知っているように、「他人と比較しない方がいいよ」という正論の解決策も沢山聞いたことがあると思います。

今日は、もしあなたが自己嫌悪という暗闇に浸かってしまいそうな時、ちゃんと元の場所に帰ってこれるように、灯台として読み返してほしい文章をここで綴ろうと思います。私からの精一杯の運を届けたいと思いますので是非、ゆっくりして帰ってください。


恥を承知で言いますが、新卒の頃あたりまでの私は本当に劣等感の塊でした。しかも、1番最悪だったのは劣等感を抱えていることに自分で気付かないフリをして強がっていたことです。強がっているせいで誰にも自分の情けなさを打ち明けられない状態で殻に閉じこもってしまっていました。

・自己肯定感高いよ
・ポジティブよ
・他人と比較なんてしないよ

全部自分自身に言い聞かせていました。
だけど、どれだけ表面を強く見せようとしても、自分にだけは嘘をつけない。家に帰ってシャワーを浴びている時、ベットに入った時、ちゃんと
本当の感情が顔を出す。ドロドロとした感情が。
本当は、自己肯定感低くてネガティブでプライドだけ高い自分がそこにいました。

皆さんは、どうですか?
ちゃんと自分の弱さをさらけ出せていますか?

今振り返ると、もしもあの時私が、
・実は、自己肯定感めちゃくちゃ低いです!
・実は、ネガティブです!
・実は、他人とめちゃくちゃ比較してしまいます!

と自分の弱さをもっと早くにさらけ出せていれば、涙の少ない道を通れたのかもしれません。

情けない話しですが、これが私の一年目です。
皆さんの一年目は、どんな日々だったでしょうか。きっと私よりも何倍も大人だった人の方が多いのかもしれません。

でも、今日は私と似た少数派の方のために、劣等感の乗り越え方を綴ります。もし、あなたが今心当たりがあるなら、実践してみてください。


ここからが本題です。
当時、殻に閉じこもっていた私を救ってくれたのは、会社の先輩でした。その先輩は、自分を劣等感から解放するためには、ニつの方法があると私に言いました。
①自分を上げる方法
②自分を下げる方法

①はハードルが高いため時間がかかるのでおすすめしない。②が簡単でかつ早く結果がでると。

言われるまま②を選んだ私が言われたのは、

1日にとった行動を全てメモして、
その中で自分自身で決断したと言える行動に〇をつけなさい。と。

騙されたと思って一度やってみてください。

ざっくりとメモを書き起こすとこんな感じです
何時に起きる→まず携帯を触る→時計を見る→スリッパを履く→歯磨きする→お手洗いに行く→手を洗う→朝ごはんを食べる→顔を洗う→歯磨きする→スキンケアする→服を選ぶ→服を着る→〇〇に出発する→〇〇の道を選んで出勤する→オフィスについたらエレベーターでフロアを押す→出勤したら勤怠を押す→〇〇時からテレアポする→〇〇時から訪問する

やってみると分かりますが、割と大変です。笑
一日の行動を事細かに全て書き出すだけでも、相当時間がかかると思います。私はそれを1週間やりましたがめちゃくちゃ大変でした。でもやる価値は十二分にあったと感じているので是非時間がる時にやってみてください。

さあ、あなたのスケジュールには、どの行動にいくつの〇がつきましたか?

この先に問いの答えが書いてあるので、できればそれを読む前に文章と同じ流れで書いてみてください。1日が大変なら直近1時間でも大丈夫です。


書けましたか?

私がこれをやった時、いくつかの行動に〇がつきました。ただ、それを先輩の元に持って行った時に言われたことは、

それらは本当に自分で決断しているのか?
というものでした。

「この人は、一体何が言いたいのか。」

歯磨きするという行動は、自分ではなく他人に決断させられている。

お手洗いに行くという行動も、自分ではなく他人に決断させられている。

つまり、誰にも会わない見られることもないなら、あなたは歯磨きもしないしお手洗いにもいかないでしょうということです。極論かもしれませんが内容よりも今回は理屈が大事です。

他の行動も同じです。
何時に起きるのかは、会社の出勤時間によって無意識に逆算されて決断させられているし、どんな服を着ていくかもその日会う人や状況から導き出されたものなので決断させられている。

つまり、本当に自分だけの意志で判断していることなど、生きている上で
一つもないということです。

強いて言えば、瞬きの数くらいです。
自分の意思で決断できるものは。

それくらい、あなたの今の生活は、周りに生かされているということです。毎日歯磨きをして、お風呂に入って清潔に自分を保っていられるのは、他人がいるからです。毎日あなたがおしゃれでいられるのは、おしゃれなあなたを褒めたり賞賛してくれる人がいるからです。毎朝決まった時間に起きて規則正しい生活ができているのは、誰かのルールの中で生きられているからです。

どの家に住むのか、どんなモノを持つのか、
どんな生活を送るのか、誰と付き合うのか、
生活の全ては、あなたが誰かと繋がりを持てているからこそ成り立っている判断です。

人は、みんな無力です。
瞬き以外は、自分では決断できない。

これだけは、どんな美人もイケメンも、お金持ちもそうでない人も、モテる人もモテない人も、全員等しく同じです。

つまり何が言いたいかと言うと、

劣等感から抜け出す方法は、自分自身の無力をただ心底思い知り、受け入れることです。

つまり、弱くなっていいんだと
心底理解することです。

そうすれば、邪魔なプライド(=強がり)が
どれだけ意味のないものか理解できるはずです。

自分の弱さを曝け出せるようになった先に本当の強さがあると私は思います。もし、あなたの知り合いが同じようなことになっていれば、今日の内容を伝えてあげてください。自分の弱さを曝け出し、本当の意味で強くなれたあなたなら、どこでもやっていけるはずです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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