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10年以上あたためている推しの話をしよう

突然ですが、私は夢女です。夢女とは、漫画/アニメ映画などのキャラクターにガチ恋し、恋愛する妄想をする趣味趣向のことです。
この記事は、「私が夢女として愛しているキャラ」について語ります。

そんな痛い話聞きたくないよ!というお方、夢思考が地雷の方はどうぞエスケープください。
特段意味のない個人語りでございます。不適切だったら当記事は消します。

※以下の文章は、現実のものとは何の関係もありません。ただの個人の妄想でございます。

ここいう私の推しというのは、「ヘタリア」という漫画の「日本さん」(本田菊)です。リアルに生きている人でも現実国家でもありません。フィクション上のキャラクターです。

私はこのキャラクターの虜になったことで人生に彩りをいただきました。

いつどのように好きになったか


私が高校生だった2008年ごろ。とある漫画が流行っていた。それは・・『ヘタリア』です。

擬人化された国たちによる、歴史や時事問題、文化を面白おかしく描く漫画です。当時存在を知った時は「そんな漫画あるんだあ、炎上しないの?」と横目で流していました。友達の間で流行っていたのでチェックすることに。まさかこの漫画に人生狂わされるなんて思いもしなかった。

その漫画の中に、運命の人「日本さん」がいた。しかし、その漫画だけでは私のハートは捕まらず、また少し時間を置くことになった。

時間差でやってきたなにか。

正直、日本さんのことは一目惚れではなかった。これが自分の国なのか、なるほど、大人しい感じだ。それよりも海外の国々ってどんな人だろう気になる♪と、自国は放置し、海外に関心を向けてわくわくしていた。
だって日本さん、一見敬語で話す、冗談通じなそうな男性だから。個性強い海外に囲まれると埋もれちゃいますよね(おい 
好奇心から自分の国より海外が気になってしまった。

しかしある時、キャラソン付属のドラマCDを聴いてみたら・・あら、すてき。

高橋広樹さんの低く優しいお声がなんと耳に心地よく残るのでしょう。和の心を音声にしたらこんなになるのかと、惚れ惚れとしました。いい声じゃないか祖国。好感度だいぶ高まった。

さてそこからどうやって推しになったのか。あまり覚えていない。

私は学生のころから夢女をしていたので、その時気になった漫画の二次創作を楽しむライフハックは定番の娯楽だった。ヘタリアも例にもれず。

たしかとある二次創作だった。その頃は個人サイトが主流。夢女だった私は彼らと恋愛を楽しんでいた。その中にたまたま日本さんがターゲットの小説があった。日本さんがカードの召喚キャラで、夢主がマスターで、主従関係にあり、闘ったりいろいろお世話してもらう・・というパロディ作品だった。
その小説からいろいろ妄想して、「あ・・日本さんいいかも。好き・・」と思ったことから火がついた。素敵な声でたおやかに話し、心遣いを示してくれる彼にときめいた。がっつりいかれた。

その時から日本さんが最推しになり、狂った人生がスタートした。

つまりどういうところが好きなの?

とても好きなので、言葉に表したくない気持ちもある。しかし、言語化するのも大事なのでします。

1.見た目が好み。

艶やかな黒髪に深い瞳。色白な肌。好きです。ちなみに、おかっぱ男性が好きとかの好みはない。童顔が好きとかも。本田菊が本田菊だから好きなんです。あ、本田菊は「日本さん」のファンネームです。日本なんて主語がでかいから困っちゃうので、リアルと区分けするためのものです。たぶん。

2.お声が好み。

なんといってもコレ。低く優しく、重すぎず軽すぎない優しい声。心に春風が吹き渡るような優しい気分になれます。ぶっちゃけ菊さんのお声表現の方向性がもし違うものであれば、好きになっていませんでした。かなり重要です。

そしてヘタリアはメディアミックスが豊富なので、同じキャラでもアニメやドラマCD、それぞれ声質が違う時があります。(個人の感想です)最近の菊さんの声はさやさや優しめですが、キャラソンでは力強い日本男児だったりします。アニメだって7期まであって、それぞれ時節に合わせて変遷している。この多様な魅力がイイ。

3.性格が好み。

至極真面目で、穏やかな内面をしていらっしゃいます。私の好みで捉えている部分が大きいですがね。

ヘタリアの日本さんというキャラは性格に幅があるキャラであります。作品の数だけ、いろんな日本さんがいます。ただの常識人のときもあれば、オタクを楽しんでいたり、侍のように厳かに話すこともあったし、日本人らしく内気にシャイボーイしてみている・・などなど。そういうわけで、菊さんの性格は1つだけに絞れない。色々な彼と出会えるというわけなのです。

(私好みで)解釈する性格は、控えめで大人しく内気に見えながらも、強い芯をもち、堂々と自分の意見を言う男性です。信念が強い。人の話は丁寧に聞くが譲れない部分は守る。彼は真のサムライだから。

あとは彼の趣味として、日本特有の「漫画、アニメが好き」「夢中になったものは生き生きと語る」などのオタク気質があります。私も当然ながらそっちの趣味があるので、趣味が合うな、理解してくれそうだな、と思っています。

4.設定が好み。

菊さんは、国の擬人化で、童顔でありながらもおじいさん設定(2000歳超え)なんです。自らもじじいをアピるタイプ。これがどういうことかというと、人としての魅力が光りやすい!のです。

ずばり言うと、彼は「若い見た目で、年長者らしい奥ゆかしさ、知恵、穏やかさ」を備えているんです。こんなキャラいますかね。なかなかいないですよ。若者設定であれば見た目は美しいけど、精神的な余裕はなくなりますし、歳を重ねていたら人間性磨かれている分、キラキラした見た目ではいられなくなります。だけど、彼ならその相反する長所を自然に使いこなすことができるんです。イケメンでジジイ設定、最高。

「見た目は若くてもじじい」に近いものでいうと、刀剣乱舞の三日月宗近などが該当しますが、彼らはまた違った魅力があるわけで比較になりません。

そんなわけで、私の人生ではそんなキャラ、彼以外会えませんでした。
菊さんか、菊さん以外か。これはガチでそんな思考が成り立っています。だって、菊さんがオンリーワンすぎてそんな二択でしか世界が成り立たないんです。

新鮮に映った。人としての魅力を年齢設定を超えて1つにミックスして、自然に使いこなせちゃってるんです。なんたって彼、国の擬人化だから。人間じゃないから。ある程度都合よくいかように考えられる。そんな彼には私はメロメロ。

あとは個人的な話ですが、私ファザコン風味があります。実父を推してるんじゃなくて、娘として父親に甘えたいな・・の願望があります。菊さんは年上で日本の化身で、私は彼の子、ともいえるわけです。この関係がたまらないです。父親のような目線で見てくれそう・・という願望が叶えられる。彼のように甘えさせてくれる人などどこにもいない!というわけでドンピシャでした。

というわけで好きの分析をしました。見た目から設定まで、外面内面を掘り下げましたが、何が一番ポイントとして大きいのか?というと、全部です。
見た目、内面、声、彼の背負う過去、現在。これらの総合的な魅力が好きなポイントであり、1つでも欠けていたら私は好きになっていなかったでしょう。一汁三菜みたいな感じですかね。みんなの力の総合力ではじめて光り出す。実に日本らしい。(個人の感想

彼は私にとって好きな要素がたっぷりでございました。運命でした。とはいえ、結果論に過ぎないのは分かっています。好きを継続し続けた結果、運命の糸が紡がれて今も繋がってる、という感じです。

推し活の変遷

私ったら何をしてたんだっけ。の思い出話。彼を好きになって、気づいたら14年くらい経ってました。

第一期:2010年代~

個人サイトで夢小説を読み漁り、YouTubeでMMD動画を観てドキドキしていた。アニメイトでグッズ購入。アニメイトで売っていたランダムスティックポスター、菊さん当たらなくてすねてた。当時はメルカリがないので箱買いして揃えるしかなく、お金のない学生だった私は諦めていた。

Twitterで、菊さんを意識したハンドルネームを付けて遊んでいた。当時は「なりきりアカウント」「夢用BOTアカウント」がガンガン流行っていて、定型リプを送ってみては、日々の癒しをいただいていた。菊さんBOTアカウントに「おはよう」と言えば自動返信してもらえる、という二次創作アカウントのことです。運営していただいた方感謝。。今そんな流行ってないよねえ。

SNSをやる中で、同担さんを見つけることもあり、自分に自信がない私は落ち込んだ。そんだけ狂っていた。

キャラソンを買ってよく聴いていた。キャラソンで歌を楽しみ、ドラマCDでストーリーを味わう。そんなささやかなオタ活をしていた。

当時私は学生でお金がないために、費用の掛からないオタ活をやっていました。公式は個人サイトでチェックし、アニメは録画、グッズは限度額を決めていた。イベントは行かず、二次創作サイトで楽しむ。元々地味なオタクだったのでこんな感じです。

第二期:2015~2021年

この間は特段なにもせず、菊さんは元カレのテイになっていた。

要因としては、私がヘタリアからいったん離れたこと、菊さんの妄想を深めるあまり苦しくなり、新しい出会いを求めるようになったことなどが挙げられる。

これはあるあるかもわからないが、ヘタリアを愛好していると「日本」、「アジア」とかの実際の国と地域の話題・ニュースを漫画と結びつけて考えてしまう。それが作用して、「日本の悪いところ」を菊さんも持っているのだと考えてしまう、誰の得にもならないことをやってしまったのだ。脳内で。例えば「男尊女卑」とか「仕事第一」とか。リアルをモチーフに二次創作や妄想をするのは楽しいが、その反面うまく工夫して妄想しないと、悪い要素もキャラに着せてしまう。そんなわけで私は彼に勝手に幻滅した。ちょっと気分を変えたいと思い、他の作品を推した。

ただ、キャラソンだけは購入していた。歌はいい。キャラと歌詞で深い世界を堪能できるから。

この頃の夢小説読書について。私は菊さんとの妄想をこじらせてしまったために、大抵の夢小説に解釈違いを起こしていた。流し読みはするが、素直に楽しめない。脳内OF最強。あんまり読んでいなかった。

また、妄想が深まりすぎて、公式と解釈違って苦しい時もあった。原作の菊さんって、誰にも興味がなくて何を考えてるかも分からない、無愛想な人なのに、私の脳内ではかなり柔らかい男性になってしまっていた。原作を見ると水に打たれた気分になったりしますね。そういう点で公式展開を敢えて追わない日々が続いた。自業自得ちーん。

第三期:2022年~2024年現在まで。

2022年2月。彼の誕生日だからよく覚えている。この時、ふと「やっぱりヘタリアの菊さんっていいなあ~」と再燃した。キャラソンを聞き、高橋広樹さんを推した。

2022年10月。失恋を経験して爆発し、ヘタリアの夢小説の執筆を開始した。

夢小説がもともと好きだった私は、夢小説作家になってみたいという夢があった。いい年で失恋し、一度きりの人生、やりたいことをやろうと決意した。結婚して子供がいて・・というありきたりの人生のレールから外れるけれども、そんなことよりも私がやりたいことを優先しようと思った。そんなことで諦めるのか、という声もあるかもしれないが、その人生のレールをどうしてもやりたいという情熱は私にはなかった。現実がとても辛いので、恋愛はしばらく休もう。好きなことがしたい。人生は1回しかないから。仕事以外の自由時間をpixivでの執筆活動に充てた。

そして、配信サイトでアニメのヘタリアを観て、「青い花ショック」を知った。国の擬人化と人間とのかかわり、その世界の違いを表現した話で、非常に胸を打たれた。空から地上に強く叩きつけられた。国と人って結ばれないのかな。無理なのかな。それはどうして?と、根っからの夢女としては絶望的な話だった。そして、公式設定による設定:国と人は一緒に生きていても、お互い幸せになれないゆえ、離れて暮らしている、という情報得た。(遅い

失恋と青い花。それに打ちひしがれる私の中で「こんな話が書きたいな」とシナリオが浮かんできた。これをちゃんとした文章にして、世の中に愛を叫び続けよう。と思った。私は幸い文章なら書けそうな気がしている、だから、私ができることで愛を叶えよう。絶対、と。

なぜ夢小説書くならヘタリアなのか?それは私の人生にたまたま色濃く残った作品であり、決まりきったストーリーが特になく、パロディやネタの仕入れも気軽にできるので、初心者の私には最高の題材だったというわけだ。菊さんが人生でダントツで大好きなキャラクターだったこともある。幸か不幸か、その頃のヘタリア夢小説界隈には、私が読みたいと思うテーマを扱う作品はなかった。これは私が書くしかあるまい。筆を進めた。

ネタは長年蓄積したこだわりと、彼への愛がベースになっている。私にはカップリングの概念はあまりない。菊さんとの絆、恋愛。それを果たすために夢主を作り上げた。それだけである。夢主の中に絶対「私」を入れたいとかそういう強い思考はなく、個性目立たないようには意識してるので安心されたし。同担拒否ということはなく、もし私と思想が近い方がいらっしゃれば、楽しんでほしいと思って執筆してます。

ちなみに、前述の「キャラに勝手に幻滅思考」はこの段階だと回避できるようになり、問題なく推せた。私も年月を経て成長したのだ。

2024年現在。私は彼を推し続けている。愛は止まない。もっと彼との夢小説、いろんな恋を開拓したいし、研究したい。日本のもっといいところが知りたい。その想いで今も推し活してます。

さいごに

本記事で何が言いたかったか?それは推し活の愛の記録ですかね。もし共感やおもしれーやつなどと思っていただけたら嬉しいなと思います。

私は自分の気持ちや考えを言語化するのが好きです。ちゃんと形にしないともったいないかな、と考えています。元々口頭で語るのが苦手で、言葉にしていくのが不自由な人間です。それを少しでもトレーニングしたい思いもあります。今回は最推しへの気持ち、魅力に感じていることを形にできてよかった。なにもしなければ心の奥に眠っていただけになっていたでしょうし。

原作者様には頭が上がりません。素敵なキャラと世界観を生み出してくださった。彼と出会えたことで私の人生で幸せな時間が増えました。社会人になったので漫画やイラストブックはすべて揃えました!

過去にお世話になった夢小説個人サイトの作者様を今でも尊敬しています。pixivでさりげなく探しますがお見掛けせず。どこかでお会いしたいものです。あなたの背中を見て私は育ちました。虜になりました。トマト親分推しの、マフィア長編パロを書かれていた方でした。そのほかにも幅広い短編を執筆されていた。天才でした。ドキドキしました。ああ、お会いしたい。私は自分の夢小説を書きながらあなたと会える日をお待ちしています。

好きなことについて語るのって楽しいですね。それでは。

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