利用者一人ひとりが心豊かに過ごせるグループホームのエクステリア
今回ご紹介するのは、一般住宅ではなくグループホームの外構です。
移転にあたり、新しい施設の門袖や車寄せといった外構部分、そして入居者の方が歩行訓練するためのリハビリ庭園等のご依頼いただきました。
まるでリゾートホテル。老人ホームをイメージさせない優美な心地良さ
高齢者が入居し、共に家族のように暮らすグループホームは、今や全国的に広がりを見せるようになりました。
「グループホームワカバ あびこ」様は、「自分らしく」暮らす事を大切に、利用者の方のライフスタイルを尊重するスタイル。
アニマルセラピー等も取り入れ、おひとり、おひとりの心豊かなひとときを大切にされている施設です。
完成したエクステリアは、やわらかな建物の雰囲気を引き立たせつつ、まるでリゾートホテルに招かれたような寛いだ気分になれるエントランス、一歩一歩が楽しくなりそうなリハビリガーデン、ホッと一息付きたくなるようなテラスフロアなど、寛ぎに満ちたデザインとなりました。
多くの人が持つ老人ホームへのイメージを鮮やかに裏切っています。
快適性と安全性を兼ね備えた洗練の車寄せスペース
車寄せとなる玄関口には、モダンなデザインがやわらかな雰囲気の建物にもしっくりと馴染む「カーポートSC」(リクシル)を採用。
梁のないフラットな屋根と柱だけ、という驚くほどシンプルな構造により、視覚的にも広々と明るく開放的な空気感が広がります。
エントランスは車椅子での出入りも多い場所の性格上、障害物が少ない構造物を取り入れることで快適な動線にも繋がります。
夜はこの天井に配置されたダウンライトが点灯し、駐車スペース一帯をやわらかな光で照らします。
マットな質感の天井材はソフトに反射を抑え、まぶしさを防ぐだけでなく、ゆったりと安心感のある空間を創り出します。
外泊などからお帰りになった利用者の方をホッとした気持ちにさせてくれそうですね。
質感や色彩にこだわった、癒しと寛ぎを生むデザインワーク
老人施設は今、従来の暗い、古い、汚い…といったイメージを払拭し、綺麗で明るく「あそこなら利用したい」そんなイメージを持ってもらうことが、数ある施設の中から利用者に選ばれるための重要なミッションにもなっています。
国道沿いという立地条件の「グループホームワカバ あびこ」様も、その存在感をどのように印象付けるか?がまず検討材料となりました。
老人施設は必ずしも街中で飛び抜けて目立つ必要はありません。
かといって、ひっそりと沈んだ存在では街並みに埋没してしまいます。
そこでファサードとなる門袖塀には、天然石を模したタイルを贅沢に貼り合わせて気品を漂わせるデザインに。
一枚として同じものが無い、表情豊かな石肌のタイルは優雅で華やか。
まるでホテルのエントランスのようです。
街並みに溶け込みつつ、施設としての存在感を損なわない、上品で落ち着いた門構えはさりげなく目に留まるシンボルとなりました。
さらに、玄関に向かう通路には自然石調の平板を敷き詰め、やわらかな印象のアプローチに。
素朴な石畳は一歩一歩、歩くたびその風合いが優しく伝わって来そうです。
歩いて気持ち良く、眺めて癒される緑鮮やかなリハビリガーデン
玄関の先に広がるのは、緑鮮やかな人工芝の中に緩やかなひょうたん状の園路が伸びるリハビリ用庭園。
その緑と白のコントラストは、自然豊かな公園に訪れたような明るい気持ちに誘われます。
園路中央には歩行を切れ目なくサポートしてくれる手すりが配され、左右どちらからでも身体を支えてくれます。
バー部分には木調の素材を用いたことで見た目にも温かみがあり、握ってもヒヤッとしません。
どれも小さな心配りですが、感覚的なストレスを取り除き、心地良さや快適さに配慮されたお庭だからこそ、踏み出す一歩が楽しくなりそうですね。
ちょっと運動した後は、ひと休みもしやすい位置にレイアウトされたタイルテラスへ。
お庭を眺めてのブレイクタイム、爽快で気持ち良さそうです。
周囲を見回せば、ぐるりと木肌を模した木調フェンス。
人目にさらされたくない…という気持ちにもさりげない気配りが感じられます。
夜は、ライトアップされた木々の陰影がフェンスに映り込み、お庭が温かな光に包まれます。
その贅沢な眺めは日々、利用者の方々の心を癒しで満たしてくれそうです。
その他の写真は、こちらからご覧いただけます。
〈公式ホームページ〉
https://www.yu-kikobo.com/
〈公式Instagram〉
https://www.instagram.com/yukikobo_official/
〈公式facebook〉
https://www.facebook.com/yukikobo.exteria/
〈公式Twitter〉
https://twitter.com/yukikobogar