婚活って「やりたくない属性」にいつも置かれてしまう件について

婚活と聞くとみなさんは、どんなイメージを持ちますか?

私は某自治体の婚活アドバイザーをやっており、実行委員会のメンバーに毎年イメージを聞いておりますが、十人十色な回答なんです。

「幸せの架け橋」「ワイワイしてそう」「楽しそう」「自分が独身だったら参加したい」「新しい出会い」「まだ見ぬ運命の人と出会う場所」そんなポジティブな意見から、「焦ってる」「本気っぽい」「ガツガツしてる」「正直イメージが悪い」というネガティブな意見も。

この仕事をしているので、よく出会う人からなんの利害関係もなく「いい人いたら紹介してくださいよ」って言われるんです。

なんで、「うちのパーティーやお見合いに参加してくださいよ!」って言うと、「いや、そういうのはちょっと」となることが本当に多いです。っていうか、毎回定番のやり取り。


いい人っていう確証があったら出会うけど、そうでなければ、婚活って基本みんなやりたくないのかなって思います。

受験勉強だってみんなやりたくない。けど、高校や大学に行かないと自分の将来に影響するから、必死になって受験勉強頑張ったはず。

就職活動。いくら売り手市場と言っても、みんな一緒のリクルートスーツを着て、合説行って、企業研究して、面接して、ってやりたくないけど、仕事しないとご飯食べれないし、なりたい大人になれないから、必死になって就職活動したはず。

保活もそう。子どもを保育園に入れられないと復職できないから、必死になってかわいい我が子を預かってくれる、ステキな保育園を頑張って探しているはず。

婚活だけは、頑張ってするとなんだか異性に飢えてるって思われるんじゃないかっていう(誰もそんなこと思っていないのに)気持ちになり、なんだったら結婚するも・しないも自由な時代も相まって、将来の自分のためになるかもしれないことなんだけど、食べて寝てにあまり関係しないので、後回しにしがちなのかもしれません。夏休みの宿題のような立ち位置というか。ギリギリ最後で帳尻あえばいいかな?というような算段をしているのかもしれません。

脳みそは、基本的に省エネしたがりな特性があります。なぜなら、エネルギーを一番使うから。エネルギーを使うということは生命維持上最小限にしたいもの。

だから、基本やりたくないんです。いろんなこと。婚活だけじゃなくて、運動も、通勤も、勉強も、好きなことですら。

脳のだらけがちなやりたくないを聞いて、「ありの〜ままに〜」聞いていると、もちろん成長もしないし、知識にもならないし、ただ無為に時という名の生命が過ぎていきます。

脳のやる気スイッチは、ドーパミンと深く関与しており、ドーパミンはいわゆる「やる気スイッチ」の役割を果たしています。

人間っていうか動物はみんなドーパミンが欲しくて行動をします。

ご飯を食べて「うまー」 ドーパミン じゅわ〜

部活で汗かいた「気持ちいい〜、やっぱ野球楽し〜」 ドーパミン じゅわ〜

テストで100点取った「うれしー」 ドーパミン じゅわ〜

異性といちゃついて「気持ちいい」 ドーパミン じゅわ〜

ドーパミンが出ることで、またご飯を食べたい!部活頑張ろう!勉強頑張ろう!異性にモテよう!となるわけです。

じゃあ、その「やる気スイッチ」ドーパミンはどうしたら出るのかっていうと、まず小さいことでいいので、何かの行動をスタートしなければなりません。

それは小さい目標でいいです。

運動でいうと、まず10分歩くとこから始める。

そこで、「天気がよくて気持ちいい〜!体を動かすとなんだかスッキリする!」って思ったりするわけですよ。もし思わなくても「10分歩けたなんて、俺/私すごいじゃん」とぜひ声に出して褒めてあげてください。なんだったら手帳に手書きで「10分歩けて偉い」くらい書いてください。

それをまずは3日続ける。3日できたら3週間。3週間出来たら3ヶ月。とちょっとづつ重ねていってください。

脳は飽きやすいという性格も持ち合わせているので、毎日同じコース同じメニューは、正直続けるのがしんどいです。なので、今日はヨガを10分。ダンスを10分。など変化や強度を変えて、運動習慣を形成するというのが大事です。

そうすると運動をすることが、最初はあんなに嫌だったのに、今や運動しないとなんだか気持ち悪い状態となるのです。

婚活に話を戻すと、家と仕事の往復で出会いがない〜!と思っている人は独身の異性と出会うというのをまずスタートしないと、一生婚活が面倒になって、目の上のたんこぶとして、分かっちゃいるけど、動けない状態になってしまうのです。

挙句の果てに夏休みの宿題よろしく、ギリギリで結婚相談所に入会すればどうにかなると思ってご入会される方もいらっしゃるのですが、お相手あって初めて出会える結婚相談所やマッチングアプリ。

お相手にも条件というのがあり、ご希望の方と出会えなかったり、うまくいかないことも多々あるわけです。

そうなると、「やったー」「成功したー」ってならないので、ドーパミン出ないんですよね。

なので、婚活=やりたくないことボックスに収納されちゃう訳です。

ここで提案です。

まず独身の異性と出会う活動をしたら、結果はどうであれ、自分を褒めてください。「私はまず一歩を踏み出した!今日は良い出会いじゃなかったけど、活動できたなんて偉い!」と。声に出したり、手帳に手書きで書いたり。

カップルや向こうから断られたとしても、「ステキな人に出会えた。活動の成果かもしれない。今回はうまくいかなかったけど、今後の参考になった!」と。

活動のネガティブな面に目を向けるのではなく、ポジティブな風にチェンジをすることで、脳は「やる気スイッチ」が入ります。

そうすると、活動が楽しくなったり、新しい出会いが面白くなったりします。

婚活をして、成婚する人に多いマインドは、

「いろんな人と会えて楽しかったです。勉強になりました。」と答える人が多いということ。

逆に、その人自身に特別マイナスな要素はなくても、なかなか決まらない人は、

「どうせ今回もうまくいかない」「相手が悪い」「人と会うのが疲れる」「毎回しんどい」と答える人が多いんです。

脳のやる気スイッチ押せるのは、自分だけですよ。

ぜひ、将来の自分のために、まずは一歩の行動から初めてみてください!

結果を最初にもとめても得られることはありません!


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