今や死語のKY「空気が読めない」という言葉。
女性と男性と簡単に分けるのいささかはばかられる昨今ですが、霊長類の研究室にいた私は敢えて言いたい。
女性と男性は権利は平等だけど、性別として歴然とした違いがあるということ。
もちろん個体差はあるため、女性でも男性よりの方もいらっしゃるし、男性でも女性よりの方もいらっしゃいます。
女性は狩りや農耕などは筋肉量も少ないため不向きの傾向にありますが、群れの中で子育てや家事などが極めて得意で、群れの中での無言の言葉や間合いを読むのが非常に得意です。
私も40歳を過ぎた辺りから巷に出没する「あれあれ」おばさん状態で、「あれをこうしてあれよ」ともう何がなんだかわからない言語で女友達とコミュニケーションを取ったりしています。
子供のときはそういった母の姿をみて、「あれってなによ!」と思ったものです。。。
この「あれあれ」言語を匠に使いこなし、それを読み取ることができるのは、女性同士だから為せる技と言っても過言ではないのでしょうか。
そう、女性は言葉にならない言語=non-verbal communicationを匠に使いこなしているのです。
婚活シーンでのあるあるは
既読スルーもしくは既読にすらならない=あなたへの興味はなくなりましたよ
「男:何食べたい?」「女:なんでもいい」=なんでも良くない。状況を察して今の私にぴったりなレストランをプレゼンせよ
「男:どういう人がタイプ?」「女:優しい人」=気が利いて、話が面白く、清潔感がある優しい人 (男子が思う優しい人は文字通り優しい人であって、男子の気が利くと女子の気が利くには大幅な乖離がある)
夫婦のあるあるシーンでは
「女:今日のご飯なににしようか?(とにかく簡単なものを!もしくは外食!もしくは作って!)」「男:なんでもいい」=メニュー考えるのが手間!手間だから聞いてるんじゃボケ
寝かしつけしてて、うっかり子供と寝ちゃって「はっ」と起きた女。リビングに行くと旦那がゲームに没頭。汚れたシンク。食べ残したあれやこれがテーブルに散乱。「男:おつかれー!洗い物は明日にしたら?」「女:・・・(無言で皿洗い)」=お前がやれ、明日っておい!明日も朝から私も仕事じゃ。そして朝この状態じゃ、子供起きてから朝ごはんつくるとかマジ無理!!
そう、人間誰にも自分が悪い人間にはなりたくない。だからこそ女性はみなまで言わないのです。
女子の願いはただ一つ。「察せよ!」
ひるがえって、男性は状況や空気を読んで察するのは非常に苦手。
言われたらやるのは得意。
ゴミ出しておいて!→ガッテン承知!
ここのレストランに行きたいな!→あいよ!
そうゴールに向かってひた走るのは非常に得意です。その姿は獲物を見つけたハンターのごとく。
ただ、隣にいる女性の顔や空気、LINEの間合いなどをつぶさに観察して、この人はなにを求めているのかを察するのは非常に不得意です。
たまーに、います。女子のかゆいところに手が届く気の利く男子。
それこそいいタイミングでお会計もしてくれて、女子が胸キュンする言動をしてくれたり、いい頃合いでジャケット脱いでネクタイ緩める人。
でもこういう人って、良くも悪くもモテるし、それを彼も非常によく分かっているんです。
あまつさえ浮気をしないとしても、非常に鼻の効く頭の良い女性と高校、大学など早いタイミングで王手を掛けられているんです。
話は戻って、一般的な男性は、言ってくれたらなんでもやるよ!という状態であるということ。
いきなり機嫌が悪くなったり、不機嫌になったり、既読スルーになる女性の気持が一切わからないのです。
そう、男性が求めていることは一つ「言ってよ!」。
「彼/夫は、何も察してくれない」
「彼女/妻は、突然キレる」
これは自分と相手を同一視しているからに他なりません。
相手と自分は永遠に違う人間なのです。
同性であっても、異性であればなおさら。
だからこそ、お互いの違いを理解し合いっこするという覚悟もまた大事なのでしょう。
その覚悟の始末が、「愛する」ということなのかなと最近思います。
かしこ。
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