参加記録:ラップで磨くことばの力 Vol.2

2021年1月17日に「ラップで磨くことばの力 Vol.2」に参加しました。イベントは以下のような趣旨のもと、Zoomで開催されました。

withコロナ時代で楽しみが少なくなっている中、お金をかけなくても、外に出かけなくても、楽しめるものの一つが「ことば」だと思います。少しでもことばの魅力を知って、日常を楽しく彩ってほしいという想いから本イベントは始まりました。(川原繁人のnote,2020.12,「【講師紹介】ラップで磨くことばの力vol.2【言語学×ラップイベント】」)
💡ラップで磨くことばの力とは💡
ラップを通して「ことば」の魅力や面白さを知ってもらおう!という取り組み。共感してくださったラッパー講師陣をゲストに、ラップの仕組みからHIPHOPの歴史まで深く学ぶ講座。希望者は実習で講師陣に自分のラップを添削してもらえるかも!?!?もちろん、講師の方たちはみんな優しく丁寧に教えてくれる方ばかり。第1回目を2020年秋に開催したところ、人気が大きく2回目の開催に至った。(川原繁人のnote,2020.12,「【講師紹介】ラップで磨くことばの力vol.2【言語学×ラップイベント】」)

修士論文の提出期限が一週間をきっていたのですが、とても興味があったので午前の部だけ参加しました。

本参加記録では、イベントに参加してみて、私の視点から感じたことを、自分のためにも、簡単に書き留めます。(そのため、正確な情報が必要な場合は、ご自身でお確かめください!)

参加できなかった人や、次回(?)の参加を考えている人などに、すこしでもお役に立てれば光栄です。

イベントの講師

ゲスト講師ラッパー:晋平太EGOTKda黒ぶち
コーディネーター:川原繁人(慶應義塾大学准教授)
サポーター:しあ(慶應義塾大学学部生)

川原先生

川原先生は、日本語で韻を踏むことが難しいとされていたことを詩人の引用と、日本語は母音で終わることが多いため韻を踏むバリエーションが少ないことから説明されました。しかし、川原先生によると、日本語の制約の”おかげで”、倒置法や体言止めの活用や、語尾から語句への転換があったそうです。そして、日本語ラップの技術に展開されたそうです。現在、川原先生は、幼児教育や日本人のための国語・日本語教育で楽しく学習することができるのでは、と考えているそうです。

そして、川原先生のお嬢様がラップを実践されました!ズームのチャットでは、「8888888」や「かわいい」などのコメントがとめどなかったです!

晋平太先生

晋平太先生は、RapとHiphopの違いを説明されました。Hiphopには4エレメント(MC、DJ、ブレイクダンス、グラフィティ)があり、Rapはその一つ(→MC)だそうです。そして、Hiphopの歴史的・社会的背景を説明されました。こんにち大きなムーブメントとなっている「black lives matter」との関連もあり、大変興味深かったです。

自己紹介ラップのやり方の説明もありました。晋平太先生の「4メソッド」からまず作ることで、四小節を完成させる。次に、1つ1つに韻を踏むことで八小節のラップを完成させる。ただし、大切なものは韻を踏むのではなくストリーを伝えること。

質問コーナー

質問コーナーでは、イベント講師が参加者の質問に答えてくれました。参加者の質問は事前に集めた質問とチャット内の質問がありました。私が事前に考えた質問も取り上げていただき、とてもうれしかったです。

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(事前に配布された実施要項の④に、写真は撮って共有してもOKとされていたたため、お言葉に甘えて筆者が撮影いたしました。以下も同様です)

日本語教育以外では、ライミングをすでに活用されている分野もあるようです。(google scholarで検索すると英語教育の分野でヒットするものがありました)。川原先生は、幼児教育や日本人のための国語・日本語教育で考えられているそうです。私は、「より学習を楽しくする」という観点では、「日本語教育」にもいかせるのでは、と感じました。特に、音楽専攻の専門学校や大学の留学生向けの日本語教育で、記憶のためのストラテジーとしてライミングを使った新しい語彙の学習や、日本語ラップで自己紹介~自己表現、言語芸術の1つとしてラップを導入するなどの可能性も感じました。そういう意味では、晋平太先生の自己紹介ラップの作り方はとても役に立ちそうです。また、ego先生がラップから英語を学んだことがあるとおっしゃるように、学習者の好きなことからを言語学習にうまく取り入れることも考えられそうです。

おわりに

素敵な笑顔で質問に答える講師の方々のおかげで、とても明るい気持ちになれました。最近は、外出もできず、修論の執筆でかなり疲れていましたが、元気をもらいました。写真は記念撮影の時のものです。

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イベントで使われた資料などの詳細は、サポーターの方がまとめてくださったようです。以下のリンクから参照できます。

そのほかに、川原先生がされているYouTubeに本日のイベントを体感できそうな動画もありましたので、以下にリンクを共有します。

本日の講師の一人である晋平太先生が日本のHiphopの歴史を解説されている動画もありました。

以上、参加記録でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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