調和と統合
調和や統合と聞きますと私たちは二つや複数のものが混ざり合いどっちつかずやグレーというような中間を思い浮かべます。
ですが、調和と統合とは本来そのようなものだけではなく、全く新しいものを生み出すという側面もあるではないでしょうか。
日本文化においても和と洋の融合により全く新しいものが生み出されており、日本語においても大陸から伝わった漢字から日本独自の平仮名とカタカナを加え、韻を踏んだり倒置法など逆説的な表現など、その使い方により更なる深みのある言語となっています。
更にインドから伝わった原始仏教から儒教を経て最澄や空海により密教が持ち込まれその後新たな形に姿を変えながら在家による学びを可能にしてきました。
現代における自動車産業においても日本は西洋の新しい技術を取り入れながらガソリンや軽油と電気モーターの両方を使う地球環境に配慮したハイブリッド車などを開発し新しいものとして今では日本から世界中に輸出されています。
日本は単に他国の文化や技術を真似るだけでなく、古くても良きものは残しそして新しいものを拒絶するのではなくそれを古来からの伝統的なものと融合させ新しいものを生み出し続けています。
他国の文化や習慣を尊重しながらお互いに学び合い進化成長を遂げるには双方の精神性の向上が必要不可欠でありますが、調和、融合、統合とは単にひとつになるというものではなく新しいものを生み出すというものであり、それが空(くう)に潜在する無限の可能性に基づく進化成長というものなのかもしれません。
個が個として分離しながらもそれぞれが尊重され、それでありながら共通の集合意識を形成することで愛と平和による調和の世界が訪れますことを願わずにはいられません。
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