アメリカのバレンタイン。女2人でカップルだらけのレストランで外食した結果!
今日はバレンタインデー。恋人たちがデートをする日なので、わたしもプレゼントとカードと花束を持って、彼女Fちゃんと2人で寿司屋に行きました(なにげに、バレンタインはわたしたちがデートし始めた記念日でもあるのですよ!)
選んだのは、ビーチ沿いの寿司屋。一応Yelpで高評価なところを選んだのですが、はじめて行くお店でした。和風の店名で、店内スタッフは日本語も話しているのですが、カウンターに座ってオーダーしようとすると大将に日本語が通じません。日本人っぽく見えたのに、どうやら違うようです。しかも、オーダーも取ってくれず、わざわざウェイターを通すように身振りで伝えてきます。んー。何のためにカウンターに座っているのやら……。微妙にサービス悪い。ま、ここはアメリカだしね。普段わたしが日本のお客様や友達と寿司に行く時は、日本語が話せる板さんがいる日本っぽい店を選ぶのですが、今日の店は、立地がらアメリカ人の客が多いし、そもそもわたしの彼女もアメリカ人なので「別にいいか」と思って握りに加えてドラゴンロールとか頼みながら、楽しく食事をしてました。
そのうち、大将は横にいる板さんと何やら会話をはじめました。どうも、中国語のようです。Fちゃんは中国語がわかるので(あの2人、中国大陸の出身だよ)と教えてくれました。そのうちに、Fちゃんが微妙な顔になり「後で言うね」とささやいてきます。
さて、デートが終わり、お寿司でお腹いっぱいになってほろ酔いで楽しくなったFちゃんは「これまでで最高のバレンタイン!」とか嬉しいことを言ってくれたのですが。一つだけ気になったことがあるといって、大将と板さんの会話の内容を教えてくれました。
大将と板さんは「どうやらこの2人のうち、片方は日本人っぽい」「もう1人は何人だろう」などとうちらのことをうちらの目の前で話していたそうなのです。そして、「でも女2人でバレンタインに外食なんだね」「きっと彼氏がいないんだろうね」みたいなことを、言ってたそうなんです。
別にうちらに対して「この2人レズなんじゃないか」と疑いをかけたり、「女2人で食べてるなんておかしい」と悪意がある感じではなかったそうです。いやでも、失礼ですよね……。眼の前にいる客のこと話すなんて。うちらが中国語わかるかもしれないとは思わなかったんですかね?ちょっとサービス業として最悪なんじゃないでしょうか。と一日の最後に残念な気持ちになりました。
そして、別に「ゲイは死ね!」とかそういうタイプのホモフォビアじゃないけれども、こういう些細なところでも「女同士=友達」とか「バレンタインはカップル→カップルといえば男女」みたいな意識というか、ヘテロ中心主義っていうんですか?そういう空気って、まだまだあるし、地味にダメージだよな……と、うんざりしました。
これ、実は、ほぼ毎年バレンタインに外食する時に多かれ少なかれ感じてることなんですよね。
アメリカでは同性婚ができるし、なかでも、カリフォルニアはすごく進歩的な州です。Fちゃんもわたしも家族にも職場にもカムアウトしてて、お互いの上司や同僚にも会っているし、オープンに生きているつもりです。でも、カップルだらけのレストランで、バレンタインデーに外食する時、ぎゅうぎゅうにつめこまれて、すぐ隣にもカップルがいるような場所で、わたしたちが女同士であることに、わたしはまだなんとなくむずむずするような居心地の悪さを感じていて、そのことに我ながらびっくりしました。
ま、負けずに毎年バレンタインは外食デートしてるんですけどね!
ちなみにFちゃんに「バレンタインに、カップルだらけのレストラン2人で行って『あ、この2人レズビアンだ』とか思われるの居心地悪かったりする?」と聞いたら「別に全然」だそうです。
「もう21世紀なんだから誰も何も思わないと思うし、なんて思われようがどうってことない。それより、目の前で『この人何人だろう?』って堂々と噂されたりとかそれは失礼だと思う」by Fちゃん
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