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おっさんの駐輪場【当事者目線】

最近、ようやく自転車を修理し、
数年ぶりに徒歩から自転車中心の生活をすることになった。
それに伴い、生活圏の公式な自転車置き場を探す毎日だ。

先日も時間制の駐輪場を利用した。
タイヤをラックにはめるタイプの駐輪場は、
自転車がたくさん並ぶ場所ではやはり快適である。
自転車を出そうとすると、隣のガチャガチャとママチャリを出すのに手間取るおっさんと目が合った。

「もう10cm広げてくれたらええんやけどのお。客のこと全く考えてねえ。」

と、おっさんがぼやいた。

ここ最近選挙が続き、何かと政治、政治家のことが話題に上がったが、
国民の大半とは言わないまでも、国民には一定数はこういう人間がいるのを思い出した。



ぼくは、「現場目線」とか「国民目線」とか、そういう言葉が使われると納得感を得られないことが多い。
それは、「当事者の目線である」という否定し難い表現で、
強行突破しようとする姿勢が見えるように感じてしまうからだ。
それは、何かしら考慮したり、説明をすることを怠っているからだと思う。

今回の例で言えば、数十台も自転車が並ぶ街中の駐輪場において、
おっさんの感想を知り、検討することは大事かもしれないが、
おっさんの思考回路で駐輪場の運用を考えられても困るわけである。
そこを、おっさんは「客の目線」というサービスの提供者が否定し難い言葉で強行突破しようとしていたように思えた。
(ただし、事実は駐輪場側はおっさんを相手にしないだろう)

おっさんが駐輪場での発言を冷静に思い返して、
夜眠れなくならないことを願うばかりである。


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