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海外バイオテック企業について調べたことを書いていきます。ときどき投資ネタ。Ch-Omusubi内、Yu-channel で検索!

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最近の記事

2022年 IPOしたバイオテック株

2022年にIPOした銘柄を振り返ってみたいと思います。 現時点で上場時の価格からプラスになっているのは7/20銘柄のみです(赤字)。高値から-30%以上下落しているのは15/20銘柄もあります(青字)。 残念ながらバイオテックのセクター全体が上がっていく雰囲気はなく、有望と思われる銘柄をピッキングする必要がありそうです。

    • Arcellx社 | 最新ニュース

      2022/12/9にArcellx社がCART-ddBCMAの最新データを発表しています。 結論から言うと、下記記事で懸念していた「再発」は極端に増えておらず非常に有望なデータでした。新たな懸念すべき副作用も報告されていません。 Arcellx社のCART-ddBCMAは、治療から18か月後も再発している人の割合はCarvykti並みに少ないです。 データ発表と同時にKite社(ギリアドの子会社)との共同開発および共同商業化の提携も発表しています。この提携によりArce

      • ASH 2022前復習 | 多発性骨髄腫対象のCAR-T

        2022/11/28時点での、多発性骨髄腫を対象としたCAR-Tの開発状況をまとめてみました。 Abecma, Carvyktiはすでに上市されており、AbecmaはCarvyktiに比べ有効性が弱い一方、Carvyktiはよく効くが毒性が強いという特徴があります。両製品とも製造が需要に追いついていないことが課題となっています。 治験中の製品には上記5つがあるようです。開発が進んでいる順に上から並べており、有効性・安全性・開発進捗などを考慮するとArcellx社のCART

        • 【日本の危機?】世界の医薬品市場、ドラッグ・ラグについて

          バイオテックの話題に関連して、世界の医薬品市場と、日本の置かれている状況について書いてみます。以下は、2021年の世界の医薬品の国別売上高です。 全体1兆4235億ドルのうち、米国が全体の40%を占め、次に中国12%、日本6%と続きます。EU4か国(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)+イギリスを1グループとみる場合、全体に占める割合は14.8%です。 日本は医療制度が充実しているといわれていますが、売上ベースではわずか6%のようです。 実数での国別売上高は以下の青棒

        • 2022年 IPOしたバイオテック株

        • Arcellx社 | 最新ニュース

        • ASH 2022前復習 | 多発性骨髄腫対象のCAR-T

        • 【日本の危機?】世界の医薬品市場、ドラッグ・ラグについて

          Affimed社 | CD30陽性リンパ腫対象のNK細胞エンゲージャー

          Affimed社はドイツに本社を置くバイオテック企業です。上市品はまだないですが、注目されている開発品にAFM13というNK細胞エンゲージャーがあります。 *NK細胞:ナチュラルキラー細胞。血液中に存在するリンパ球の10~30%を占め、がん細胞や感染細胞などを攻撃する。 AFM13は二重特異抗体で、CD30とCD16Aをターゲットとします。CD30はホジキンリンパ腫などで発現している抗原、CD16AはNK細胞に結合することを目的としています。つまり、AFM13ががん細胞と

          Affimed社 | CD30陽性リンパ腫対象のNK細胞エンゲージャー

          Arcellx、Allogene、Gracell社 | 多発性骨髄腫対象のCAR-T Phase1速報

          多発性骨髄腫を対象としたCAR-Tで、Phase1 試験の速報を出している企業にArcellx社、Allogene社、Gracell社の3社があります(2022/11/13時点)*。これらCAR-Tの特徴や、現在上市されているCAR-T製品の課題をどう解決しうるか、詳しく見ていきたいと思います。 なお、既存のCAR-T製品の課題等は以下記事で紹介しています。 *Bristol Myers SquibbやOricell社も多発性骨髄腫対象のCAR-T(標的抗原:GPRC5D

          Arcellx、Allogene、Gracell社 | 多発性骨髄腫対象のCAR-T Phase1速報

          【最新】CAR-T療法|多発性骨髄腫 (MM)

          2022/11/3時点でFDA承認済み、かつ多発性骨髄腫 (Multiple Myeloma; MM) を対象としたCAR-T療法には、Abecma(一般名 idecabtagene vicleucel)、Carvykti(一般名 ciltacabtagene autoleucel)の2製品があります。それぞれ違いを見ていきましょう。 開発会社ブリストルはAbecma以外にもBreyanziというCAR-T製品を上市していますね(NHL対象)。ヤンセンは初CAR-T製品です

          【最新】CAR-T療法|多発性骨髄腫 (MM)