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露店のたこ焼き屋さんで、試食販売のプロがたこ焼きを売ったらどうなるか?(試食販売番外編①)

この記事では「露店のたこ焼き屋さんで、試食販売のプロがたこ焼きを売ったらどうなるか?」ということを解説しています。

外で販売する「キッチンカー」や「フードコート」でも同じようなことができそうですね。

今回は「試食販売はしていません」

ただし販売のテクニックはふんだんに使いました

「お店の商品ががなかなかうまく売れてくれないないなあ」なんて、頭をかかえている店主さんにおすすめの記事です。

今回はあまりないことなんですが、試食販売ではなく4日×2セットだけやったことがある、たこ焼きを作って売る体験を解説します。

「どうやったらうまく売ることができるのか?」、
「味はおいしいのに、うまく集客できない」

という悩みを解決するヒントを解説しています。


外でたこ焼きを作って売るお仕事体験

スーパーの出入り口とかでよく見るテントを張ってお店を構えているたこ焼き屋さんのお仕事です。

最近はやりのキッチンカーでの販売やフードコートでも同じ感覚でできると思います。

企業秘密なのでどこかは言えないんですが、営業場所がちょっと変わったところでやっている会社からの依頼でした。

お店をやるはずの方が急に入院してしまって、「お店を維持できればいいから」ってやることになりました。

調理師免許を持っていること、昔たこ焼き屋さんで少しアルバイト経験があったのでうちの会社から私が選ばれたようです。

今回は特別なお仕事です。

ふつうはこういう仕事は、試食販売にはないですよ。



今回の報酬

今回は仕入れの金額は私もちで、利益が出たらぜんぶ私のもの、さらに時給換算の高額お給料までもらえました。

ただし損しても保証はなしだそうです。

とりあえずお店の維持にがんばって利益が出たらうれしいな♪ってくらいかなあ?

材料の買い出し

朝の8時。まず依頼されてた会社の社員さんとお仕事の材料の買い出しに行きます。

売上はだいたい一日4万円を目標としているそうでした。

ひとパック400円のたこ焼きを100人前売るつもりなんですね。

ふむふむ。

とりあえず次の日も使えるので200人前の材料を買いそろえて2万円くらい使いました。

お店のお釣り用のお金も準備してきているのでけっこう自分のお金の動きがあります。

ちょっと怖くなってきました(汗)


営業準備

9時。現場に到着して、場所を貸していただく企業さんにあいさつをします。

そこでくわしい注意事項を聞きます。

そのあとテントの設営、作業台の設置をします。

タコ焼き機もここで設置します。

思ったより重くて大変でした。

あとライトの設置、保温器の設置、看板やPOPなどの設置、ガス周りの準備をします。

自分のお店を少しはなれてながめてみてたこ焼き屋さんとして大丈夫ならOKです!

次にたこ焼きの材料を準備します。

生地専用のバケツにいろんな材料を規定通りに入れてドリルに泡だて器の大きいのをつけてスイッチON!

あっという間にたこ焼き生地の完成です!

外での営業なので、たこ焼き生地の温度管理が大事ですね。

〇こまめにたこ焼き生地を作り直して保管します。

暑い季節だと、あっという間に腐敗してしまうんです。

たこ焼きの生地が腐敗すると、たこ焼きがすっぱくなるので、たまに味見をしてチェックします。


ネギやキャベツ、たこを適切な大きさに刻みます。

あとは味付け用のマヨネーズにたこ焼きソース、しょうゆにお塩、あおのりにかつおぶしを準備して完了です!

あとお客さん側の包材関係も準備のチェックしないとね!

時間は10時半です。


営業開始です!

少し休憩をはさんで11時から営業開始です。

社員さんに色々教えてもらいながら練習れんしゅう。

3回目で商品になるくらいにはできるようになりました。

昔アルバイトで少したこ焼き屋さんをしていたので、

え!?これでいいんですか??ってくらい簡単にマスターできました。

あとはどんどんたこ焼きを焼きまくります。

しばらくして社員さんは「がんばって!」とお帰りになりました。

心細いですががんばるしかありません。


目標売上までさっぱり届きません(涙)


営業時間は11時から20時までです。

ある程度たこ焼きが売れるんですが、どう考えても100人前は売れそうにありません

・・・・・・・やばいかもとアセりだします。

ちょうど今の自分が、皆さんもスーパーなどでよく見かける、露店のたこ焼き屋さんでたこやきをいっぱい作って「ぼーっ」としている図です。


ちょっと冷静になってどうやったら売れるか考えます。

さすがに外での販売経験はないのでむずかしいですが・・・・

  • まずお客さんに「ここにたこ焼き屋がある」ことをアピール

  • 近くを通ったお客さんに「おいしそうなたこ焼きをアピール」すること!

  • 売れているからお客さんがさらに寄ってきてくれる!の状態をいかに作るか

を意識して作り出さないといけません。

飲食系のアピールの基本ですね。

まさかたこ焼きで試食販売をするわけにもいけません。

色々試した結果うまくいくやり方を発見しました。

たこ焼き屋さんじゃないからこそできるワザも生かしつつ。


一日目のお仕事終了!

なんとか営業時間ぎりぎりで100人前をさばいてほっとしました。

社員さんが閉店ころにお手伝いに来てくれてなんとか片付きました。

後で話を聞いてみると

一日に100人前を売るのは熟練のプロさんだけだそうです。

心の中で(おいおいおいおいおいおいおいおい・・・)と突っ込みを入れまくりました((# ゚Д゚))

あやうく今日の晩ごはんが家族もろともたこ焼きの山になるところでした(笑)


今回のたこ焼きの原価を出してみます。

ざっくりですがだいたい原価率17%ほどでした。

ネットで露店のたこ焼き屋さんの原価を調べてみると、けっこう高めの30%くらいの数字が出てきます。

どのお店も同じような材料でやっているはずなのに、なんであんなに違うんでしょう?

ナゾです。

たくさん作り上げた失敗作と包材費を引いてもけっこう利益が出ました。

売り上げ4万円ー原価17%で6800円ー包材費1000円でざっくりですが3万2200円の利益でした。

うまく売ることができるならばたこ焼き屋さんで独立もいいかも♪と思えるような結果でした。


外で営業するのは大変です。

二日目以降もだいたい120人前から150人前くらい売ることができ、ホクホクして終われました。

〇150人前売ると1人前400円なので6万円の売り上げ。

原価率が15%前後なので(失敗がなければこんなもんでした)原価9000円、包材費などが1500円くらいでした。

ざっくりですが利益は4万9500円でした。



ただし、外ならではの大変さがあります。

急な突風でテントが飛ばされそうになったり

タコ焼き機のガスの火が消えてしまったり

大雨でテントが雨の重さでつぶされそうになったり

タコ焼き機の前なので暑いのはまだいいんですが、寒いともうどうしようもないくらいに寒くなって声も出なくなります


露店のたこ焼き屋さんで、試食販売のプロがたこ焼きを売ったらどうなるか? まとめ



  • まずお客さんに「ここにたこ焼き屋がある」ことをアピール

  • 近くを通ったお客さんに「おいしそうなたこ焼きをアピール」すること!

  • 売れているからお客さんがさらに寄ってきてくれる!の状態をいかに作るか

食べ物を作って売る仕事なら、いつも考えなくてはいけないことです。

これらをうまくできれば自然とお客さんは来てくれるようになります。

もちろんキッチンカーや露店でもおなじですよ。

今うまく集客できていない店主さんは、今一度考えてみてくださいね。

今回は例外のたこ焼き屋さんの解説でした。
こうやってうまく売れるならばこれでの独立もアリだと思える結果でした。


社員さんに聞いてみると色々な道具をそろえるのに全部で20万円くらい、軽自動車のバンがあればなおいいとのことです。


本当は家賃制で一日1万円かかるそうです。
働いているのは若い方から年配の夫婦まで様々だそうです。


男の方が多いですが、女性もちらほらみえるそうですよ。
一日4万円売れれば手元に2万円残る…いい仕事だと思います。

ちなみに私の最高記録は一日200人前でした。

お店をオープンしてから売れまくり、ひと口お水を飲めたのが4時間後、閉店までいっさい座ることもできずに焼きまくりました。

会社での記録を塗り替えたそうです。

利益はざっくりですが66000円、家賃1万円を引いたとしても5万円以上残ります

何かの参考になればうれしいです!

↓ ↓ 私のワザは全部このNOTEに書いています。 ↓ ↓

【完全版】試食販売のやり方 極意|夕張メロン|note

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