Maryland

頭蓋内疾患の定位放射線治療を専門に診療を行っています。個人的な抄読会を始めました。さしあたって薄い内容ですが、徐々に知識を深めていければと思っています。目標:週1更新 主な関心領域:脳腫瘍一般、転移性脳腫瘍、肺癌、乳癌、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、機能神経外科、片頭痛

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頭蓋内疾患の定位放射線治療を専門に診療を行っています。個人的な抄読会を始めました。さしあたって薄い内容ですが、徐々に知識を深めていければと思っています。目標:週1更新 主な関心領域:脳腫瘍一般、転移性脳腫瘍、肺癌、乳癌、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、機能神経外科、片頭痛

最近の記事

EGFR-TKIでコントロールされている脳転移に対してSRSを行うべきか?肺癌脳転移治療におけるSRSの役割に関する後方視的研究

Hung JS, Su YH, Chen CJ, Chiang CL, Shen CI, Yang HC, Shiau CY, Luo YH, Wu HM, Hu YS, Lin CJ, Liu KD, Chung WY, Guo WY, Lee CC. Is it advisable to perform radiosurgery for EGFR-TKI-controlled brain metastases? A retrospective study of the r

    • 再発膠芽腫に対する寡分割定位放射線治療による再照射:35Gy5分割 vs. 25Gy5分割の無作為化第二相比較試験

      Chen ATC et al., Prospective Randomized Phase 2 Trial of Hypofractionated Stereotactic Radiotherapy of 25 Gy in 5 fractions compared to 35 Gy in 5 fractions in the Reirradiation of Recurrent Glioblastoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2024

      • 集束超音波による血液脳関門の開通とアルツハイマー病治療薬aducanumab

        January 4, 2024 N Engl J Med 2024; 390:82-85 DOI: 10.1056/NEJMe2311358 要旨 抗アミロイド抗体は、アルツハイマー病患者のアミロイドβ(Aβ)負荷を軽減するために使用されてきた。ウェストヴァージニア大学ロックフェラー神経科学研究所において、3人の被験者に対し特定の脳領域にアデュカヌマブ投与と同時に集束超音波(FUS)を照射し、血液脳関門(BBB)を一時的に開通させた。AβレベルをPETで測定したところ、集

        • 抗体薬物複合体と定位放射線治療の併用により症候性放射線壊死リスクが増加する 

          要旨 定位放射線治療(SRT)は脳転移に対する重要な治療手段だが、放射線壊死のリスクがある。抗体薬物複合体(ADC)は頭蓋内病変に対しても有効と報告されているが、ADCとSRTの併用による症候性放射線壊死への影響について調べた。 対象は2014年から2022年までMemorial Sloan Kettering Cancer Centerにて未治療脳転移に対しSRTを1回以上受け、かつ1回以上のADC投与を受けた98名の患者(ADCはtrastuzumab emtansin

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          聴神経腫瘍に対する定位放射線治療後の腫瘍内出血について:多施設研究

          Bin-Alamer O, et al.,  Intratumoral Hemorrhage in Vestibular Schwannomas After Stereotactic Radiosurgery: Multi-Institutional Study. Neurosurgery. 2023 Aug 15. doi: 10.1227/neu.0000000000002627. Epub ahead of print. PMID: 37581440. 要旨 背景:

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          抗てんかん薬トピラマートが乳癌脳転移に対する放射線治療後の細胞性浮腫を予防する?

          Contreras-Zárate MJ et al., Short-term topiramate treatment prevents radiation-induced cytotoxic edema in preclinical models of breast-cancer brain metastasis. Neuro Oncol. 2023 Oct 3;25(10):1802-1814. doi: 10.1093/neuonc/noad070. PMID: 370

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          再発神経膠芽腫に対する再照射について

          BEV+再照射 とBEV単独を比較したPhase II試験 Tsien, CI et al., NRG Oncology/RTOG 1205, JCO, 2023 要旨 目的: 再照射と同時期Bevacizumab(Bev)投与がBev単独と比べて全生存期間(OS)および無増悪生存率(PFS)を改善させるのかどうかについて検討。主要評価項目はOS、副次評価項目はPFS、奏効率、治療関連有害事象、遅発性中枢神経毒性とした。 方法:Phase II、前向きランダム化比較試験

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