思い出の喫茶店、酸っぱすぎるレモネード
2024/10/30
家の近くの喫茶店にて
その喫茶店は、大学入学を機に京都に越してきた僕の前に突如現れた。
2021年、最初の3ヶ月で歓喜と絶望を一年分味わった。
年始に安定して赤本で合格点が取れ、予備校の先生と「大丈夫だろう」と"たかをくくっていた"憧れの志望校。結果判定システムに表示されたのは淡白なゴシック体で皮肉にも大きく書かれた「不合格」の3文字だった。
大学入試に失敗し、重い足取りで京都に向かう。4月になって、大学生活は始まり、「楽しんでやろう」と意気込むも