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SNUH留学記〜はじめの1週間を終えて〜

2025.1.31から2025.3.14までSeoul National University Hospital (SNUH)のPlastic & Reconstructive surgeryにて、Elective Programに参加しています。
SNUH留学記では、SNUH滞在中に感じたことや経験したことを中心に忘備録的にnoteを書いています。ゆるっと読んでやってください笑

ウキウキワクワクな留学の始まりと思いきや・・・

漠然と海外で生活してみたい、多様な価値観の環境で過ごしたいと思い始めてはや5年。これまでも日本に来ている外国人の友だちとイベントをしたり、1,2週間のタイ実習をX(旧Twitter)で見つけて飛び込んでみたりしてきましたが、1ヶ月を超える滞在期間での海外での生活は今回が初。どんな生活がまっているのか、ウキウキワクワクしていました。
が、初日にして、そのウキウキワクワクは無くなります。

ストレスしかなかったソウル1日目

ソウルを選んだのは、弊学とパートナーシップを結んでいること,
国柄ドクターがある程度英語を喋れること、Elective programで留学生が多く来ていると聞いていたからでした。
とはいえ町中ではそうは行きません。
特に1日目は電話だったり、インターフォン越しに話す機会が多く、聞き取りづらいし、伝わらないしで、もう大変でした。駅の改札口から出れなくなったり・・・。
そんでもってもう一つストレスフルだったのは、とにかく寒いこと。


ソウル、めちゃくちゃ寒い。


-12℃を人生で初めて経験しました。生まれも育ちも大学も、日本ではある程度温かい地域だった僕からすると未知の世界。身体的にめちゃくちゃストレスでした。
街を歩けば寒いし、標識はない書いてるかわからないし(ハングルは時間をかければ読めるけど意味はわからない)、コミュニケーションを取るのには苦労するしで泣きそうになりました。


留学仲間に恵まれた1週間


極寒のSNUH

到着初日から心が挫けそうになったわけですが、オリエンテーションで出会った留学生、そして同じ診療科を回っている留学生に救われました。
特に同じ診療科を回っているドイツから来たAlexは、僕よりも10週間前からSNUHにいることもあって、手術に入るたびにProfとDrを紹介してくれるし、手術の内容おおかた見てきているから要約してくれるしで、控えめに言って神。
実習初日を終えてオリエンテーションで出会った留学生たち、そしてAlexといっしょに初日お疲れ様ご飯に行ってきました。

初日お疲れ様ご飯


ご飯そのものも美味しかったけど、何よりも異国に一人来て、何もかもが違う環境の中で、人間のぬくもりを感じたのが一番でした。
この一週間はとにかく、人の温かさを感じたし、初週からここまで人に恵まれたのはめちゃくちゃ運が良かったなと思います。
朝8時から夕方5時くらいまで手術に入って、見学したり術野に入ったり、わからないことがあれば調べて勉強したり、聞いたり。昼ご飯はみんなで食堂で食べて、夜予定がなければ食べに行ったり。なかなかに充実した一週間を過ごせました。(といいつつ、万博のプロジェクトで複数mtgあるし、渋谷のラジオに出たり、ワークショップを2本オンラインでしたりと、なかなかハードな1週間でも有りましたが笑)


とはいえ、すべてのストレスが解消されたわけではなく、やっぱり言語のストレスは常に感じ続けています。視界に入ってくるのはハングルで、対人コミュニケーションは英語、家に戻ったらmtgで日本語。脳みそがバグりそうです笑
あと僕自身の英語力もめちゃくちゃ流暢ってわけでもなく・・・なので留学仲間とのコミュニケーションも聞き取れなかったり、思っていることを伝えられなかったり、英語圏では当たり前にみんなが見ている映画を見ていなくて話についていけなかったり、コニュニケーション面でのストレスはしばしば。残りの5週間の滞在では医学的な勉強ももちろん、コミュニケーションをもっと改善していきたいなあ。

週末ご飯
ローカルマーケットに来てみた
3人で食べるには多すぎるたローカルフード
Seoul National Museum
いやおしゃれすぎるでしょ


多様な留学生たち

ストレスフルな1週間ではありましたが、それと同じくらい面白い発見も有りました。
日本では臨床実習での留学はそこまでポピュラーじゃないけど、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツでは結構当たり前であること。なんなら診療科を自分で好きなように決めて、好きな国に自分で行けるということには驚きました。あとは、residentやfellowとして海外で研鑽を積むのも割と当たり前の選択肢としてあるみたいだし。なんで海外にいかないの?ってびっくりされました。
意外と日本でも選択肢としては当たり前なのかもしれませんが。ただ多分彼らに比べて海外のハードルが高いのは間違いなくて、言語だったり制度だったり。どんなキャリアを歩んでいくのかについては改めて考えさせらました。
個人的には日本の研修制度はちゃんとしていて、わざわざ海外に出るよりも国内のほうが充実した研修ができるんじゃないのかなと思ったりもしていますが笑

ちなみに一番驚いたのは、韓国出身だったり、祖父母が韓国人で、帰省を兼ねてソウル大学病院で実習をしている学生が結構いること。ソウルという韓国の中心であるというのも理由の一つかもしれませんが、世界との交通が盛んで多様な国なのだなと肌身で感じました。
もしかしたら韓国の中では結構特殊な環境に身をおいているのかもしれないけれど。

いずれにしても、いろんなバックグラウンドの学生と一緒に実習できていて、しんどいけど、充実した日々を過ごしています。

今日、留学生が集まる控室みたいなのがあるってのを今日聞いたので、来週はそっちも行ってみたいと思います。


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