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フィルムライクを目指すならフィルムを使うのを勧めたい

最近でもないですが、デジタルで撮影したRawデータをフィルムライクに編集する、目指す人が多いですよね。

これに関して、特に悪いとかいう意見はないのですが、疑問に思う事はあります。

デジタルカメラはますます綺麗に撮れるようになっている時代に、あえて画質を劣化させるようなフィルムライクを目指す編集をしている人を見ると残念だなと感じます。

フィルムライクを目指す人の編集イメージ


フィルムカメラを使った事がある人は、フィルムライクがどのような感じなのか理解した上で編集が上手な人が多いと感じます。
しかし、フィルムカメラを使った事がない人が目指すフィルムライクは想像で考えた理想なフィルムライクになってしまっている印象です。

同じアングルでデジタルとフィルム両方で撮った写真です。
どちらがデジタルでどちらがフィルムか分かりますかね。
これは、あえて同じ様な色味になる様に編集しました。
ズームしたら分かってしまうかもしれませんね。

恐らく、フィルムライクを目指している方がこの写真を見たときに、目指しているフィルムライクではないと感じるのではないでしょうか。
そんな人が思い描くフィルムライクはきっと、シャドウは潰れず持ち上がっていて、全体に緑がかっていて、ハイライトが飛んでいて粒子感があるような写真なのでしょう。

フィルム固有の色味自体は存在しますが、使うフィルム、レンズ、現像、スキャンする人によって色味なんて変わるので、フィルムライクってこれと言えるような色味なんか無いんですよね。
フィルムライク→PORTRA 400風という感じで○○のフィルムライクを目指すとか考えて編集すると、よりそのフィルムライクに近づけるのではと思います。

だからこそ、フィルムライクを目指すのであればフィルムカメラを実際に使う事を私は勧めたいです。

実際にフィルムカメラを使えば、フィルムの写りがどんなものか、個々のフィルムがどんな色味になるのか分かるはずです。
それから自分の好きな色味のフィルムのフィルムライクを目指せると考えています。

という個人の感想でした。
私もまだまだ135mmフィルムしか使っていないので、中判フィルムカメラ使いたいなと思っています。

最後にどっちがフィルムでしょう。

最初の答えは1枚目がデジタルで2枚目がフィルムです。



最後の答えは1枚目がデジタルで2枚目がフィルムです。

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