スーパーシティ?
今朝の新聞でこんな記事が目に留まった。
前にスマートシティは聞いたことがあるけれども、スーパーなシティって何だ?と疑問に思った。
スーパーシティでググッてみると、まずこのような解説が出てきた。
スーパーシティとは
スーパーシティとは、AIやビックデータを活用し、社会のあり方を根本から変える未来都市設計の動きが国際的に進展していることを鑑み、第四次産業革命を体現する世界最先端都市の創生を目指して内閣府が基本コンセプトの取りまとめている構想です。
先端テクノロジーを実証・実装するだけではなく、数多くの成長戦略プロジェクトを包括的に連動させ、国民にとって「より良い社会生活」を実現する、未来都市の「ショーケース」作りを目指しています。もっと簡単に説明すると、国民の都市生活に必要な数多くのインフラやサービスを効率的かつ合理的に運用できる「共通プラットフォームを作ろう!」という考え方であり、内閣府はすでに以下の4つを基本コンセプトとして掲げ、議論を進めています。(以下リンクより抜粋)
ん、これってスマートシティと同じじゃないの?と思ってしまった。私は詳しい詳細を知っているわけではないが、個人的にスマートシティ会津若松という事例を聞いたことがある。
会津若松市では、生産年齢人口の減少という地方都市の抱える問題解決のために、市内のICT専門大学や企業、そして国の支援によってスマートシティ化を行っている。
スマートシティ実現へ、会津若松が新たな実証研究
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/120400931/
これとあまり変わらないのかな、と思っていると次のようなことが書かれていた。
2019年2月、有識者懇談会がまとめた最終報告によれば、「スマートシティや近未来技術実証特区は、エネルギー・交通などの個別分野での取組、個別の最先端技術の実証などにとどまっていた。」とされています。そして、エネルギーインフラや道路・公共交通網が発展している日本では、現状の都市機能で十分豊かで便利な生活がある程度確保されているため、都市部への人口集中に歯止めがかからず、高齢化や人口流出など地方が抱える問題解決にも直結しません。
一方、スーパーシティ構想は「技術の先進性」を競い合うのではなく、「住民の参画」で浮き彫りとなった「根深い問題」を、早期解決に導くITテクノロジーを「実装」し、地方の生活水準を上げ「脱都市化」を図り、継続的な経済発展を目指していく取り組みです。
なるほど、つまり技術面での先進性をアピールするのではなく、実際に住民の生活水準ごと変えてしまうような実用面を高めていくことか、と理解できた。
ところが今朝の新聞には、それに相反するようなことが書かれている。要約すれば、行政が本人や住民の合意なしに個人情報の取り扱いを行うことができるのかという問題が払しょくされないまま、関連案が可決されようとしているのである。
それって結局、住民本位ではないことをやりたいってことじゃないの、と疑問を抱いてしまったので、今後は動向を見ながら考えていきたいと思う。