2020年6月7日(日)

今日は都合で今までいったことがない、とある街に向かった。
私はこの知らない街にふらっと訪れる行為が好きだ。誰も私のことを知らないし、私もこの街や住んでいる人々、見える景色を知らない。そんな感覚をひさびさに味わうことができてうれしかった。

数年前に初めて海外旅行でカンボジアに行ったときは、この感覚に加えて、日本にはない活気のある空気を感じられた。大学の休みが続くなら、しばらく住みたいなあとさえ思った。とかく自分で新しい環境をつくることが苦手な私は、既存の新しさに飛び込むことでしか新鮮味を得ることができないのだと思う。

だが、私はそれでいいと思う。大事なのはこの感覚が好きだという自分の感性を大切にすることだ、というのが私の意見である。就活しかり、大学受験しかり、ましてや自分の好きなものですら分からない生き方をして、後悔を積み上げていく人生なんてもう要らないのだ。

そんなことを考えていると、なぜか大人になるにつれ本当に大事なことを見失うようになった気がするのは私だけだろうか。