セカンドキャリアの伴走者としてのパターン・ランゲージ
NewsPicksの副業特集でセカンドキャリアについての話がありました。下記urlから飛べますが、有料会員じゃないと読めないはずなので超簡単に要約します。
人生100年時代になるということは人生の中でできることが増えるということ。これまでは「勉強して、働いて、引退する」という流れが主流だったのが、多様化して「勉強して、働いて、勉強して、働く」、「勉強して、働いて、勉強して、起業する」とかいろいろな道を歩きやすくなる、ということを言っています。
記事の中では上記のことをするためには勉強をし続ける必要があるとも言っています。しかし、学校を卒業して社会人になったあとは目の前に自動的に出てくるタスクをこなすことに慣れてしまった人が 自分から 新しい事を取り入れて、思考するなんてことが簡単にできるでしょうか。もちろん、仕事では常に学ぶことがあるので勉強はしているとは言えますが、それは偏ったものではないでしょうか。
これを解決できるのがパターン・ランゲージなのではないかと考えます。
パターン・ランゲージとは「ある状況において起きやすい問題を解決する極めて実践的なコツを言語化したもの」です。コツに名前がついていることで、知ってはいたけどいざという時に実践できなかったり、他の人にコツを共有したいときにうまく言えないというようなことを解決します。また、ある一定の抽象度が保たれているので多くの人が使いやすくなっています。
例えばこんなものがあります。
【まずはつかる】
学びたい分野や環境を見つけ、チャレンジしようかと考えている。
その状況で、その分野や環境が本当に自分に合っているのかを考えてしまい、なかなか一歩が踏み出せない。
そこで、興味・関心があることいは、あれこれ考えずに飛び込んでみて、そこで見えたこと・わかったことから考え始める。
そうすると、わからないことをあれこれと悩むことが減り、自分が決めるために必要な情報を得ることで、的確に判断できる。
(ラーニング・パターンNo.4)
これは井庭崇研究会がつくったラーニング・パターンの1つで、ラーニング・パターンには40個の学びのコツが収録されています。そのほかにもプレゼンのコツが書かれたプレゼンテーション・パターン、他人とコラボレーションするときのコツが書かれたコラボレーション・パターンなどがあります。
私が開発しているいくつかのパターン・ランゲージのウェブアプリでそのダイジェストが読めます。興味があれば会員登録して読んでみてください。
https://patternapp.net (アプリケーション)
https://patternapp.net/patterns/1 (ラーニングパターン)
このコツをセカンドキャリアの伴走者として使えるのでは、というのが今朝思いついた仮説です。社会人のうちに忘れてしまった学び方や考え方、これまで知らなかったり考えたこともなかった学び方や考え方をこれらのパターン・ランゲージから思い出し、発見することで新たな一歩を踏み出しやすくなるはずです。
「よし、学ぼう」と思ってもなにからすればいいかわからない。
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