消費者物価指数
物価の動きを見るうえで最も日常的に使われる物価指数のこと。
消費者が日常生活で購入する財やサービスの価格の動きを調べることで、全体としてこれらの財・サービス価格がどの程度変化しているかを示している。
対象となる価格品目
パソコンや家電製品のような耐久消費財から、野菜や魚などの生鮮食品、家賃からタクシーや専門学校の授業料など。
これらの価格の動きにその財やサービスの重要性をウェイトとして付けた平均値が計算される。
消費者物価指数が大きく動いたとき
石油ショック時
73年には前年に比べて20%以上上昇するという、きわめて異常なことが起きた。
※石油ショックとは?
石油ショックは日本経済に大きな影響をもたらしたもの。高度経済成長を支えたのは、重厚長大産業とよばれる、鉄鋼、造船、石油化学などだったが、これらの産業はエネルギー価格の上昇によって急激なコスト増に見舞われた。
石油価格の急騰を受けて、エネルギーをできるだけ使わない方向への転換が起き、産業構造でいうと、軽薄短小型の産業へ急速に転換していくことにつながった。(精密機械、エレクトロニクス、自動車など)