TUT Advent Calendar 2022の振り返り
本記事は TUT Advent Calendar 2022 の 25 日目の記事です。
前日の記事は 宝物る さんの『買ってよかったもの 2019--2022』でした。
他の記事は TUT Advent Calendar 2022 からアクセスできますし、本記事が完成した暁には目次から選べるようになっています。
はじめに
初日の 12/01 から最終日の前日の 12/24 までの間、更新し続けました。
また、原則としてステルスで更新・公開するので(逆引きされるのを防ぐため) 12/25 までは引用記事に「スキ」をお返ししませんでした。
本記事を読むにあたっての注意点
振り返り記事なのでネタバレが含まれます。とある作品を例にして説明すると、『ポートピア連続〇〇事件』の振り返りで「犯人は〇〇」と書いてしまうくらいにはネタバレを厭わないです。
また、いくつかの「技科大語彙」(※本記事独自の用語)を説明なしで使います。「技科大語彙」の簡易的説明を記事の末尾に付すので、興味があればご一読ください。
1日目 『豊橋周辺のお出かけスポットを月ごとに紹介【前編】』 (nakamunya さん)
1日目は nakamunya さんによる『豊橋周辺のお出かけスポットを月ごとに紹介【前編】』でした。
今年の上半期にかけての旅行先を美しい写真とともに振り返っていただきました。
個人的には、同記事の3月の章で書かれているように技科大構内ではコモンズⅠから榊パークにかけての桜並木が一番綺麗で、その次にA棟からE棟までの裏手にある桜並木が美しいと思ってます。
3月から4月にかけて技科大内で花見のイベントがあれば参加したいなぁ。
『豊橋周辺のお出かけスポットを月ごとに紹介【後編】』が気になるところです。
2日目 『TUTでのこれまでと、これから。』 (TUTお嬢様部(公式) さん)
2日目は TUTお嬢様部(公式) さんの『TUTでのこれまでと、これから。』でした。
TUTに入学してからの8ヶ月を、大学生活にかかる重大な選択だった「ドンキのストッキングの話」を中心にして、振り返っていただきました。
「ドンキのストッキングの話」は興味深いです。というのも、男性の多い技科大生からこのような内容の話を目にする機会はそうそうないからです。
ちなみに技術科大の学生は約86%が男性(※2022年度、出典:『教職員・学生男女別データ|国立大学法人豊橋技術科学大学ダイバーシティ推進センター』)です。
話が逸れますが、手許の環境では「TUTお嬢様部」とTwitterで検索したときに検索上位に表示されるアカウントが東京工科大学のお嬢様部だったので、「登録する先のアドベントカレンダーを間違えてるよ〜」とずっと心の中で叫んでいましたが杞憂でした。
3日目 『工学部が理学部の世界に挑むのは厳しい』 (kondy さん)
3日目は kondy さんの『工学部が理学部の世界に挑むのは厳しい』です。
暗号理論の近況に触れながら、その難しさについて語っていただきました。
理論数学や理論物理学が社会実装されるように援助するのが工学の役割だと筆者は思っています。確かに量子耐性暗号の研究で必要になるような数学の理論は工学部で学ぶものと異なる部分も多いため、キャッチアップためにかかる時間の膨大さから kondy さんが気を病んでしまったのも頷けます。
4日目 『転生したら愛大生だった件』 (げっぱ さん)
4日目は げっぱ さんの『転生したら愛大生だった件』でした。
高専教員を目指して転生(=博士進学)したら愛大生(単位互換履修生)になった体験について語っていただきました。
愛大へ技科大から行こうとすると、バスで技科大前駅から豊橋駅前駅まで、電車で新豊橋駅から愛知大学前駅まで乗ることになります。この経路は自動車を持っていない技科大生にはおそらく最適解ですが、地図上でみるとへの字になっていて時間効率・価格効率において非効率な感じが否めません。そういう気配を感じ取って自動車で通学していらっしゃったのかもしれないなと思いました。
そういえば、逍遥館の学生食堂で昼ごはんを食べてみたいなと個人的に思っています。げっぱさんはそこに潜入したことがあるのか気になります。
逍遥館については『学食巡り 123食目 愛知大学 豊橋キャンパス』が参考になります。
ちなみに、技科大の記事もありました。当時の様子をよく捉えている感じました。
(ただし、「科学技術大学」ではなく「技術科学大学」です)
5日目 『つよつよ情報系技科大生になろう』 (歌舞伎町ハーフガードギャル さん)
5日目は 歌舞伎町ハーフガードギャル さんの『つよつよ情報系技科大生になろう』でした。
つよつよ情報系技科大生になるための極意を記していただきました。
つまるところ、「つよつよ情報系技科大生(物理)」ですね。筆者の知人には格闘技を学んでいると推察される方はいらっしゃいませんが、ジムに通っている方は幾人かいらっしゃいます。
筆者の知る限り、技科大とその近隣には3ヶ所ほどジムがあります。近い順に、学内ジム、りすぱ豊橋、そしてアイレクススポーツクラブです。
6日目 『理系男子がモテないのは、科学的な思考のせいだ!! という言い訳』 (いしくら いくら (技) さん)
6日目は いしくら いくら (技) さんの『理系男子がモテないのは、科学的な思考のせいだ!! という言い訳』でした。
記事の表題の通りに、理系男子がモテないのは彼らの科学的な思考のせいだという趣旨でいくつかの資料とともに提言していただきました。
本文中で示されている「疑う姿勢」は批判的思考(あるいはクリティカル・シンキング)というもので、(調べたら)2022年度の学長による新年の挨拶(の書き起こし)でも触れられていました。
以下に抜粋を載せます。
主に博士(後期)課程の学生に宛てた言葉とも取れますが、技科大の構成員すべてに向けた言葉とも取れます。
少子高齢化を防ぐことと科学技術立国を打ち立てることを両立させるのは難しそうです。
文中に出てきたので触れると、 Emacs より Vim の方が知名度が高いのではないかと思っています(真顔)。例えば、 Windowsでは Emacs は Git for Windows に付いてきませんが、 Vim は付いてきます。また、手許の macOS だと Emacs は /usr/local/bin にあるのでインストールしたはずですが、 Vim は /usr/bin にあるので最初から入っていたようです(※ご存じの方はコメントください)。
とはいえ以上は完全に個人の主張ですよ。
7日目 『連続な関数の最適化手法を紹介したい』 (こたっく さん)
7日目は こたっく さんの『連続な関数の最適化手法を紹介したい』でした。
連続な関数の最適化手法をいくつか紹介しつつ、独自ライブラリで例題を解いてみるという内容で書いていただきました。
ROS は難しそうだなぁと筆者はその概要を初めて聞いてからというもの思っています。それでも Ubuntu で動くモビリティをみていると、いつかは動かせるようになりたいなと。
あと ROS を使って研究している知人に記事内で示されているリポジトリを紹介しようと思います。
2次形式とヘッセ行列とヤコビ行列を見るとオペレーションズ・リサーチの授業を思い出して懐かしくなりました。連立方程式を行列の等式に見立ててつつテイラー展開の2次までで打ち止めにするのは実用上しょうがないだろうなぁとは思いますが、3次以降も使って近似したらどのくらいの精度になるんだろうと気になりました。後で論文を探します……
8日目 『豊橋技科大宿舎限界突破マニュアル』 (も さん)
8日目は も さんの『豊橋技科大宿舎限界突破マニュアル』でした。
技科大の寮生活における部屋のカスタマイズを段階ごとに語っていただきました。
氏は高専生時代から部屋のカスタマイズに凝っていたようで、その経験から得られる知識をうまくられているなと思いました。この知識を用いた技科大生や高専生向けのインテリア・デザインには需要がありそうです。「当社比」を実際にいえるようになってみてはどうでしょうか(※責任は取れませんけれども)。
あと、ネット回線をどうにかできないかが書いてあったら嬉しいと寮生の友人がいってました。
9日目 『DJコントローラーで動作する何かしらをUnityで作ろう!~初歩編~』 (さわでぃー さん)
9日目は さわでぃー さんの『DJコントローラーで動作する何かしらをUnityで作ろう!~初歩編~』でした。
DJコントローラーで画面上の正方形を動かすデモアプリのようなものを制作していただきました。
Unity には色々な拡張機能がありますよね。 DotNet (.Net) が使えるのも強みだなと思いました。
10日目 『雑記: 昨今の豊橋2022/理想の豊橋(技科大周り)を考えよう、その他』 (T_TEST__ さん)
10日目は T_TEST__ さんの 『雑記: 昨今の豊橋2022/理想の豊橋(技科大周り)を考えよう、その他』でした。
技科大と豊橋と T_TEST__ さんの変更点および(架空)技科大移転(案)について語っていただきました。また別に2記事も同時に公開されたようですね。
「昨今」は例年通り「T_TEST__/Sakkon/CHANGELOG.txt」でした。学生証のプリペイド機能がなくなるのは本当でしょうか。そうならば悲しいですね……
(架空)技科大移転の第1案は技科大周辺へ主要施設を持ってくるというものでした。現実の技科大は小高い丘に位置しているので駅を設置するのは難しそうですね。地下鉄を作りましょうか。
地下構造を併設するのは(実現可能なら)他の案とも相性が良さそうですね。
駅近辺に技科大を持ってくるという第2案に類する案を挙げるなら、まちなか図書館に併設するものが良さそうだと思っています。噂に過ぎませんが、技科大が豊橋に誘致された理由のひとつに「学生を豊橋に定住させる」ためというものがあり、技科大生と(まちなか図書館に出没する)他大学の学生を交流させるのであればこの案で成就できそうです。
11日目
11日目は ぴっさん (さん)の『Twitterから始める人間関係』です。
卒業論文を優先してくださいね。
12日目 『Ph.Dって刺青じゃね??』 (松崎しげ* さん)
12日目 松崎しげ* さんの『Ph.Dって刺青じゃね??』でした。
Ph. D (Eng) を名乗れるようになることで、先達と比べてしまい、むしろ自信がなくなったという主旨で語っていただきました。
何かの称号を手に入れるときに、自らがその称号にふさわしくないと感じてしまうことは筆者もよくあります。いつか刺青ではなく称号だと胸を張って言えるようになりたいなと自省しました。
13日目 『レイマーチングことはじめ』 (sh👀t(.er) さん)
13日目は sh👀t(.er) さんの『レイマーチングことはじめ』でした。
C# のような文法で綺麗なシェーダーをかける Shadertoy の紹介と、それを使った作例について語っていただきました。
自作しなくても既存のものを眺めるだけで楽しいですね。スクリーンセーバーにもできるようですね。
14日目 『自宅サーバは良いぞ(布教)』 (どどどど さん)
14日目は どどどど さんの『自宅サーバは良いぞ(布教)』でした。
サーバをセルフホスティングする利点をいくつか挙げて、来年に向けてのサーバ活動の抱負のようなことを語っていただきました。
B1 の時点でさまざまなことに興味を持っていてすごいなぁと思いました(小学生並みの感想)。
本文とは関係ありませんが、GitHub にあるテクノ部の Organization には DDlia さんだけが参加されているので、2022年12月14日時点でのテクノ部のウェブサイトは DDlia さんがデザインされているのでしょうか。気になります。
(本文とも関係ありませんが、 note.com では脚注がサポートされてないのですね)
15日目 『三重県桑名市から技科大まで愛知横断通学してみた』 (五煎目の紅茶 さん)
15日目は 五煎目の紅茶 さんの『三重県桑名市から技科大まで愛知横断通学してみた』でした。
電車とバスで三重県の家から技科大まで通学する中で得られた知見などを語っていただきました。
睡眠の重要性がひしひしと伝わってきました。お大事になさってください。
16日目
16日目は にゃん さんの記事です。
17日目 『愛知・豊橋の食材たち』 (Metaena さん)
17日目は Metaena さんの『愛知・豊橋の食材たち』でした。
愛知県や豊橋市で有名な食品や食材について語っていただきました。
味噌の含有率がとても高いですね。
毎年11月から2月にかけて豊橋駅の近辺で「おでんしゃ」というイベントが開催されます。予約するのをここ数年忘れ続けているので、今年こそは参加してみたいなぁと思っています。
(ところで Metaena さんの名前の由来はなんでしょうか。複数形っぽいことしかわからないですね)
18日目 『今年触れた百合について 2022』 (Sess さん)
18日目は Sess さんの『今年触れた百合について 2022』でした。
今年のうちに Sess さんが読まれた百合作品を語っていただきました。
筆者は『惑星クローゼット』を推します。コズミックホラーと(少しの)百合の融合を味わえます。
19日目 『音楽はええぞぉ』 (服部 大生 さん)
19日目は 服部 大生 さんの『音楽はええぞぉ』でした。
始めに技科大にある3団体の演奏系サークルの紹介、間に音楽の良さ、終わりにJAZZ研究会への勧誘を述べていただきました。
JAZZ研究会の Instagram にある過去の投稿を見ると勉強会も開いていらっしゃるのですね。その中でも『基礎JAZZ解析学』という発表が気になりました。
20日目 『ふと一人旅に出てみた話』 (おーうち さん)
20日目はおーうち さんの 『ふと一人旅に出てみた話』 でした。
シドニー旅行のあれこれについて語っていただきました。
留学中にできるだけ現地の人と仲良くなるのが、語学力上達の秘訣ですね。
21日目 『Nintendo DSでメカナムを飼う』 (りn さん)
21日目は りn さんの『Nintendo DSでメカナムを飼う』でした。
Nintendo DS をラジオ・コントローラにしてみたという報告をしていただきました。
ロボコンの番組を盛り上げるという観点では、コントローラを Nintendo DS のままにしていた方が SNS で話題になりそうなので良いのではないでしょうか(※個人の感想です)。
22日目
22日目は さぎのや さんの記事です。
※遅刻するそうです
23日目 『ロボコンに勝ちたかったら回路班はいらないのかもしれない』 (八丁味噌漬けの凧 さん)
23日目は 八丁味噌漬けの凧 さんの『ロボコンに勝ちたかったら回路班はいらないのかもしれない』でした。
安くて良い既製品の回路が売られているので、回路よりも別のところに注力した方がよい(かもしれない)という提言をしていただきました。
これもリソースの分配にかかる問題だと思いました。個人的にもリソースをうまく割り振ることについてずっと悩んでいるので、そのような問題を解決するようなうまくまとまった資料をたまに探していますが、(アンテナの感度が悪いのか)見つかっていません。もしそのようなことに詳しい読者さんがいらっしゃればご教示いただけると非常に助かります。
24日目 『買ってよかったもの (2019 - 2022)』 (宝物る さん)
24日目は 宝物る さんの『買ってよかったもの (2019 - 2022)』でした。
表題の通り、買ってよかったものを列挙されていらっしゃいました。
食洗機を導入すると QoL (クオリティ・オブ・ライフ)が顕著に上昇するので、最優先で導入すると良いと思います。
25日目 『TUT Advent Calendar 2022の振り返り』 (Yttrium)
25日目は本記事です。
TUT Advent Calendar 2022 に伴って投稿された記事を振り返りました。
おわりに
今年のTUTアドベントカレンダーでもさまざまな話題についての記事が書かれました。
豊橋の名勝や食物に関すること、技科大へのアクセスに関すること、技科大生の住居に関すること、技科大生の生態に関すること、技科大生としての時間の使い方に関すること、研究に関すること、制作物に関すること、などなど。
毎日、楽しみながら読ませていただきました。
(25日の0時時点で4記事ほど投稿されていませんが)これにて TUT Advent Calendar 2022 は完結です。のべ24名の先生方に執筆していただきました。今後の先生方の活躍にご期待ください。
そして本記事をご覧いただき、ありがとうございました。
※ちなみに『ぼっち・ざ・ろっく』の最終回を観ながら追記しました。
付録:技科大語彙
技科大・TUT:豊橋技術科学大学を指します。長岡技術科学大学や東京工科大学などについて言及する場合は、これらを使いません。なお、技術科学とは科学技術とは異なり、一つの単語だと聞いたことがあります(※要出典)。
A棟からF棟:技科大構内にある、講義棟および研究棟を指します。
コモンズⅠ:技科大構内にある飲食可能な共用スペースを指します。まれにいくつかのサークルが音楽ライブなどのイベントを開くために使われます。
サークル・クラブ:課外活動団体や学生組織を指します。感覚的に、1つ以上のサークルに所属している技科大生は50%を切って(いると感じて)います。
テクノ部:総合文化部 DTM 部門を指します。定期的にコモンズⅠでライブをしていらっしゃるようです。
JAZZ研究会:音楽系サークルの1団体を指します。他の音楽系サークルと比べて、扱う曲のジャンルが広いことと歌唱を伴わないことが特徴です。
愛大:愛知大学豊橋キャンパスを指します。豊橋にある3校の大学のうちの一つです。愛知大学駅前の校門から入って左手に逍遥館という学生食堂と生協の複合施設があります。
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