【落書き】世界設定メモ

地球が新たな戦争の時代に入り始めたとき、世界を不思議な力が覆った。 その力はあらゆるエネルギーとして代替可能で、人々はそれを神の祝福と呼び、一部の国を除いて世界全土で戦争は一旦休止された。 一部の人々はその力を使って不思議な現象を起こすことができ、彼らは聖人と持て囃された。 だが、少し時がたつとその評価は一変する。 野生の獣たちがその力の影響で変異し、危険生物(魔物、魔獣とも呼ばれる)となり人を襲い始めたのだ。 ある国は魔獣に壊滅させられたのち、道連れとして世界に向けて核を放った。 魔力を使う者たちによって各国の被害は抑えられ、世界が崩壊することは免れたが、ただでさえ混乱していた世界は混沌の渦に巻き込まれることとなる。 そうしていくつかの国がまとまっていき、主要な国が集まった大国群が世界を主導していくことになる。 今日では祝福と呼ばれた力は主に魔力と呼ばれるようになり、それを使って起こす現象は魔法などと呼ぶようになった。 これは、そんな時代の物語。

連合王国(王国)

いくつかの国々からなる連合国。本来は連合、あるいは連合国でもいいのだが構成している中で最も歴史と威厳のある王国が王を入れろと要請したため王国となっている。
魔獣が現れたのち、人々は神の祝福と呼んでいたその力を悪魔の力と呼び改め、聖人と持て囃された人々は魔術師や魔女と呼ばれ、迫害されるようになった。
しかし、魔物たちは近代兵器よりも魔力による攻撃(この国では魔術と呼ばれる)の方が効果的ということが判明し、魔術師たちは奴隷同然の扱いで魔物との戦いに強制的に徴兵されている。
魔力に対する忌避感が強いため、現在も従来のエネルギーに頼っている。 複数の国家で成り立っているため、様々な思想…過激な物や現実を考えていない突飛なものまでさまざまであり、特にひどいものでは人種差別を批判する過激派などで、魔術師たち自体は奴隷のまま破壊行為等の戦力として消費していたりする団体もいる。彼らは同様の団体の中では最も革新的で前を向いてはいるが、足元で踏みしめているものには気づきもしないのだろう。
魔力に対するスタンス:忌避


合衆国

世界で最も大きな力を持っていた国。世界が変わった時ももともと持っていた強大な戦力で被害を最小限に食い止めてはいたが、国の中央付近の国立公園で魔物たちが大繁殖し、西と東で分断されかけている。
連合国と宗教は同一で魔力を扱うものを迫害する動きも一部ではあるが、自由を求める風潮が強いため基本的には寛容である。もともと個人の自衛のための戦力を保有することが認められていたことも大きいか。
世界が変わった時の騒動において世界で二番目に核の被害が大きい国。
映画などのエンタメ業界が最初に魔力に目を付け、今までは合成などでしかできなかった様々な表現方法などが模索されていき技術が広まっていった結果、合衆国が発祥の魔法は見た目の派手さが特徴とされるようになった。
魔力に対するスタンス:寛容

聖国(あるいは教国)

いくつかの宗教の聖地を内包する国。唯一魔力をいまでも祝福と呼び、魔術師たちを聖人と扱う国。魔物たちも聖獣と呼び、保護されている。
実際、聖国の魔物達は従順であり、何らかの力で手懐けられているものと思われるが不明である。
世界が変わった際に神が降臨したという噂がある。
流石に聖地に核を落とすのは憚られたとみられ、周辺含め核の被害は少ない。 この国に逃れてきた難民も多い。
連合国や合衆国の宗教の聖地もここにあるが、宗派がちょっと違ったりなどしたため、魔力に対する考え方は全くの共通というわけではない。
魔力によって死者の蘇生を成功させたなどの噂もあるが定かではない。
魔力に対するスタンス:崇拝

宗国(仏国)

共和国並みの人口を持つ国。聖国とは別の大きな宗教の発祥国であり、現状魔力技術が最も発達している国。
世界が変わる前は成長著しい新たな大国の位置づけだったが、魔力にいち早く目を付け、世界に先駆けて技術を開拓していった。
しかし核による被害が大きく、国内でも復興中の地域とそれ以外で格差が激しい。 そのため復興のために国際社会に支援を求めており、見返りに魔力技術の提供を行っている。
今日の世界における魔力技術はこの国が発祥なことが多い。
魔力に対するスタンス:活用

皇国

最も早くに魔力を扱う人々が現れた国。どうやらそういうカルチャーがもともと根付いていたものと考えられ、国民の間に不安などはなかったらしい。
魔力と呼んではいるが扱うものを基本的には迫害などはしていない。
「魔」というのも悪魔とは関係なくなぜかそのように国民たちに最初から呼ばれていたようだ。 魔力を扱う人々の事は魔法使いと呼んでいる。
核に対する忌避感が強く、連邦国が核を発射した時には非難の嵐が飛び交った。しかし、非難するだけで何もしなかった上、非難を主導していた人々は魔法使いや国の自衛部隊たちによって国土への核被害を完全に防いだにもかかわらず海に多少被害が出たことに対して文句を言い続けている。
文句を言うだけで何もしない…わけではなく個人宅に押し寄せたり訓練を邪魔したりとその活動は活気にあふれている。明らかに理不尽ではあるが、基本的には国民性が穏やかなため、活動家はそれだけで目立つ傾向にあり、実際声高に批判的な文言を並べるだけで内容のないことを叫ぶ政治家が当選しやすくなっている。衆愚政治の先駆者ともいえる。
周りを海に囲まれた島国であり、核攻撃による海洋汚染で他国との物流が困難になっている。
魔力を扱う人々は最初に現れたが、それに関する法整備などは主要な国々の中で最も後に整備された。
魔力に対するスタンス:日常

共和国(帝国)

正式名称と(俗称)で矛盾している気がしなくもないが実際の所帝国みたいなものなのでこう呼ばれている。
広大な土地と人口を持っており、世界が変わった後も強大な勢力を維持している。
魔力の扱いとしては、扱えるものを積極的に中枢にスカウトしている。
具体的な数は非公開ではあるが、戦力規模で言えば最も大きい可能性があるだろう。 主要都市の少ない内陸部は核の被害が大きく、宗国同様に国際社会に支援を求めているが、共和国が意図的に内陸部の被害を黙認したという見方が強く、冷ややかな目で見られている。
魔力に対するスタンス:戦力

連邦国(亡国)

世界が変わった時もまだ戦争をしていた国。 領土は最も広く、魔物も多く発生したらしい。
前線に戦力を送っていた為、国の中で魔物騒動が発生してもすぐに対応することができず内政が一度崩壊した。
その後首都を移転し、魔物にも対応し始めたがもはや国勢を維持するのが困難と判断し、魔物駆除の名目で世界に向けて核を放った。
報復として(名目上は魔物駆除である)相当量の核を打ち込まれた為、世界で最も多くの核被害を受けた国であり、もはや国としての形は残っていない魔獣が跋扈する危険地帯である。
この一帯において野生動物なども全滅したはずだが、魔獣が発生していることから調査され、その結果動物を介さずとも魔力から自然に魔獣が発生することもあることが判明した。
連合国から逃れてきた魔術師たちが隠れ住んでいることもある。
魔力に対するスタンス:無法

森の国

広大な原生の密林や大河を内包する地域。合衆国以南の国々が核被害から逃れて集まってきた場所。
違法な薬物の生産、取引が横行しており、世界の違法薬物のほとんどがこの国由来である。
薬物に対する実験がほぼ無法で行われているが、その分魔力を用いた薬物の技術も発展しており、世界で最も魔力薬物が発達している国でもある。
各国や様々な個人団体が魔力薬を買うために取引しているが、それに乗じた違法薬物の売買も横行しているため取引には細心の注意が必要である。
魔力に対するスタンス:商品

砂の国

広大な砂漠を持つ地域。太古の昔に世界で最初に文明が起こった地域でもある。 魔力によって世界が変わったことに乗じて、自分たちが人類の盟主に返り咲こうと目論んでいる。
聖国から死者蘇生の技術を提供…あるいは共同開発しているなど、怪しい噂がある。
魔力に対するスタンス:期待

油の国

かつてはエネルギー産業で世界を牛耳っていた地域。
世界が変わってからは低迷している。 当初は活用する案も検討されたが、連合国の動きや核による情報の錯乱により、完全に流れに乗り遅れた。
主導者達はどうにか現状打破できないものか模索している。
今でも従来のエネルギーに頼っている連合国には割と吹っ掛けている。
魔力に対するスタンス:焦燥


この作品はフィクションです。現実の組織、国とは全く関係ありません。

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