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マジ卍、言葉の中心にいない私たち

「マジ卍」 この言葉を聞くようになったのは、いつからだろうか。 女子高生流行語大賞なるものを調べてみると、2016年の第1位に「卍(まんじ)」2017年の第4位「まじ卍」がノミネートしていることがわかった。 言葉の中心にいた学生時代2016年、私は何をしていたのだろうか。 今から4年前なので、ちょうど社会人になりたての頃だ。 思えば、大学生の頃までは、こういった流行語のようなものを自然に使えていた気がする。言葉を自分のものにできていて、言葉の中心に自分が入れているような

    • 選んでいるのか、選ばされているのか。

      私の住む広島県では、4月13日に県独自の「感染拡大警戒宣言」というものが出された。「全ての県民に平日か休日かにかかわらず、5月6日まで外出を自粛するよう要請」するというものだ。 昨今の新型コロナの影響で、職場の人との飲み会や、大学の友人との花見の予定もすべてキャンセルに。 そのこともあって、今月は家から出る用事が何もなくなってしまった。 とは、言っても休日の過ごし方が大きく変わったわけではない。 なぜかというと、外出自粛になるよりも前からずっと、私は「休みの日は家に引き

      • 焼肉が焼けたかわからない300万人の日本人

        確かあれは、小学校2年生の頃だったはずだ。 「次は、鈴木君。前に来て」 私は、先生にそう呼ばれ、教室の隅にある机へ向かう。 これから何が行われるのかは何も聞かされていない。 ただわかっているのは、出席番号順に先生に呼ばれて、30秒ほど何かを聞かれて戻ってくるということだけだ。 少し不安に思いながら足を進めていく。 「じゃあ、椅子に座って」 そう言われて、腰をおろし先生と向かいあう。何やら本を持っているようだ。 「これから質問していくことに答えてね」 そう言いながら先