公務員の働き方でぼんやりと思うこと
公務員を退職して早3年くらい経ちますが、まだ公務員の方々とも付き合いがあるなかで、たびたび話題に出ることが「モチベーションの低下」
活躍されているように見える公務員の方でも、「可能性が閉ざされていっている気がする」という話があります。
うん、めっちゃわかる。
実際問題、僕自身もそれはものすごく感じたことで、きっとずっと以前からも話に上がってきたことだと思います。
これから先も、どうやっても変わることがないんだろうか、と思うと少しモヤモヤするところがあって、つらつらと考えを書いてみました。
モチベーション低下の原因
これはたくさんあります。
単純にルーティンワークに慣れて何も感じなくなる、とか
仕事ちゃんとしてないのに、自分より給与をもらう存在とか
頑張ることに対するフィードバックがない、とか
この仕事が自分の将来のスキルとして何の役に立つのか見えてこない、とか
あくまで、僕個人の考えになるんですが競争にさらされたり、成果報酬型の会社じゃないので、単純に「スキルが高い人が上にいく」っていう構造じゃないんですよね。
正直、仕事の9割は根回しです(根回しは馬鹿にできない重要さはありますけど)
根回しが上手い人が上にいきやすいイメージがあります。
スキルを学んで、一生懸命作った事業があんまり評価されなかったり、活かされなかった時に、少しずつ鉛みたいな感情が蓄積されていくんです。
これがずっしり乗っかっていって、やる気が起きなくなる。
「しょうがないよね、人や組織ってそんなに簡単に変わらないし。」
って感じだと勝手に思っています。
副業解禁でやりがいにつながると思っていた
最近ちらほらと一部で副業できる自治体の話を聞いたりします。
僕は在職時はずーっと副業解禁にならないかなぁ、と思っていました。
例えば内部資料とかチラシのデザインとかも、外注するより内部のスキルの高い職員にやらせた方が、費用は抑えられるし、職員にはお金が入って、モチベーションに繋がる!
だから副業やろうよ!
っていう考えです。
ただですね、これには少し問題があります。
多分ですけど、足を引っ張る輩が出てきます。
「こっちの仕事ほったらかして、違う部署の仕事やるんだ?」とか
「いいよね、そういうことできるからお金稼げて」とか
あとこれは退職してしばらくしてからわかったことなのですが、「イラスト描けることは知っていたけど、その部署の課長の許可もらわないと頼みづらい」というガチガチの縦の意識がここでもあるんですよね。
フリーランスになってからは基本的には横のつながりで仕事をしているので「なるほど、そうなるのか」って思いました。
上記のような足引っ張り構造は、正直副業の方では気にせず仕事すればいいと思うんですけど、本業の方に差し支える可能性があると思います。
本業もしっかりやる気があっても、妬みなどから承認が得られなくなると結局公務員でいることのモチベーションが下がることになって「あーもー!めんどくさ!」ってなりそう。
公務員でいることのメリットはなんだろう
まずすぐ思いつくこと、言われることは「安定」でしょう。それがいつまで続くかは定かではないですけど、大多数はこれを求めてなるはず。
ただ、僕自身は公務員でいることのメリットは「挑戦しやすさ」だと思っています。
ベースに安定があるから、「スキルを伸ばすための思い切ったことができる」と思っています。
実際、公務員の時は、ボランティアとはいえ、コツコツと絵を描いていたので、スキルを伸ばしながら、ポートフォリオをストックしていくことができました。
リスクというものは、ある程度の安定、安心があるからとれる、と思っています。
もしくは博打すぎて、全てをなくすか笑。
外部から入れてきたスキル、情報を磨き、それを内部の中で活かしていき、またそれを外部でも発揮させていく。
このサイクルができると、仕事的にも、モチベーション的にもいいと思っています。
僕にとってのそれが「グラフィックレコーディング」でした。
例えば「カメラ」「デザイン」「SNS運用」「動画編集」でもいいと思います。
やってみたかったこと、それを少しずつ活かす幅を広げていき、自己肯定感あげていければいいのになぁ。
僕の知る限りですが、公務員の方で、グラレコをやっている人たちはやっていなかった時より、自己肯定感が上がった人たちが多いと思います。
みんな、確かに少し忙しそうではありますが「今このイベント描いている」とか
「最近はPOPを描く方が向いているかもって思い始めて」など自分なりのスキルの使い道を見つけながらも、ポジティブな反応を耳にします。
そういう土壌がもう少しめんどくさくなく、出来上がっていけばいいのに、と思います。
この文章が直接的に、何かの解決になるわけではないですが、これを読む人の中で
「そういう構造なのか、じゃあこういう案で改善できるものはあるんじゃない?」とか、何かしらの課題解決のためのピースの一つにでもなれば幸いだなぁ、と思います。
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