見出し画像

【まとめ】VTuberの動画制作で下請け業者に243回無償修正させ、委員会に勧告を受けたカバー株式会社とは?


ニュースのまとめ

・ホロライブを運営するカバー株式会社が、VTuberの動画制作を依頼している下請け業者に無償で修正依頼をしていた
・修正依頼は合計243回にわたり、その全てが無償だった
・公正取引委員会は25日、カバー株式会社に再犯防止の勧告をした

”カバー株式会社”のプロフィール

・2016年にカバー株式会社を設立、VTuberの運営やライブ配信サービスの開発を行っている企業。
・女性VTuberグループの「ホロライブ」らが所属しているホロライブプロダクションの運営などを手掛けている。
・2023年度通期では、売上高301億円を記録している。
・2024年3月12日に初の海外拠点を発表

ニュース一覧

公取委によると、2022年4月~23年12月、動画制作を委託していたフリーランス19人を含む23事業者に対し、動画を受領後、発注時に定めた仕様では必要かどうか分からない修正を計243回無償でやらせていた。

 また、29事業者に動画制作をやり直しさせた際、期日までに代金を支払っていなかった。支払いの遅れは最長で約1年7カ月に及び、遅延利息は計約115万円に上るという。
引用元:livedoor News

対クリエーターの取引では契約の曖昧さや適正取引への認識不足といった問題が指摘されている。11月のフリーランス保護法施行もひかえ、公取委は作り手の保護に向けて業界慣行の是正や法令順守を求める。

作業の必要性は発注書の仕様ではわからず、契約内容は追加作業を含めた価格設定になっていなかった。やり直しを要請する際に金額の交渉もなかった。

公取委は29の下請け事業者に対して追加作業などを理由に代金が支払われていなかった事実も認定し、下請法違反で指導した。遅延利息は計約115万円で、同社は既に全額を支払った。
引用元:日本経済新聞

公正取引委員会が公表した不当なやり直しの事例の中には、カバー社側がクリエイターに「制作完了」と通知した後、VTuberが修正を希望していることを理由に、再度つくり直しをさせたケースも存在。

また、納品完了の通知及び代金の支払い前に、制作したLive2DモデルをVTuberが使用して動画配信を行っていたケースもあるという。
引用元:KAI-YOU

カバーは、支払遅延による遅延利息をすでに支払っているものの、公正取引委員会は、無償で給付をやり直させたことの対価を速やかに支払うことや、下請法を遵守する体制の整備と役員・従業員への周知徹底を行うこと、該当期間の下請取引を再調査して問題があった場合には必要な措置を講ずることを求めた。
引用元:gamebiz

いいなと思ったら応援しよう!