【お仕事紹介】介護福祉士 千倉瑞穂さん
支援をする中で気づいたことを学びにつなげて次の支援に活かす必要がある
ー仕事内容を教えてください。
『ホームケア ひより』という地域密着型訪問介護事業所でヘルパーとして働いており、定期巡回・随時対応型訪問介護看護というサービスをメインに行っています。基本的には1日3回利用者さんの自宅に訪問し、1回につき10分〜30分ほど、それぞれのお体の状態や生活状況に合わせた介護をしています。さらにサービス提供責任者として、利用者さんの支援計画を作ったり、ケアマネジャーさんと相談して訪問時間や支援のサービス内容を調整することも業務の一つになります。
ー訪問介護ではどのような介護を行うのですか?
買い物や掃除、排泄介助、身体の清拭など、利用者さんに合わせた介護を行っています。例えば入浴支援において、ストレッチャーを使用するような方や看護師の見守りのもとでの入浴が必要な方は、訪問介護よりも、訪問入浴という介護保険サービスが適しています。訪問介護では、一人で入れるけれどふらつく不安がある方や、体が動かしづらく髪や体が十分に洗えない方が適しています。ケアマネジャーさんが利用者さんごとに必要なサービスを考えていき、その中で訪問介護として任されている仕事をしていくという形です。
ー仕事のやりがいを教えてください。
支援が実を結んで、利用者さんの身体の機能が改善したり、意欲を引き出すことができた時にはやりがいを感じますね。利用者さんの中には「もう寝たままでいい」というような方もいたりするのですが、支援を続けていくと「何かしてみたい」という意欲が出てきたり、徐々にできることが増えていくこともあるので、そういった様子を間近で感じられた時はすごく嬉しいです。あとは体の痛みを感じさせることなく支援をすることができたり、筋肉が硬くなって動きが悪くなる“拘縮”が和らいだりするようなケアができた時に、学んできたことの成果が得られたという達成感を得ることができます。
ー介護福祉士として心掛けていることを教えてください。
利用者さんに不快な思いをさせないということは一番に考えています。態度や表情、所作や声かけ、言葉の選び方や触れ方など、支援方法に気をつけて、安心感や信頼感を持っていただけるような介護に努めています。例えば触れ方一つをとっても、寝たきりの方だと目が見えない状態でいきなり手を触られることになるので、“これから何をするか”が具体的にわかるように言葉で丁寧に伝える必要があるんです。声かけの時の口調の強弱では印象が全く違うものになりますし、目線も上から見られると威圧感があったりするので、そういった細かいところまで気を配れるように心掛けています。
ー介護福祉士に向いているのはどんな人ですか?
自分の行動を省みることができる方、あとは向上心がある方は向いていると思います。“その時自分はどう考えてどんな行動をしたのか”とか、“自分の行動は利用者さんを不快にさせていないか”など、支援をする中で気づいたことを学びにつなげて次の支援に活かす必要があるので、そういったことを考えて行動に移せる方はすごく成長できると思います。
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