もし、犬に咬まれたら! ~ 応急処置の参考に ~
山梨セラピードッグクラブです。
今回は、「もし、犬に咬まれたら!」という非常事態に備えて、応急処置をご紹介します。咬まれてしまった側、咬んでしまった側、両方の視点から考えます。
愛犬家のみなさんも、愛犬が咬まないように訓練する、ということが第一ですが、犬もパニックになってしまうことがあります。もしもの場合にすぐに行動できるように、ぜひ参考にしてください。
■手当て
・傷が小さい場合
すぐに、流水で傷口を洗い流す。
3~5分間くらい洗い、消毒液で消毒する。
・傷が大きい場合
すぐに、流水で傷口を洗い流す。
自分もしくは周囲の人に頼んで、救急車を呼ぶ。
警察にも連絡して、現場検証をしておいた方が後で裁判になった時、争いが少なくて済む。
■咬まれてしまった側:飼い主さんへの対応
・飼い主さんがいる場合
飼い主さんの住所・氏名・電話番号を聞く。
飼い主はその事故及びその後の処置について責任があります。
『狂犬病予防注射』が済んでいるか確認する。
その後の対応について飼い主と話し合う(ケガの治療代等について)。
法的処置について
・・・保健所へ報告・獣医検診(狂犬病注射済みか否か報告する)
・飼い主さんがいない場合
すぐに警察に連絡する。
2次被害を防ぐ為にも警察で犬を保護してもらう。
・飼い主さんが逃げた場合
飼い主はその事故及びその後の処置に対しての責任がある。
悪質な場合、警察に連絡する。
■咬んでしまった側:飼い犬が人を咬んでしまったときの対応
・その場で犬を落ち着かせて隔離する。
人を咬んだ犬は興奮しています。2次被害を出さない為にも落ち着かせて隔離しましょう。
・被害者のケガの手当てや病院への搬送には誠意を持って対応する。
・被害者の住所、氏名、電話番号を聞く。
・自分の連絡先のメモを渡す。
飼い主にはその事故及びその後の処置についての責任がある。
・狂犬病予防注射が済んでいるか否か報告する。
・法的処置として保健所へ報告・獣医検診
■咬まれない為に気を付けたいこと
・犬同士のけんか中
犬同士、気が高ぶっているので飼い主さん以外は手を出さない。
・ケガをしている犬
怖がって咬んでしまうおそれがある。
・食事中
取られると思って威嚇する。
・子育て中の母親犬
子犬を捕られると思って咬み付くことがある。
飼い主さんがいないときには近づかないほうが賢明です。
飼い主さんがいるときでも、必ず『触っても良いですか?』と聞いてから近づくほうが良いでしょう。
咬傷事故を起こさない為、飼い犬を悲しい目に遭わせない為にも、日々のしつけ訓練をしっかり頑張りましょう!