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行動しない子どもに大人ができること

高校生の時、僕は学校へ行かなくなりました。野球に挫折し、やりたいこともなく、どういう風に過ごしていったらいいかがわからなくなったのです。

毎日のように河川敷へ行き、空を見上げ、自分には何ができるのか。何がしたいのかを考える日々でした。

中学3年の頃から学校がしんどくなり、でも野球があったから、何とかやっていけていました。けれど、高校に入り、周りのすごい人たちを見るにつけ、どんどん自信を失っていきました。

ずっと持っていたプロ野球選手になりたいと言う夢がなくなった時、僕には未来が何もなくなってしまったのです。

何かしようと思っても意欲が出ない。野球以上に打ち込めるものが全く見つからない。結局、高校3年間は、何をするでもなく、ただただ時間だけが過ぎていきました。

高校にはほとんどいかず、家にいるか、河川敷にいるか、バイトしてるか。そんな生活でした。

とにかく、大学に入れば何か見つかるだろうと思い、浪人して、大学へ進学。

けれど、大学へ入ったからといって、すぐにやりたいことが見つかるわけではありませんでした。

そんな現状に愕然とし、僕は1年生の夏から下宿先のアパートで引きこもることになります。

今思えば、僕はとても大きな勘違いをしていたんだなぁと思います。

不登校になる子の多くは、真面目で、完璧主義です。

とりあえず何かするという発想はなく、目標がなければ動かないタイプが多いです。

僕自身もそうでした。効率を大事にし、無駄なことはしたくない。目標を決めて、努力する。それを大切にしていました。

だから、目指す先が見えている時は良かったのです。プロ野球選手になるために、何をすればいいのか。何が必要なのか。そのわかっている道をただ進んでいけばその先にゴールが待っている。
つまり、何をやってどうするかが全てレールとして見えていたのです。

野球を辞めた時、僕はその自分でひいたレールに乗っている電車から降りました。すると、そこにはただの荒野が広がっていたのです。

道なんて何もない、どこへ行けばいいかもわからない。まさに、さまよっている状況でした。

何とかして、新しい目的地を見つけようとしました。自分には何ができるだろう。何がしたいんだろう。どんな職業につこうか。とにかく雲を眺めながら考えたのです。

でも、僕は本当に大切なことを何もわかっていなかったのです。

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