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不登校の子どもも親も、求めてるものはおなじなのかもしれない


今度おこなう『不登校連続講座』の記事を書くため、改めてこれまでの参加者の声を読んでいた。


そこで思ったのは、保護者も子どももおなじなのではないか、ということ。

アンケートの中には、「仲間」や「つながり」「絆」などの言葉がたくさんあった。

きっと保護者自身もほんとうに欲しいのは、答えやアドバイスではない。

ただ、ただ、寄り添って、「大丈夫やで!」というあたたかい言葉が欲しいんだ。

「ひとりじゃない」と、思いたい。

子どもも同じ。

「こうしたら学校行けるよ」とか「こんなふうに考えなよ」っていう、効果的な方法が知りたいわけじゃない。

もちろん、知りたいこともあるけれど、それよりも、ただただ不安な、苦しい心のうちを黙って、「そうなんやねぇ」と聴いてくれる存在が欲しい。

講座の感想が「役立ちました」よりも、「とにかく楽しかった!」という声が多いのも、そうやって自分のことを優しく受け容れてくれる人たちがそばにいて、その人たちと一緒に学んでいるから。

不安や心配な気持ちであふれていては、なかなか頭に入ってこない。

子どもにアドバイスが届かないのと同じ。

「大丈夫」「そばにいるよ」と言ってくれる人がいるから、安心できる。

保護者も子どもも実は求めているモノは同じで、ただ安心したいだけなのかもしれない。

そして、それは論理的で、効果的な言葉なんかじゃなく、人肌の温度を感じるあたたかい寄り添いなんだとおもう。


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田中洋輔(NPO法人 D.Live)
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