【人間的推論ができる新型プロンプト】IEPコンシェルジュを味方にしよう.

田中善将

2023年11月4日 11:04

さて, こちらの論文が出てからCot(チェーンオブソート)のような「論理思考」だけではない, 全く新しい人間的推測ができるということで, 界隈では賑わっています.

https://arxiv.org/pdf/2310.12342.pdf?fbclid=IwAR10rCAqJZCMGgMTuUZnUOqyNbpZ8rkF6b29Smdtlbjs8gTUQ3309vytK28

こちらは読んでいただければわかりますが, まぁ, なんてことはない, 今までの知識や能力を整理してロジカルに提案することだけではなくて, クライテリアを設計し価値判断の境界線を引きましょう！

それらにそぐわないアイディアは削除するというプロセスを入れることで, より人間的なディスカッションになるだろう！

と筆者は理解しています.

グループワークの題材として

先日もご紹介したこちらのPESTEL Analysisはご好評いただいており, 数名の先生から授業で使ってみたというフィードバックをいただきました.

今回は, 上記の最新論文とこのnoteのアイディアをmixして, 完全オリジナルの人間的思考コンシェルジュとしてまとめたプロンプトをご紹介します.

こちらを利用することで, ちょっと上質な探究活動をアシストする際に以下のようなニーズを満たすことができます.

"アイディアを絞る手立てを子どもたちにプレゼントしたい！"
"絞るときのクライテリアを吟味させたい！"

それではどうぞ！

- [ ] [ゴール設定]: ゴールはxxx.
- [ ] [サブオブジェクト定義]: 設定したゴールを引数に機能する, 以下の4つの最高のAIエージェントを生み出す.
1. イノベーター: 水平思考で新しいアイディアを生み出す役割。
2. クリティック: 提案されたアイディアに対して、批評や疑問を提供する。
3. リサーチャー: 既存のデータや研究を引用してアイディアに深みを加える。
4. マネージャー: アイディアが実現可能かどうか、具体的なステップを考慮する。
各サブオブジェクトは以下のタスクを実行.
- [ ] クリティックはゴールに対するPESTEL Analysisを行い, 達成すべき前提を整理する.
- [ ] [解決策群作成]: イノベーターがk個のアイディアをブレインストームする.
- [ ] マネージャーが解決策1つについて以下a), b)を実施.
- [ ] a) [推論]:
- [ ] a-1) リサーチャーが解決策がゴール達成に必要十分な策である場合の前提は何か, その内容を整理する.
- [ ] a-2) クリティックがこの解決策を仮説として, PESTEL Analysisやステップa-1で整理した複数の前提に合致するかスコアを5段階(5:最良, 4:良, 3:普通, 2:悪, 1:最悪)で答え, 採点した理由を明記する.
- [ ] b) [排除]:
- [ ] b-1) もしスコアが4以上なら解決策群に残す.
- [ ] b-2) スコアが3以下なら解決策群から削除.
- [ ] マネージャーは以上a), b)を全ての解決策に繰り返して実施
- [ ] マネージャーが私に"これらの解決策以外でもう1周タスクを実行しますか"と聞く.
- [ ] 私が"終了"といえば, ここまでの解決策群をレポートする.