個人事業主として開業してからの経験を書いておく34(時間売りからの脱却)
今回は、お客様への仕事の提供主体は何を意識すればいいのか、という自分の思いを書いてみたいと思います。
1.お客様は「労働時間」ベースで契約を希望する
個人事業主になってわかったことですが、お客様との契約を行う際には、大きく3つの契約になるということがわかりました。それは、
・請負契約
・準委任契約
・派遣契約
です。これらの契約の話はこちらをどうぞ。
これまでの経験上、私のようなタイプの個人事業主と契約する場合、社内のリソースでは調達できないスキルや経験をもとに課題を解決する、案件対応を行うといったことが多いです。
この人は使える、と思ったら企業はその人の「時間」をフルタイムで確保しようとする傾向があります。
企業としたら、使えると思った人材をできるだけ確保しておきたい、というのはまあ理解できます。
企業から高評価を頂くことは本当にありがたいことです。
2.時間の切り売りだけでは収入に限界がくる
ただ、フルタイムを確保されてしまうと、他のお客様の案件対応が難しくなってしまいます。
準委任契約や派遣契約でフルタイム時間をひとつのお客様に提供するという感じですね。
もともと個人事業主になったのは、どこかひとつのお客様だけとビジネスを行いたいというのではなく、多くのお客様の支援をしたいからでした。
ひとつのお客様だけを長年サポートするのは、つまりはそのお客様先に就職しているのと何ら変わりがないからです。
「時間を報酬の対価」というふうにとらえてビジネスを行うと、リソースは一人しかいないので収入も頭打ちになってしまうのですね。
この場合、収入を上げるにはお客様との契約単価を上げることになりますが、一度取り決めた単価を値上げするのは、なかなかに難しいのです。
3.時間を売るのではなく中身を売る意識をもつ
自分のもつ時間枠分以上の収入を得るためには意識を変えなければなりません。
自分の時間を売るのではなく、自分の中身を売る
前にも書きましたが、当然ながら自分の1日の活動時間には上限があります。
自分としては、時間は短いが中身のあるものを提供し、多くのお客様に評価してもらえるような姿が理想なんですよね。
そういった契約が増えることによって、より多くのお客様に貢献できるようになるのかなと思っています。
こんなことを書きつつも、実際には準委任契約である程度時間を提供する、という契約は続くと思います。
このようなスタイルは、自分の収入源のリスク回避にもなります。
大きなお客様1社と契約をしているうちはいいのですが、突如契約解除になってしまうと、たちまち収入はゼロになります。
小口のお客様を複数契約している場合、契約解除のダメージが少なくて済みます。
自分の時間を使わずに効率よく価値が提供できるのは書籍だったり有料ブログ、有料メールマガジンだったりするのだろうと思いますが、これはまあ、この業界でそれなりの知名度が必要なんだろうなぁ、と思います。
私は全然まだまだですね(笑)
4.今回のまとめ
今回言いたかったのは、時間を売るという意識でビジネスを行うことも大事ですが、時間だけにフォーカスしてしまったら、リソースに限界があるので頭打ちになってしまいます。
特に、ひとつのお客様にフルタイムではりついてしまうと、特に収入が伸びることは難しくなりますし、多くのお客様の支援を行いたいという開業当初の思いが果たせなくなります。
提供時間は短く、でも提供する中身は濃く満足してもらえるようなサービスを実現できるように頑張っていきたいです。
とこんなことを言いつつ、今のお客様はいろいろ課題を抱えられているので、自分が貢献できる部分も又あると思っていて、やりがいがあるのも確かなんですよね。
ベストミックスな解を模索しながらがんばります。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m