プロジェクトあるある(11)
本日のプロジェクトあるある:
「アジャイルを、どんなプロジェクトにも適用可能な万能手法だと思っている顧客が少なからずいる」
開発や構築を行うプロジェクトでは、いわゆる「ウォーターフォール」」という方式がこれまで使われてきました。ざっくり言えば、
要件定義→設計→構築→テスト→リリース
という流れでプロジェクトを進めていきます。
「アジャイル」というキーワードと、それによって劇的に工程が改善されたなんていう話だけ聞きかじったお客さまが、
「よし、今度のプロジェクトはアジャイルで対応だ!」
なんて要求をつきつけたりしてきます。
アジャイルは、お客様から与えられた要求仕様を開発する際、「スプリント」という期間を設定し、その中で作りきれるものを都度提供していくという手法です。このスプリントを何回回すか決めて、開発を進めていくのです。
なので、スマホで使用するアプリなんかはものすごく適していると思います。
定期的にアプリのアップグレードがあるのも、おそらくアジャイルのスプリントで実施したものを提供しているのだと思います。
ただですね、アジャイルがすべてのプロジェクトに当てはまるわけではありません。
アジャイルを具体的に実現する手法はいろいろありますが、一番有名なのはscrum(スクラム)というフレームワークです。
スクラムでは、大きく役割が3つしかありません。その中にはプロジェクトマネージャが存在しません。(これ以上の詳細な説明は割愛しますね。)
基本、設計書などドキュメントは作りません。アプリなどの成果物を提供するのみです。
なので、お客様からしたら、ウォーターフォールとはやり方が違うことにものすごく違和感を感じるでしょう。
このあたりは事前にプロジェクト手法の特徴を把握した上で判断しないと、全く意味がないものになります。
新しいはやりものになんでもかんでも飛びついていけばいいってものでもないんですよね。
#なんか 、あるあるに対する後書きがどんどん長くなってきた(汗)
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m