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個人事業主として開業してからの経験を書いておく6(会社を飛び出して失ったものと得たもの)


私が会社組織から出て独立すると決めていろいろと活動をしていますが、やはり失ったものはいろいろあります。と同時に、得たものもあります。

それぞれ、どういったものがあるかを私の経験と感覚からお話しますね。


1.失ったもの:安定した収入

会社勤めをすることの一番のメリットじゃないかなと思います。

毎月決まった日に、自分の口座にお金が振り込まれていたのが当たり前でしたが、それがなくなりました。

実は開業した当初は、契約先が決まっておらず、収入が入ってくるめどが全く立っていませんでした。

その後、おかげ様で前職の関係から仕事の契約ができ、開業から3年目現在、案件は途切れずに続いています。

とはいえ、これも契約ベースで対応しているわけなのでいつ契約を打ち切りにされるかはわからないのです。

決して安定しているわけではないので、常に緊張感をもって対応をしています。

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2.失ったもの:厚生年金

会社に勤めていないので、厚生年金に加入し続けることはできません。

なのでこれまで勤めてきて積み立てた厚生年金は会社を辞めた時点で打ち止めとなり、基本は国民年金のみとなります。

ただし、私の場合、前職では確定拠出年金が採用されていました。

実は会社で運用していた確定拠出年金は、退職後、個人型の確定拠出年金(IDECOといいます)に移行して運用を続けることが可能です。

それ以外にも多くの会社が年金タイプの商品を出しています。

もうひとつ、国民年金基金に加入するという手もあります。

個人事業主になってからの年金に関する対策は、また機会を改めて書きますね。


3.失ったもの:仕事の同僚

会社だと疲れたらちょっとたばこ休憩に行く(私は喫煙しませんが)とか、コーヒーを飲みに行くとかして雑談をする同僚がいました。

ここでいろいろ話をすることが、意外と気分転換になります。

フリーになったら、SNSでつながっている人たちとチャットしたりはできますが、「同じ仕事」をしている同僚というわけではありません。

なので、共感ポイントが微妙に違ったりします。

また、お客様の中でも気楽に会話できる方はいらっしゃいますが、厳密には立ち位置が違うので、私が感じるところの「同僚」とはまた違うのですよね。

これは独立してひとりになってみないと分からなかったことですね。

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4.失ったもの:金融機関の「信用度」

どこかの会社に勤めていると、クレジットカードを作るのは簡単です。

金融機関から見たら、その人のバックに会社という信用があるのです。

これがフリーになったら、簡単にはクレジットカードを作成することはできません。

仮にできたとしても、キャッシングはだめだったり、ショッピングの限度額も低かったりします。

融資についても、会社員と個人事業主では金融機関の見る目は全然違うと思います。

これは、開業してから金融機関に融資のお願いをしに行ったことがないので実感としてはもっていないですが、おそらくそうだろうと思います。

クレジットカードについては会社員の時に作っておけばよかった、とすごく思いましたね。

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5.失ったもの:福利厚生

当然と言えば当然なのですが、会社が用意していた福利厚生は当然使えなくなります。

前職では、ベネフィットステーションというサイトを活用できていました。これ、結構お得な買い物や旅行ができていたので重宝していたんですよね。

なので、独立してからは、JAFの優待とか、クレジットカードについている優待とか、サラリーマン時代には気にしていなかったサービスをすごくチェックするようになりました(笑)

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6.得たもの:自分が管理できる「時間」

私が思うに、会社で働くことの意味は、給料をもらっている対価として

自分の時間を会社に提供している

ことに他ならないと思っています。

給料をもらっているからには、会社から命令された業務は、自分の意志に関係なく対応しなければなりません。

会社は、そのために給料をはらっているのですからね。

つまり、人生において最も貴重な資産、「時間」を会社に差し出しているということなのです。

これが独立すると、「自分の意志」で何に時間を使うか決めることができます。

会社時代と同じような仕事をやっているのだとしても、自分の意志でやると決めているのです。

そこには大きな違いがあります。

自分の時間を自分で決めて使えることがいかに大切かに気付く

当たり前なことを言っているかもしれませんが、会社員の時代には、この感覚がマヒしていたように思います。

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7.得たもの:社会の仕組みに関する知識

大きな会社になるほど分業化がきっちりしているため、ビジネスを目的とした組織がどのように回っていくのかを把握することは難しくなります。

特定の分野に特化したスキルは伸びると思いますが、例えば税金の仕組み、経理の仕組み、契約書の作成、資金繰りなどといった分野は、特にエンジニアだった私が携わることはほとんどありませんでした。

独立してひとりで開業すると、これら社会の仕組みにいやでも触れなければなりません。

特に、お金の流れや仕組みについてはいやでも身につけざるを得ません。

つくづく、サラリーマンって、社会の仕組みから手厚く守られている(逆に言えば遠ざけられている)んだなぁと思いました。

これらの知識を得ることができるというのは人として成長する意味でも実に大きなことでした。

8.得たもの:自由

これは語弊があるかもしれませんが、言いたいことは、

組織のしがらみや縛りから解放されて、荒波の海ではあるが、自分の意志で進んでいく自由が持てた

ということです。

仕事の内容を決める自由、仕事に対する報酬を交渉できる自由、自分で時間を管理できる自由。

実は、自由こそ得ることのできた一番大きなものなのかな、と思います。

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9.今回のまとめ

個人事業主になってから失ったものはいろいろあります。その代わり得た者もいっぱいあります。

どちらがいい悪いではありません。

環境を変化させることは勇気もいるし、エネルギーも使います。

新しい事を行う時には、少なからず近しい人たちとの対立や反対にもあいます。

変化を好まない、安定を求めるのも生き方のひとつ。

成長と成幸を求めて、変化を求めていくのも生き方のひとつ。

言えることは、

人生の最後の瞬間に、あの時こうしておけばよかった、と後悔だけはしたくない。

それが今の偽らざる気持ちです。

それではまた!

日々感謝 m(_ _)m



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