VPoEになりました
株式会社オプティマインドの高田です。
2024年7月から、私は VP of Engineering (VPoE) を名乗ることになりました。本記事ではVPoEになった経緯とこれからについて書きます。
これまでの変遷
私のオプティマインドにおけるこれまでの肩書の変遷は以下の記事にまとめています。
簡単にまとめると以下のとおりです。
2017年:オプティマインド参画
2018年:取締役CTO
2021年8月:最適化チームリーダー
2022年9月:VP of Technology
2023年6月:開発基盤チームリーダー
そしてこのたび以下が追加されました。
2024年7月:VP of Engineering
図示するとこんな感じです。
2021年からは毎年変わってますね。面白い。
VPoEとしてやること
現在のオプティマインドのエンジニア組織では、いわゆる 人 や 組織 についてオーナーシップを持って考える人が不足しています。それゆえに改善の余地がありそうだと認識しているものがあっても、なかなかそれらに手がつけられない状況にあります。例えば(まだ具体的に問題が顕在化しているわけではないですが)、評価制度や目標制度、教育制度、採用プロセス、働きやすさややりがいの醸成、などです。
事業に直接結びつかない(ように見える)ので後回しにされがちですが、実際に長い目で見たときに事業がスピード感を持って成長していくためには組織文化はとても重要な要素だと思っています。
現状では宙に浮きがちなこれらについて主体性を持って取り組むというのが私のVPoEとしての役割です。
細かい話ですが、取締役や執行役員などの役職はつかず、あくまで役割としてVPoEというラベルがつくだけです。またHR的な側面が強い立場ではありますが所属は開発部となります。今後いろいろなチームやリーダーと関わることが増えていきますが、同じ開発部メンバーという立場でオプティマインドらしいフラットな関係性でやっていけたらいいなと思っています。
自身のキャリアについて
私は大学では組合せ最適化アルゴリズムの研究を行ってきました。オプティマインドでもコアとなるアルゴリズムの開発を行い、それを動かすインフラなども作ってきました。同時に取締役CTOとして幅広い経験もしてきました。
2021年からはチームリーダーに専念したり、開発部の意思決定を(再び)担うようになったり、と思ったらプロダクトのセキュリティや品質のことを考えたり社内ツールの選定や統一なども行ったりいわゆる情シスっぽいこともやったり、いろいろと経験してきました。
先の記事にも書きましたが、そのときどきに応じて必要な部分を埋めていくことは会社としてとても大事ですし、私としても重要な部分に貢献できていると思えるためやりがいがあります。とはいえこういう動きをすると専門性がブレているように感じられて人によってはキャリア的に不安を感じる場合もありそうです。
何か1つのことをやり続けて極めていくということはキャリアプランやスキルアップなどの観点でわかりやすくて安心できそうです。ただ逆にそればっかりだと範囲が狭くてつぶしが効かないように思えて結局不安も出てきそうで、そこそこの年数を経て昇進したり別領域に飛び込むほうがいいと思う人もいるかもしれません。
そう考えると、要は深さと広さのバランスになるのかなと思いますし、そのバランスに正解は無いと考えています。
私の場合は直近だと1年ごとにやることが変わっているので、広さがより優先されているイメージでしょうか。とはいえ、新しいことに次々と挑戦していくことでベースとなる私自身のスキル(いわゆるソフトスキルのようなものだったり)はより鍛えられる気がしますし、短い期間で幅広い経験を積めるということはそれ自体がポジティブだと考えています。
これからVPoEとして他の方のキャリアについて考える場面も多くなりそうですが、こんなに良い加減でも(?)なんとかなるという安心材料として利用できればいいかなと思います(逆効果かもしれませんが)。
さいごに
正直なところ、私自身もまだ今後どう振る舞っていくのかがイメージしきれていません。しかしエンジニア組織にもっと力を入れていくことでオプティマインドがより強くなっていくのは確かだと思っています。
あまり肩書に引っ張られすぎず、自分の強みを活かしつつ、私らしいVPoEを作り上げていけたらと思います。また何よりオプティマインドの成長に貢献することを第一に考え、所属する人が安心して楽しく幸せに働けるような環境を作れるよう頑張っていきます。